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東方戦争記  作者: 紅き蠍
第四章 スキマ妖怪の苦悩
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第十九話 終わり良ければすべて良し?

ノルンにマップを表示したまま車両庫に向かう。



その途中の通路にサソリがいた。



『彼女達は解放したか……そうでなければならないな、さすが青鷲、私の試験はクリアした、今後の君たちの能力に期待している』



その瞬間、アラート鳴り響く。その後、アナウンスが聞こえる。



【警告、自爆装置が作動しました、館内に残っている職員は直ちに脱出してください、この装置は解除できません、爆発まで後五分です、繰り返します………】



「お前何をした!?」



『館内の研究員は全員始末した、後はこの研究所を爆破するのみ、後五分だ、それまでに脱出しろ、また会う日を楽しみにしているぞ、真』



そう言い、天井を破壊し、夜空へと飛びたった。



「おい!待て!何故俺の名前を知っている!?」



《ヒントをやろう、お前の日常にいたはずだ》



日常にいたはず?師匠か?だが、俺がここに来るまでも生きているし、前日に連絡も取れていた、誰だ?



今は考えている暇は無い、すぐに脱出しなければ。



車両庫のシャッターが閉じそうだったが、廊下側の基盤をハッキングして扉を開け、中に入った瞬間だった。


「貴様か……貴様なのか……?!私の研究を台無しにしようとする奴は……?!



奴だ、主任だ。



「素晴らしい研究を……私の革命的な研究を……研究所ごと消してしまう気か……?!」



「少なくとも俺じゃないな、結局的にはお前が地獄に堕ちるのは確実だけどな」



「なら貴様も地獄に道連れだ!青鷲!」



そう言って、リベレーターを向けてきた。その腕をハンドガンで撃ち、両脚を撃ち抜き、奴を倒す。



「……何故頭を撃たない……何故楽に私を殺さない…!!」



右手から銃を奪い、そのまま柱まで引きずる。



「お前みたいな奴は……痛みを感じながらもがき続けながら死ぬといい」



冷たく言い放ち、柱に近くにあったケーブルでくくりつける。



「な、何をする気だ!」



奴の柱にガソリンをぶちまけ、使えそうなハンヴィーの運転席近くまで車両に火が当たらないようにガソリンを撒く。



「橙、メリー、乗ってくれ、蓮子、運転を頼む、誰かターレットに付け」



「わかった」


ターレットに付いていたMk.19グレネードランチャーを外してM134を装着し、弾薬を補充する。



「じゃあな、自分の研究とともに死ね」



俺も乗り込み、乗り込む瞬間にライターでガソリンに火をつけ、そのまま走り去る。



「悪人には、弾丸を…善人には花束を…」



そうつぶやき、健吾に指定したポイントに向かうよう指示した。



「蓮子!無理に避けようとするな!しばらく道なりに走れ!途中で合図するから、メリーは運転席に俺を乗せてくれ!」



「できるだけやってみる!」



「橙は俺が渡したポータブルレーダーを使って指示を頼む!」



「わかりました!前にいます!」



その方向にM134を向け、掃射する、車両のバリケードが作られていたが、吹き飛び、道が開けてしまった。



「後ろから二台!」



後ろに向け、その方向にもM134を掃射、車両が次々と吹き飛ぶ。



「隣から来ます!」



隣から車両が来て、飛び乗ろうとするが、何発も撃ち込まれ、赤い霧になる。



「さらに後ろから二台!」



素早く振り向き、掃射、装甲車は吹き飛ぶ。



「車両バリケードがあります!」



掃射し、爆破させたが、うまく吹き飛ばず、そのまま突破することになった。


「よし蓮子!変われ!メリー!頼む!」



そういった瞬間、落ちる感覚にとらわれ、気づけば運転席に座っていた。



「全員掴まれ!飛ばすぞ!」



アクセルを全開にして、敵を振り切る。横からぶつかってくるが、窓を叩き割り、ハンドガンで運転手を撃つ。


目の前のバリケードはぶつかって破壊した。だが、フロントガラスが割れ、見にくくなったので、落としてしまう。



サイドカーで追ってくる敵をハンドガン片手撃ちで追い払う。



そろそろ目的の地点だ。




「しっかり掴まって口閉じてろ!飛ぶぞ!」



その瞬間、車体が浮いた。






しばらく滞空して、向こう岸の地面に無事着地した。




しばらく走り、目標地点に到着すると、健吾達がCH-47を連れて待っていた。



「無事だったか、真、ヒヤヒヤしたぜ」



「まだそう簡単に死ねん」



すると、今来た方向から光が入ってきた。



蓮子とメリー、そして俺はその方向をみた。どうやら研究所が爆発したようだ。



「短いようで長かったな……」



「そうね……」



「さぁ帰ろう、反省が待ってる」



「反省会するの…めんどくさい……」




「今回はかなり危険だったからな、長引くだろうよ」



その後博麗神社に戻り、何故か霊夢に怒られた後、約一日かけて反省会を決行、結局、全員悪いという結果になった。





































[2050:8.13:11:30 博麗神社]


鋭く刺されるような日差しの中、メリーと紫、霊夢は外へ出て訓練をしている。というより、弾幕ごっこの訓練だというらしいが。



俺は縁側に座り、銃の分解整備をしている、スライドを取り外し、銃口の汚れを専用のオイルと器具で洗浄する。



いままで酷使しすぎていたからかなり汚れている。出てくるオイルが真っ黒だ。そこへ、蓮子が声をかけてきた。



「メリーは何をしてるの?」



「妖怪必修科目の弾幕だってさ」



元々メリーは紫が俺たちのいた世界で産んだというらしいが、どうやら連れてくることに失敗、さらにその[境界を見る程度の能力]により、行方が分からなくなった。



その後は蓮子と出会い、そのまま養子として家族になった。



その話を蓮子は先日聞いた、が、気にしてないようだ、昨日は隣の部屋から何故か嬌声が……ウン、ナカヨシダナー。



ハンドガンの分解清掃が終わり、次はライフルを整備する。



「やっぱりすごいわね……紫さん、あんだけ弾幕が張ってあるのに一回も被弾してない」



「妖怪は単独での戦闘能力は人間よりもはるかに高い、だが、その性格のせいで協力することがない、だからあまり組織を作らない」



「だけど、紅魔館の人達や妖怪の山の人達は組織を作ってるよ?」



「それでも下の者は自由にやってるだろ?つまりはそういうことだ」



清掃が終わり、組み立てる。



「ふーん、そうか……ところでさ、ネジがまだ一本残ってるけど」



あ。




Chapter4fin



状況:敵の主要研究所を破壊し、襲撃情報も獲得した。

報酬:無し


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