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遭遇

                                   ・




 日が暮れようとしている。

行く手に長く伸びた私自身の影がより大きい影に覆われた。

振り向くと、スベニールの街並みに正に夕陽が沈もうとする処だった。


 私は帝国東端の街を後にして国境へと向かっていた。

次のマウンドに辿り着く前に夜になってしまうがそれは構わない。

目的地が定まった今は風景を楽しむよりも距離を稼ぐ事を優先したかった。

いや、星明りのみの闇となったら”疾駆”で走ってしまうのも良いかも知れない。

あの速度で走り通せばログオン時間内に国境の砦に到達することも可能だろう。

魔獣とのエンカウントも避ける事が出来るだろうし。

・・・などと考えている時だった。


 前方の街道に夕陽を反射して煌めくものが見えた。

「 ? 」

何だろう、と目を凝らすとどうやら騎馬の一行らしい。

特に先頭の騎士の鎧が眩いばかりに輝いている。

東へと歩む私に対して騎馬隊はスベニールに向かって西進している。

おそらく東部国境要塞からやって来たのだろう。

スベニールで宿泊するには丁度良いタイミングだと言える。


 彼我の距離が縮まると一行の詳細が明らかになって来た。

帝国の近衛兵達だった。

その制服は情報に疎い私でも一目で分る程特徴的だ。

全5騎中のそれが4騎。

左右に二騎ずつ先頭の騎士を挟むように展開している。

中央先頭を行く騎士はフルプレートの甲冑を纏っていた。

磨き上げられたクロームメッキの如き表面にはくすみ一つない。

騎士は女性だった。

兜は着用しておらずプラチナブロンドの長髪がやはり夕陽に輝いている。

近衛に守られているのだから皇族なのだろう。

年齢(若さ)から言っておそらくプリンセス。 "皇女様" といった処か。

ステージイベント等に関りが無かった私には彼女の名前までは分らなかった。

( お恥ずかしい話だがこの時点では帝国皇帝の名すら知らなかったのだ )

個人的にはFQのキーキャラクターと遭遇するのは初めての体験になる。



( 失礼が無いようにしないと )



  FQ世界では "右側通行" が一般的だ。

私は互いの距離が十メートル程に縮まった処で道の南側に寄って片膝を付いた。








                                   ・

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