240.獲得経験値と次の炊き出しまでの暇つぶし
「いやいや、めっちゃアナウンス流れたんやけど、どんだけ経験値荒稼ぎしたんや!?」
「ソーイチさんこそ、すごかったじゃないですか」
「俺の場合は調査隊でBランクパーティーのおこぼれ貰ったり、畑仕事の追い込みやったり、イベント盛り沢山やったしなぁ。我ながら稼げたと思うわ」
「しかも徹夜プレーですしねぇ〜」
「それもあったか。まあ讃え合うのもええけど、いくら経験値入ったかわかる?データ取りたいんやけど」
「ああ〜!?契約終了前にステータススクショするの忘れてました〜!?」
「ああ〜。【メモ】スキル持ってないと書き残し習慣ないもんな。俺の分だけまとめるから、あまり気にせんでええよ」
「うう〜、ありがとうございます〜」
凹むフワフワを励ましつつ、アナウンス前後のステータスを見比べて、どれほど稼いだか紙に書き込んでいった。
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キャラ:6,741EXP(1up)
(M)
見習い開拓者:1,427EXP(1up)
文武両道:2,560EXP(2up)
(S)
農家:2,315EXP(1up)
付与魔術師:3,278EXP(2up)
木こり:1,012(1up)
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「書き上げてみたけどアナウンス数の割には、獲得経験値は少ないな。相手が稼いだ5%って考えたら当たり前やけど」
「ですね〜。でも不労所得と考えたら全然オーケーじゃないですか〜」
「それはそう。特にレベル上げに行く機会があまりない【木こり】と【付与魔術師】が上がってくれたのは、マジで嬉しいわ。おかげで派生ジョブの【文武両道】と【開拓者】のレベル上限も自動的に上がるし」
「取得してるジョブが被りつつ、微妙にズレたメインジョブ同士で契約するのが良いんでしょうね〜」
意外と少ない結果に一瞬モヤっとしたが、フワフワの言葉にその価値を再認識。やっぱりすごい機能だと改めて実感した。
「それにしても5日間で各ジョブ1,000以上経験値入ってくるなら、次は最長契約で行きたくなるなぁ」
「師弟契約って一度満了したら、クールタイムが12時間もありますもんね。ログイン状況とかを無視すればMAXの1週間契約が最大効率になるでしょうね〜」
「で、クールタイム中はログアウトで休憩するんやな」
「ですです〜」
獲得経験値を眺めながら、より効率よく運用する方法を考える俺達。
「……そういえば、師弟枠って冒険者と生産のランクアップで増えたよな。って事は戦闘の方でも……」
「ああ〜、増えちゃいますねー。というかコールのログに情報上がってた筈ですけど〜?」
「マジか、戦闘系はあまり関係ないしスルーしてたわ……」
【付与魔術師】以外、全て生産系のジョブ構成なので、クランの共有情報に記された戦闘系の部分は読み飛ばしてしまう時もあったりする。
「あらあら〜。じゃあ、次の目標は戦闘職ランクのアップに定めます?」
「う〜ん。頑張れば3〜4日で行けなくもないって感じか?
ギルドカードを取り出し、現在のポイント状況を確認。次のランクアップまで1,700BGPと、頑張ればなんとか?というポイント数であった。
「それならチャレンジすれば良いじゃないですか。レイヤースライム探しに移動したりとか」
「確かに数倒す依頼は効率ええけどなぁ〜。でも……」
「なにか討伐依頼を受けづらい理由とかあるんですか?」
「いや、俺の最優先プロジェクトが【待機】と【休憩】をレベル上限まで上げて、ワールドアナウンス3つゲットなんや。でも、じ〜とするのと戦闘系依頼ってメチャクチャ相性悪いやん?だから無理して目指すのもなぁ〜って気分や」
「なるほど〜。放置状態での経験値獲得も魅力的ですが、ワールドアナウンス3つ分よりは流石に価値が大分落ちますよね〜」
「そうそう。それに新ジョブも発見したし、【魔道具職人】も気になるもん。BGP稼ぎに割く時間ないわ」
師弟契約の便利さを再認識した中、その枠を増やす行動が取れない現状を嘆き、大きなため息を吐く。
「でも魔力電池の充電なら休憩系のスキルと相性いいですし、しばらくはそれでお茶を濁すってのは如何ですか?」
「それ位しかできる事はないか。でも【見習いカメラマン】になるにはMP使うしな」
「ふふふ。未来への道筋が多過ぎて悩むというのも、贅沢なものですね〜」
「ははっ、確かにそうかもしれんな」
今考えている事のうち、魔道具職人以外はどれもプレイヤー初の行動を狙えるものだ。他のプレイヤーにそんな悩みを漏らしたら、ブチギレられるかもしれないと気付き笑ってしまった。
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「さてと、用事も済みましたし、そろそろ3回目の炊き出し準備に行ってきます」
「いってら〜。俺も写真撮影あるし、時間になったらそっち向かうわ」
「では教会の皆さんには来るって、お伝えしておきますね〜」
そう言ってフワフワは炊き出しの仕込みに戻って行った。俺は彼女の転移の光を見送った後、レベルアップで回復した分で畑仕事や依頼分の写真の増刷。
「魔力電池充電の依頼を500と1,000の2種類受注を確認しました。どちらも締め切りまで1週間なので、遅れずに達成報告よろしくお願いします」
「もちろん!早速帰って充電してくるわ」
更に、戦闘系のランクを上げるために付与魔術師ギルドまで向かい【魔力電池の充電】依頼を2つ受注。そして3部目の炊き出しが始まる時間まで、俺は魔力電池を抱えてMPを注ぎ続けるのであった。
次回は明日か明後日の午前6時に更新予定です。
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