遭遇 2
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私は街道の脇に控え騎馬の一行が通り過ぎるのを待っていた。
だが、その私の真ん前で 全ての騎馬が歩みを止めたではないか。
「・・ゲラーデンと見受けるが」
先頭の女騎士が見事な白馬の上から声を掛けて来た。
「相違ありません」
畏まった姿勢のまま答える私。
リアルでもVRでも皇族と言葉を交わした事など無いので非常に緊張する。
「其方等はイスマイラの客人であろう」
如何にも姫君と思われる声色は威厳に満ちつつも明るいものだった。
これがプリンセスボイスというものか。
「我が帝国の民ではないのだから臣下の礼をとる必要は無いのだぞ?」
思いの外軽い口調に思わず顔を上げるとお姫様は微笑んでいらっしゃる。
「非常に高貴な御方と御見受けしましたので失礼があってはならないと、つい」
私は正直な心情を述べた。
FQのマナーには詳しくはない私だが、無用なトラブルは避けたいものだ。
彼女達一行を無視してすれ違って不敬だと咎められたりしたら面倒ではないか。
皇族だけあって彼女の装備は今までこの世界で私が見て来た物と次元が違う。
超級のレア物であるのは疑いない。
そして彼女に付き従う4名の騎士。 全員が只者ではない。
皇族警護の近衛騎士となれば惰弱である筈など無いのは当然だが、
この4人の戦闘力は先日アルツで会った討伐隊の7人を明らかに上回る。
無手で彼等全員を相手にするのは私にも難しいかもしれないと思える程だ。
「これは嬉しい事を言ってくれる」
姫騎士様が破顔して言った。
「第一皇女 マルグリッドである。 見知りおかれよ」
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