表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ミックスジョブオンライン〜ラノベ作家はネタ集めの為賞金付きVRMMOに不遇職で挑む  作者: モトマル
4月3日①お米探しと満腹度実装

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

266/280

241.宴の前のランクアップと水っ腹のカメラマン

ーサブジョブを開拓者に変更いたしましたー


3回目の炊き出しが始まる30分前、準備に追われるシスター達には申し訳ないが、教会へ向かい【開拓者】へのランクアップを行ってもらった。


「メチャクチャ忙しい中、無理言ってごめんな。でも今を逃すと次の日になりそうで」

「いえいえ。炊き出しも転職のお手伝いもどちらも私達のお仕事ですし気になさらないで下さい。それに……」


クリスは優しく微笑みながら、2回の炊き出しで撮影した写真を優しく眺める。


「こんな素敵な写真を持ってきてくれたんだもの。それなのに忙しいを言い訳にするだなんて、女神様から怒られちゃいますわ」

「みんな良い顔してるよなぁ。あっ、元の写真はこっちでも保管してるから、追加で欲しい場合は教えて。MP次第やけど、早めに渡せるようにするから」


「まぁ、ありがとうございます。おそらくアースの町へと向かう準備が整った頃にお願いすると思いますので、その時はよろしくお願いしますね」

「もちろん!じゃあ転職してから、最後の部の撮影に行ってきます!」

「ええ。私も炊き出し会場の監督に戻りますね」


俺は再び女神像に祈りジョブを撮影特化に変更。その後、駆け足で炊き出し会場へと向かうのであった。

ガヤガヤ ガヤガヤ

「うげぇ〜。1・2部に比べて、人多いな!?」


転職&写真の納品が終わった俺は、炊き出し会場へと移動したのだが、見渡す限りの人・人・人。

昼間は冒険三昧だったプレイヤー達も、閉門後なら話は問題なし。他の部に参加出来なかった鬱憤を晴らすかの如く、炊き出し会場を埋め尽くすレベルで来場していた。そして、


「みなさ〜ん。炊き出し会場はここ以外にも、冒険者ギルド前の広場でも行っております!混雑解消の為に、ご協力お願いします!」

と、別会場に誘導するシスターの声が会場に響き渡る。


(今朝に新聞には別会場とか載ってなかったよな?これはサプライズ演出なんか、突貫イベントなのか……。どっちにしろフレン筆頭に冒険者ギルドからも応援に行ってそうやな〜)


深夜の出店から始まった激務は、まだまだ終わってなさそうだと気付き、彼女達のブラック環境を想い合掌。その後は気を取り直して、2つ分の会場の撮影に移る事にした。

「ふぅ〜。いくらBGP集めの為とはいえ、MP全部充電に回したんは失敗やったなぁ。おかげでポーションがすごい勢いで減ってくんやけど」


写真を1枚撮るのに、【ビジョンスキャン】と【コピー】で18MPかかるので10枚撮ればポーションが4本分。要約新聞作成の対価に支給されたポーションが20本近く溜まっていたのに、今日だけで半分程使う羽目になってしまった。


「でも、みんな楽しそうやな。この光景を俺だけが切り取り保存する事が出来る。そう思うとポーション放出くらい、ど〜って事ないな」


2会場分の写真をパラパラを眺めると、ポーションやタプタプの水腹の事は吹き飛んでいった。そんな時、


「よぉ、ソーイチ。【ビジョンスキャン】を使い倒してるみたいだな」

「うぉっ!ラクレスさん、お陰様で炊き出しで楽しんでる皆の姿、切り取らせてもらってます」


急に冒険者ギルドのトップに話しかけられ、思わず奇声を発してしまったが、取り繕い問いに答える。


「はは、驚かせてすまんな。ところで休んでるようだが、もう帰るのか?」

「まだまだ撮りたい気持ちはあるんですが、ポーションの在庫も心許無くなってきたんで、後2〜3枚撮って帰る予定です」


「ふむ。逆に言うとポーションさえなんとかなったら、まだ居るって事だよな」

「ええ。1時間後に向こうに世界に帰るので、それくらいなら」


イベントの予感を察した俺は、自分の都合をしっかりと相手に伝える。


「じゃあ、ソーイチ。カメラマンをやらないか?」

「【カメラマン】?まだ転職してないですよ?」

「ああ、ジョブとしての【カメラマン】じゃなくて、依頼としてやらないかって事だよ」


「依頼ですか。でもMPないしポーションも品切れ。これじゃあ、人数捌けないですよ」

「そこは大丈夫!ギルドから必要なポーションは出すし、別途ポイントでも報酬を出す。ソーイチはタダで経験値と熟練度が稼げると思って参加してくれないか?」


「そこまで言うなら……。うん、オーケー。カメラマン、務めさせてもらいます」

「よし、聞いたな。大至急、撮影会場を設営してくれれ」

「「「「はい!!」」」」


俺がイエスと言った途端、ギルド職員達がニンジャの如く散っていき、撮影の舞台を設営。それを確認したラクレスは大きな声で来場者に宣伝を始めた。


「皆聞いてくれ!コレからここで写真撮影を行う。希望するものは是非とも並んでくれたまえ!」


「なに!?写真撮影だと!?」

「わぁ〜。私初めて!1枚300ゴールドだし撮って貰おうよ!」

「ソーイチさんがカメラマン!?ソーイチさんが私を見つめてくれるの!?」

「落ち着いて黒百合ちゃん……。でも、面白そうだし、記念に並びましょうか」


「あはは……。スゴいなぁ……」


ラクレスが宣言した途端に、住民・プレイヤー問わず目の前に行列が誕生。俺はこれからの作業に想いを馳せ、乾いた笑いしか出ない。


「さあ、ソーイチ。今回は特別に中級MPポーションを用意してるんだ。残りMPは気にせず、ドンドンと撮影してくれたまえ」

「初めての中級ポーション飲むキッカケがコレか。まあ、戦闘じゃないってのも俺らしいかな」


複雑な気持ちになりながらも、中級MPポーションを一気飲み。


「さあ、撮影会の開始や!撮られたい奴からドンドン撮ってくで!」


そしてヤケクソ気味に声を張り上げ、写真撮影のスタート。押し寄せる人達の写真を千切っては撮り、千切っては撮りながら、ログアウトまでの1時間、ひたすらに皆の写真を撮り続けるのであった。

次回は明日か明後日の午前6時に更新予定です。


ブックマークや評価・誤字報告していただきありがとうございます!!

今後とも本作をよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ