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初陣(1)

「攻撃10秒前。・・・3・2・1」


「今っ!」



通信の号令と同時にミサイル基地正面の山中から砲声が轟いた。



同時に基地正面を警備していた2両のT‐72が爆発炎上し炎に包まれた乗員が這い出して来る。


「なっ、なんだ!!」


轟音を聞いた警備兵が飛び出し―――


(警報を!)


そう叫ぼうとした時・・・目前に巨大な影が現れた。


「あっ・・・」


口からそう言葉が出かけ、無意識にその巨大な影に銃を向けようとしたのだが・・・



その影の右椀に取り付けられた3本の銃身が回り出し無数の砲弾を彼へ吐き出した。



発射された〝それ〟は口径20mmの金属の塊。



警備兵は詰め所ごと、その場所から吹き飛び絶命する。





時を同じく基地内のいたる所から爆炎と銃声が響き渡り、BMPや主要戦闘車両は瞬く間にスクラップとなっていく―――





それから5分後・・・


謎の影はその姿を消し警報音だけがまだ夜の明けきっていない基地内に虚しく響き渡っていた。



「いったい何が起きたんだ!アメリカの空爆か?」


「被害状況を知らせろ!」


基地内にはまだかなりの生存者が残っていた。


だが、余りにも突然の出来事に自分が置かれている状況を理解出来ず、その将校の言葉で慌ただしく動き出す兵隊達。


「ミサイル!!ミサイルは無事か?」


将校がそう言った時、基地内を強烈な閃光が駆け巡った。



それは―――謎の襲撃者が仕掛けたC4(コンポジション4)が起爆しミサイルの燃料に引火。


更なる誘爆を生み出し、みるみるうちに基地全体を巨大な火の玉へと変貌させる序章の閃光であったのだ。

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