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拳神と討伐隊 7

                                   ・



( 何ですか それは )

「 「 「 「 何だそりゃ!」 」 」 」

私の疑問は周囲のプレイヤー達の言葉に上書きされた。

正直な所 私には心当たりがない訳でもなかったのだが。




「・・これはあまり知られていない事ですが・・・」

仲間の視線を集めながらそのプレイヤーは口を開いた。


「一寸前にウチのトップチームが全滅したことがあるんですよ」


 確かに自分達の負け戦を言い触らすチームは少ない。


「お前、"天ぷらナイツ" だろ」

「天ぷらの一軍が全滅、てどんなレイドだよ」

「レイドじゃありません、夜明け前の街道で、です」

「何処の?」

「え・・と、ジュベニールから二つ目の街の手前です」

「クレルモンか。 そんな場所で?」

「何でも "紅蓮" と "バナナ" の皆さんとマウンド付近で合流したそうで 」

「あっ」

「それ、アレらしいじゃん」

「”紅蓮” と "バナ連" かあ」

「そりゃ豪勢だな~」

「ほぼ最強じゃん」

「リスクもマックスじゃね」


 ・・・やはり "あの時" の話であるようだ。


「夜明けも近かったしお互い信頼もあって少しは油断してたかも、だそうです」

「・・来たのか」

「呼んじゃったんだな」

「今までにない規模の襲撃だったそうです。 一人を残して全員やられました」

「誰よそれ」

「アキラさんです」

「・・アキラか」

「アキラか・・」

「"紅蓮" のな」


 あの時一人生き残っていた剣士の名はアキラというらしい。


 話によれば

襲撃を受けた三組のパーティの面々はパニックに陥ることなく果敢に闘った。

ボスであるオーガを最大の脅威とみて四名の弓士全員が四方から遠隔集中攻撃。

それに次ぐ脅威である五体のオークにはメインとサブのタンクが突撃。

残りの剣士が五十匹を超えるゴブリンを掃討する、という役回り。

作戦は上手く機能するかのように見えた。

特に紅蓮の弓術士はあのオーガに十射以上を撃ち込んで剣士達を守ったという。

あの恐るべき金棒の攻撃が剣士達に向かないよう自らにヘイトを引き続けたのだ。

彼を脅威と認識したオーガに接近されその金棒の犠牲となる最後の瞬間まで。

( その射手は後に"弓聖"と呼ばれる事になる )

だが弓で倒し切る事の出来なかったオーガによって戦況は逆転してしまった。



「これはヤられた先輩が後でアキラさんから聞いた話なんですが・・」


 リーダー含め討伐隊の全員が彼の話に耳を傾けている。


「その時、夜明けと共に一人のビギナーがログインして来たのだそうです」






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