表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王の涙  作者: 森林
1/5

序章


 ある城の一室で、一人の傷だらけの青年が剣をかまえていた。その剣の先にいるのは、背に翼をもち、棘のある尻尾を憎々しげに揺らす青年の倍はあろうかという大男。


 青年のその眼に映るは、目の前の魔王と呼ばれる存在と対峙している事への恐怖か。


 それとも同じ部隊の仲間を、後ろにあるもの言わぬ屍にかえられた事への憎しみか。


 それとも、今自分がその魔王を追い詰めている事からの高揚か。


 勝利の報が人族の長に届いたのはその数日後だった。




 魔力や魔物、ダンジョンが存在する世界。

 そこで繰り広げられた人族と魔族の戦は、人間の青年兵士が魔王を倒したことで終結した。

 その兵士は勇者とよばれ英雄となったが、人々の身に余る英雄視とその力を恐れた貴族達の策略に疲れ、深い森の中で余生を過ごしたといわれている。










 ─── それから二百年の時間が流れた。魔界と呼ばれた場所は魔国と名を変え、幾つかにわかれた人族の国々と僅かながらだが交流を結んだ。

さらに、それまで“人族”と一括りにされてきた者達が、便宜を図るために身体的、歴史的特徴から、名前を変え区別されるようになった。


 一番数が多く、広い地域に生きてきた歴史をもつ種族を「人間」と。


森と話し、森を愛し、森に生きてきた種族を「エルフ」と。


大地と石を崇め、高き誇りを胸に生きてきた種族を「ドワーフ」と。


他にも数こそ少ないが特徴あるいくつもの種族ができた。

 仲の良い種族、悪い種族。もともと複雑だった人族同士の関わりは種族の区別によりさらに複雑になり、それはまた新たな争いの火種となる。



         世界の動きが止まる事は、無い。

 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ