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ミックスジョブオンライン〜ラノベ作家はネタ集めの為賞金付きVRMMOに不遇職で挑む  作者: モトマル
4月3日①お米探しと満腹度実装

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243.ぶら下がり続ける人参と強制休養

大変お待たせしました、無事に復活しました!!

「そういえば、昨日突発で起きた撮影会の依頼。あれの報酬いくら貰ったんだ?」


アース米の初収穫&種蒔きも終わり、メンバー達が解散した後、俺は普段通りログアウト中に回復したSTを消費する為に畑仕事に勤しんでいた。そんな時、横に並んで作業をしていたユサタクから、思い出したかのように尋ねてきた。


「それが口頭での依頼受注やったし、詳細わからんな。一応終わり際に依頼達成の割符は貰ったけど」

「おいおい、報酬の確認すらしないで引き受けるとか、相変わらず抜けてるよな」


「いやいや、現地での急な依頼やったし仕方ないやん!それにポーションはギルド支給って時点で損はないしな、ぶっちゃけ、経験値をたんまり稼がせて貰ったし、報酬なしでも俺的にはオーケーなんよ」

「ああ……写真を撮ってみたい住民やお前のファンが押し寄せてたしな。そりゃ経験値はガッポガッポだろうよ」


こっそり炊き出しに来ていたユサタクが当時の情景を思い出し、苦笑いしながら理解を示す。


「おうよ!なにしろ経験値はキャラだけで2,500ちょい。スキルも【スキャン】と【心眼(序)】が1つ上がったんや」

「その2つが上がったのか!?という事は……」

「ああ。どっちも後1レベで上限や」

「すごいじゃないか!またワールドアナウンス案件だぞ」

「確かにそうなんやけどなぁ……」


興奮するユサタクに対して、俺はため息を吐く。


「どうしたんだ?賞金ゲットにまた一歩近づいたのに、顔色が優れないじゃないか」

「いやな。また少し頑張ったら偉業ってのがぶら下げられたせいで、また寝るに寝られへんループに突入してしまったなって……」


「そういえば寝るって時に限ってイベント起きたりしてたもんな」

「そうそう。どれも徹夜する価値ありって思ったから、自分から進んでやってたけど、疲れへんって訳じゃないもんな」


思えば、クロード達(Bランク冒険者)との打ち上げや満腹度の実装。個人の方でもランクアップに新スキル&新ジョブと常に手のギリギリ届く範囲に人参がぶら下がっていた。それを追いかける為、睡眠ポッドで誤魔化していたのだ。疲れるに決まっている。

そんな愚痴を話していたのだが、その途中からユサタクの表情に真剣味を帯びている事に気付いた。


「あれ、急にシリアスな顔付きなったけどどないしたん?愚痴聞くの飽きてきたか?」

「……なあ、ソーイチ。今絶対に外せない依頼とかあるか?」


「なんや、いきなり?とりあえず魔力電池を500と1,000の2つ充電する依頼と、アース米の種30粒を農業ギルドに納品するのがあるけど」

「それじゃあ、その3つが片付いたら他にどんな用事やイベントが舞い込んだとしても、速攻でログアウトするんだ。そして明日の9時までMJOから離れろ」


突拍子のない提案をいきなり投げかけてきたユサタク。一瞬冗談かと思ったが、声と表情から本気で言っている事が伝わってくる。


「おいおい、急にどうしたんや?睡眠時間の為に速攻ログアウトはまだ分かるけど、イン制限は要らんやろ。5日には大討伐が控えたメチャクチャ重要な時期やのに」

「だって今もの凄く疲れてるだろ。イベントも大事だが、一回ガチっと休みを入れないと体がもたないぞ」


「ええ……確かにちょっとは疲れてるけど、心配されるレベルちゃうで。そもそも始まってまだ3日目やん」

「ソーイチがこれまで経験したことのない超長時間のゲームプレイや不規則な睡眠・徹夜。これらを8倍速の時間でやってきたんだぞ。たった3日と言うのを甘く見ちゃだめだ」


「……う〜ん。確かに情報を羅列すると大変さはわかるけど。でも条件はそっちも同じやん?」

「俺達はゲームのプロだからな。これぐらいは慣れてるさ。これがソーイチに付き合って、作家業をお前と同じベースでやったら、壊れるのは俺達の方だろう」

「確かに慣れてない作業って、時間の数倍疲れるもんな……」


必死に食い下がろうと反論するも、それ以上の論理で撃退されて何も言えなくなってしまう。


「だからソーイチ。すべての用事が終わったらすぐログアウトして、近所のスパ銭まで行って、風呂入って、サウナ入って、マッサージ受けて飯食って寝ろ。それが1番リフレッシュできるんだから」


「なんで俺の修羅場明けのルーティン知ってんねん」

「そりゃ歩く気力すらないソーイチをスパ銭まで運んだのは俺だからな。知ってるに決まってるだろ」


「そう言えばそうやな。介護ありがとう。でも、そんな疲れた俺を見てきたお前が言うなら、休んだ方がええんやろうな。……オーケー、リアル3時間後にはログアウトする様にするわ」

「3時間後か……。まあ、休む気になったならいいか」


すぐに休むとは言わなかった俺に対して一瞬不満を見せたユサタクだったが、それを飲み込んで俺の要望を受け入れてくれた。


「決まったなら仕方ない。こうなったらログアウトまでの時間、今ある目標の為に全力で挑むか」

「ああ、頑張れよ」


こうしてリフレッシュ休暇までの3時間、全力で遊び尽くす事を心に決めるのであった。

考えてみたらソーイチってサービス開始から50時間中、30時間はゲームしてたんですよね……。(しかも8倍の濃度で)休まなきゃ!


次回は明日か明後日の午前6時に更新予定です。


ブックマークや評価・誤字報告していただきありがとうございます!!

今後とも本作をよろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
睡眠ポットがあったとは言え中々ブラックやなぁ、、、賞金制とは言えゲームだからね!プロじゃないなら熱中も良いけど休みは大事!
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