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麻布十番物語  作者: 由妃
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龍君のパパの話

今夜は、アンドレが龍君と麻布十番温泉に行きたいっていうので、龍君ママの沢尻エリカもどきの美女と私は、その間、温泉近くのアイリッシュ・パブで、黒ビールとか飲んでることにする。


坂のふもとの建物の階段を上がると、二階にパブロっていう、客がほとんど来ない地味な喫茶店がある。その隣が、アイリッシュ・パブ「ブラーニー・ストーン」だ。


ギネスとかキルケニーの生がうまい。あんまりビール派じゃないけど、ここのは時々飲んでみたくなる。



小さな店だし、女性客って、あんまりいない。男の場所って感じなんだけど、知るか!キララは、どこにでも行くぜ!



沢尻エリカもどきの美女は、メイクをすると、すげえ美人だ。マンションに閉じこもってないで、ちょっと六本木まで行って、キャバクラで働いてくればいいのに…って、言ったら銀座でやってたという。


「好きな男が出来て、子供も出来たから、結婚したけど、龍が普通の子供じゃないって、わかると夫は蒸発しちゃったわ。」


「ふうん。そりゃ、難儀したよね。」



私は、適当に相槌をうつけど、本当かな?って、話は半分にして聞いてる。メロドラマのヒロインみたいな話だ。


「龍の父親はね、T大学を卒業した数学博士なんだけど…背が高くて、紳士的で、誠実な人に見えたの。でも、結婚したら、そうじゃないってわかったわ。彼…ものすごい遊び人で、愛人がたくさんいたのよ。男も女も…幼児から老人まで、性的な対象で、時々、混雑した駅で、叫び出して、駅員に連れていかれるって、遊びを繰り返してたわ…。」



………数学博士、幼児から老人までの幅広い趣味…たくさんの愛人…どっかで聞いた話だな。数学博士って、そんな変な人ばっかなのか………?



そんな疑問を抱えていると、沢尻エリカもどきの美女の隣に、男が座った。


すごくフレンドリーに、君たちここへはよく来るの?とかなんとか、しゃべりだした。


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