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49.特別クランクエストと見違えた景色

ユサタクとのコールを終えた俺はワクワクしながら特別クランクエストが受注されるのを待つ。すると1分も経たず、


-特別クランクエスト【10品目の納品依頼】が受注されました-

と、クエスト受注のシステム通知が流れた。


(早速依頼受けたみたいやな。内容確認したら後はそれに沿って種蒔きかな)

効率良く作物を作る方法を考えながら依頼内容を確認する。


=====================================================

【作物の納品依頼】

以下のアイテムを納品する

ジャガイモx100

カブx100

薬草x100

人参x100

小麦x100

キャベツx100

玉ねぎx100

ピーマンx100

レタスx100

シイタケx100


【報酬】250,000ゴールド 500ECP CGPチケット(農)x10

【期限】依頼受注日より16日間以内

=====================================================


(報酬も量もめっちゃ多いな!報酬は通常依頼にプラス3万。それよりCGPチケットってなんやろ?)

依頼内容を眺めていると初見のアイテムがあるので詳細を確認する。


【CGPチケット(農)】農業ギルドへ提出すると500CGP獲得できる。


(凄いチケットやな。1枚で500CGPって特別クエとはいえ破格やな〜)

色々と考えているとフレンから声が掛かる。


「お待たせしました。現在の作成枚数ですが、546枚でした。端数4枚ですが作成なされますか?」

「じゃあ残り4枚でラストにするから、MP回復までちょっと待ってて」

「かしこまりました。では作成終わりましたらお声掛けお願いします」

そう告げるとフレンは自分の事務作業を再開した。

5分後にはMPが回復したので残り4枚をアーツで作成し、フレンに手渡しながら今回の依頼を振り返る。


(支給された【見習いMPポーション】25本中使ったんは19本か。って2時間ちょいで2リットル飲んでるんかい!ゲーム内とはいえキツイはずや)


未だに水分で膨らんだお腹を撫でながら、頑張った自分を労っていると集計を終えたフレンが話しかけてきた。


「これにてクラン設立資料、550枚受け取りました。報酬はカウンターでのお渡しになりますので移動致します」

そう言って歩きだすフレンに付いて行く。


「それでは今回の報酬ですが支給分のポーションはお渡し済みとして残りは、オーバー分込みで2750ゴールドと275AGPになります」

「りょーかいで」

いつも通りの手順で報酬を受け取るとフレンは再び話しかけてきた。


「クラン設立資料の作成依頼なんですが、当分は依頼として出す事になったみたいですよ」

「マジで?いつ決まったん?」


「ソーイチさんがMP回復の為に1時間ほど目を瞑ってた時ですね」

「あの時か」


(動画見てた間に誰か入って来とったんか。気配とかマジで分からんし野外では無理やな。まあ、俺には関係無いけど)

サブスク瞑想の弱点を見つけたが未だに一歩も出た事が無い自分に一切関係ない事に気付き無視する事に決める。


「それで報酬どれくらいの貰えるん?依頼書作成と同じくらい?」

「そうですね。最初の書き写しは量が多いですが、既に翻訳は終わっていますので大陸語のスキルが無くても受けれますし。」


「ああ、文量は多いけど条件緩和出来るんか」

「ただ、チェックが私しか出来ないので先着1名様限りになるとは思います」


「そこは仕方ないか」

「そう言って頂けると助かります」

申し訳なさそうに言うフレンに対して納得して見せる。


「じゃあ、俺はこれで失礼するわ。後、資料作成は大陸語無い他の渡り人に任せる事にするわ」

「かしこまりました。ではまた明日」

そう言ってフレンと別れギルドを出て行った。


(17時前か。昨日分がもう収穫可能やし急いで戻るか)

時間を確認した俺は収穫のため急ぐ。数分後、自分の農地に到着したのだが周りの様子が大きく変わっている事に気付く。


(購入可能の木札だらけやった土地が広大な農地に変わってるな!ここまでデカくなると見応え充分やな)

一面更地だった土地が農地に変わっている光景を目にし、その余りの広大さに興奮する。


「どうです?凄いでしょ?」

「ああ」

いつの間にか側に来ていた、モチョがキラキラした目をしながら話しかけて来た。


「【見習い料理人】にとってこの光景は文字通り宝の山です。なので、この景色を作るキッカケのソーイチさんには感謝をしても仕切れないです」

「いや、【地主】の効果のおかげやろ」


「でも、それをソーイチさんが見つけてクラン内で共有した結果ですから!」

「そこまで言われると照れるわ。俺の作物もう収穫出来るからこれで失礼するで」

誉め殺し攻撃から逃げる為、収穫可能になった作物の所へ逃げる。


(素直に褒められるのは照れるな。さあ、気を取り直して収穫やけど、18時半の分まで時間あるし手作業でええよな。スキル欲しいし)

今日読んだスキル習得法を試すべく作物を手作業で収穫して行く。30分程掛け、収穫した結果、人参・キャベツ・レタス・ピーマン・玉ねぎが12〜15個とスキル【収穫】を習得した。


(本の通りやったな!【耕す】は時間掛かるから後日に回すとし、残りの【水撒き】と【種蒔き】も習得目指すかな。)


スキルを得た事で更にやる気が出て来た俺は空いた土地をアーツで耕し始める。その後、種を蒔こうと意気込んだタイミングで、

「その種蒔きストップです!」

モチョが慌てて止めに入った。


tips

クラン称号

通常の称号と異なり、獲得条件さえ満たせばクランメンバー全員が獲得できる称号。

既にクラン称号を入手している所に新規加入した場合も加入時に称号と特典のステータスが付与され、逆にクランから脱退すると、クラン称号と特典のステータスは消滅する。



ブックマークや評価・誤字報告していただきありがとうございます!!

今後とも本作をよろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[良い点] クラン称号は増やしたいですねえ。 クランメンバーにとっては誇らしいだろうな。 クランの畑を増やしたくなりますね。
[良い点] 畑が広がってやれることが増えたか。これなら納品も問題ないかな? [気になる点] ストップはなにかするためだろうか?楽しみです
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