拳神と討伐隊 2
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「・・・・・」
”運営”という言葉に反応したのか命令口調だった男は口を噤んだ。
戸惑った表情を浮かべて固まっている。
「 『ミイラ取りがミイラになる』 というような話ですかね?」
私は再び男を指差して問い掛けた。
「丸腰のビギナーを大勢で取り囲み、剣を突き付けて恫喝するなどとは」
男に突き付けた指先を巡らせて周囲のプレイヤー達にも言い聞かせる。
「PKにも等しい暴挙ではありませんか」
「・・・・・」
痛い処を突かれたのか男の表情が歪んだ。
他の6名のプレイヤー達も無言のままだ。
「『PKKもPKと大差無い ロクでもない連中だ』 ってことになりますよ?」
「そ それは!」
他のプレイヤーが声を漏らした。
”PK討伐” という大義を掲げていた筈が ”悪” 認定されてしまっては堪るまい。
プレイヤー達が次々と剣を鞘に納め始めた。
私がPKでないのは一目見れば容易く分かることだ。
そして実際のLvはともかくビギナーコスチュームのみの丸腰でしかもボッチ。
現状の絵面はどう見ても ”集団虐め” かカツアゲになってしまう。
「・・この事案は直ちに報告を挙げるべきかもしれませんね」
私がそう言い終えるより早く男が土下座した。
「すまん! あんたの言う通りだ!」
完全に額を路面の敷石に擦り付けている。
「返す言葉も無い。謝る!」
頭を下げたまま呻くように謝罪の言葉を口にする。
その様を見て周囲のプレイヤー達も次々に膝を突いて頭を下げ始めた。
「「「ゴメンナサイ!」」」
「「「スイマッセンッシタ~!」」」
謝罪の大合唱?が始まった。
( 意外と素直な面々であるのかもしれない )
遠目からは私の状況は一変したように見えたろう。
集団カツアゲの被害者から信者に囲まれた教祖のように。
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