表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/85

弓を持つ拳神 4

                                   ・



 矢の当たった標的の石が砕け散った。

50m先のメロンパンを射当てるのはアーチェリーのメダリストにも容易ではない。

弓術スキルの恐ろしさを改めて認識させられる私であった。


 だが一分以上も照準を維持せねばならないのでは実戦で常用するのは難しい。

更なる演練が必要だ。

条件を改善する糸口はその過程で自ずと明らかになって来るだろう。

( もう発想がKFと同じになって来ているな )




「よ~し」


 私は周囲の地表から今までの標的に近い大きさの石を拾い集め始めた。

射つ度に新たな標的を探すより同じ場所に次の的を置いた方が効率的だろう。

射撃条件が同じなら比較検討作業も行い易いし。


 取り敢えず手近な場所から持てるだけの石を拾い集めてみた。

最後の標的があった場所にメロンパンサイズの石が八つ程並んだ。

・・これを端から射って行くとしよう。




「 !? 」


 的を並べ終わって射撃体勢に戻った私は我が目を疑った。

思わず構えていた弓を下げてしまう程に。

ポインターが光斑から近距離での弓射時と同じ光点に変わっていたのだ。

正確には光斑状態だったポインターが照準を定めた途端に収束したのだが。

( 一度命中させればその距離はギャランティーされるのか )

これは新たな知見だ。

演練を続けたからこそ知ることができた。

逆に見れば今までの私は敢えて無知な状態に留まっていたとも言える。

心に刻み込まねばならない。

『新たな行いが新たな知識を生む』

それはFQやKFに限らず実社会にも当て嵌まる事だろう。



( 先ずは並べた的を全て射当ててみますか !)

降ろしていた弓を今一度構えて標的を狙う。

初めて弓を手にしてからまだ数分しか経っていない。

しかし私は弓の道を極めんと長きを励んで来た者のような心持ちでいた。






                                   ・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ