表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
75/161

67.性能チェックと混職の証

「っ!!」

農園での大絶叫を反省した俺は、声を出さない様にしつつも全力で喜びを噛み締める。


「無事、【司書】になれたようですね。おめでとうございます」

「あ、ありがとう!おかげさまで【司書】になる事が出来たわ!」


「それは良かったです!でも、喜ぶのも良いですが、まずステータスを確認した方が良いですよ」

「そうやな」

クリスの勧めに従い、ステータス画面を表示させる。


===================================

NAME:ソーイチ L v:9(12,544/13,000EXP)

所属クラン:ユーザータクティクス

クラン称号:地主連合

称号:地主

控え 名誉国民

HP (体力):158/158

MP (魔法力):49/183

ST (スタミナ):39/175

STR(筋力):D DEX(器用):D

INT(知力):C DEF(頑強):D

AGI(俊敏):D LUK(幸運):D


ジョブ メイン 司書Lv1:(0/1,000EXP)

    サブ  見習い農家Lv9:(6,882/9,000EXP)

控えジョブ 見習い司書LvMax(9,000/9,000)


メインスキル(8/9)大陸語Lv3/待機Lv3/瞑想Lv2/休憩Lv3/メモLv7/水撒きLv2/種蒔きLv2/収穫Lv2


控えスキル 古代語Lv1/エルフ語Lv1


アーツ 司書:消費MP0/ 見習い農家:消費ST5/ メモ:消費MP0/ コピー:消費MP3/ 2枚刷り:消費MP5/ 3枚刷り:消費MP7

===================================


(ええやん!アナウンス通りメインスキル枠も増えてるし、MPも伸びてるな!でも、【司書】の必要経験値が【見習い司書】のラストより大分少ないのが謎や。まあ、その辺は後で考察するとして先に【司書】の性能チェックといこかな)


ステータスを見ながらあれこれ考えながらも、メインジョブ欄の【司書】をタッチする。


【司書】

読了時に得られる基礎経験値の上昇、司書系スキルの修得&レベルアップ条件の緩和

言語スキルをメインスキルにセットしてる場合、低レベルでもスムーズに読む&書くことが出来る。

経験値補正:司書系の行動1.5倍、戦闘0.8倍


(おお!読書の基礎経験値上昇ってキャラのも増えるって事やんな。他にも補正あるし、戦闘での獲得経験値が50%から80%に上がってるのも地味に嬉しい。

それと一番は筆記作業がスムーズに出来る様になるのが最高!言語系全部で線なぞる苦行が和らぐって事やからな!)


一番簡単そうな【大陸語】でも大変だった筆記がだいぶ楽になりそうでニヤリとする。

必要な箇所に目を通した頃、外で待機していたユサタクが声をかけてきた。


「その様子だとステータスチェックは終わったみたいだが、【司書】はどんな感じだ?」

「ああ、戦闘面では経験値が50%から80%に上がったのを除いて全然やったけど、他のスキル補正は気に入ったわ」


「それは良かった。じゃあ次は農作業の依頼に戻るのか?」

「いや、【見習い農家】も卒業近いから、図書館に行ってサブのオススメとシンボル関連について聞いてくるわ」


「ああ、ソーイチやクランの為にもその方が良さそうだな」

「そうやろ?という訳で行ってくるわ」

「ストップ。今外にでたら野次馬居るだろう?それを避ける為に転移するぞ」

「危なっ!確かにそうやな」

危うく野次馬の群れに突入しそうになり、背筋がヒヤリとする。


「後は農地に戻ったら少しだけクランミーティングをするから参加して欲しいのとコールで言ってたモンスターとかのメモを渡してくれないか?」

「そういえばまだ渡してなかったな。全員分あるからミーティングの時にでも配っといて」


俺はモンスターと採集情報が書かれたメモを20部ずつユサタクに手渡す。


「情報提供サンキューな。報酬はミーティング後に渡すよ」

「オッケー。ちなみにお幾らになりそうや?」


「重要な情報だし、たっぷり報酬用意するよ。期待しててくれ」

「おう、それを楽しみにしとくわ。クリスさんもありがとうございました」


どれだけ貰えるのか溢れ出るワクワクを抑えながら、移動前にお礼と挨拶をしようとすると、


「気にしないで頂戴。それよりソーイチさんはそろそろサブジョブも卒業出来そうなのですか?」

クリスから、質問が飛んできた。


「はい、頑張れば今日中に行けるかもなんでまたお世話になります!」

「お待ちしております。が、その前にソーイチさんにプレゼントです」

そう言ってクリスは、Xの様な模様の描かれたバッジを手渡してきた。俺はすぐにアイテムの効果を確認すると、


【混職の証】所持していると転職条件を満たしている派生職に転職する事が出来る

渡されたのは、とんでもないアイテムだった。


「こ、これ持ってたら派生職に転職出来るんか!?」

「なんだって!?」

「ええ、ソーイチさんは町の為に特に尽力して頂いてるので特例で早めにプレゼントしちゃうわ」

驚く俺達を微笑ましく眺めながら、渡した理由を説明するクリス。


『これって話的に友好度関連でのゲットやんな』

『だろうな。でも他にあるみたいだし探ってみるか』

瞬時にコールでのやり取りをした後、情報を聞き出す為にユサタクは問いかける。


「ソーイチは色々頑張ってたもんな。でも、お話から察するに他にも貰える条件があるみたいですが、その条件お聞きしても良いですか?」

「ええ、この証は本来は、一定以上の経験を積んだ方にお渡ししてるのだけど、信頼出来る人には渡して良いことになってるんですよ」


「なるほどな〜。ちなみに経験って累積ジョブレベルですか?」

「ええ。ちなみにユサタクさんは後少しでお渡し出来ますよ」

「マジですか!?じゃあ貰える様に頑張ってきます!ソーイチ、どっちが先に派生職つけるか競争しようぜ!」


「いや、さきミーティングやろ。でも面白そうやな!レベル上がるまで遠いけど、ユサタクは絶対に手を抜くなよ」

「勿論だよ」

「この熱いやり取り、若いって良いですね〜」

朗らかに見守るクリスの前で、正々堂々の対決を誓った後、ユサタクの転移で農地へと戻ったのだった。


tips

混職の証 取得条件

①冒険者ランクE以上&累積ジョブレベル40以上


②クランランクE以上&累積ジョブレベル30以上


③メインジョブが中級職以上&特定の住民の友好度&信頼度が一定以上。

ただし累計ジョブレベルが40未満の間に問題を起こした場合、渡した相手も罪に問われる場合がある。


次回は3月28日(木)午前6時に更新予定です。


ブックマークや評価・誤字報告していただきありがとうございます!!

今後とも本作をよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ