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22.2日目開始

設定していた時間より早かったため待機ロビーに飛ばされる。

「4時30分か。作業込みで良い時間やし行くか」

設定していたタイマーを破棄して早速MJOの世界へと移動する。


ベッドから出ると辺りを見回すと郵便受けにはすでに本日分の新聞が2部入っていた。

「もう新聞きてるんか。でも読む前に先にボーナスチェックから行くか」

睡眠ボーナスを確認するためステータスを開き予定した4種のスキルを確認する。


【睡眠ボーナス残り7時間】

スキル

【待機Lv1+1】半径30cm以内から移動しない場合、2分54秒ごとにMPとSTが1ポイントずつ回復していく。

【瞑想Lv1+1】目を瞑った状態のままの場合、2分54秒ごとにMPが2ポイントずつ回復していく。

【休憩Lv1+1】その場から一切移動しない場合、2分54秒ごとにSTが2ポイントずつ回復していく。

【メモLv3+1】紙に文字を黒と赤の2色で書くことができる。


アーツ

【2枚刷り】消費MP5:直前にメモした内容を別の紙に2枚コピーをする。


全て確認したところテキストに変化があったのはこの4つだった。

「休憩3種はほとんど変わってないな。でも【メモ】はアーツが増えたのがめっちゃでかいな。MP効率が上がるやん!ボーナス無しでも使いたいしガンガンメモしていくぞ!」


7時間だけとはいえ新たなアーツが手に入り興奮するとともに【メモ】のレベルを更に上げる意志を固める。

ステータス確認後はすでに収穫可能のカブとジャガイモの畑に行きアーツを使い収穫していく。


「10粒蒔いてカブが13個、ジャガイモが15個か。少しばらつきがあるけどまあ誤差かな?」

数にばらつきがあるが依頼以上に収穫できていたので特に気にせず新聞を読み始める。


一面には渡り人が想定の数倍到来したことによる物資の不足を懸念した記事が載っており、中でも食料と薬類が特に危ないと警告している。また、宿屋の受け入れも足りないため冒険者ギルドは一時的に空き地とテントの貸し出しを行ったとも書かれていた。


「食料とかは予想してたけど、寝床も足らんのか!?睡眠ボーナスの凄さを実感した身としてはこれって死活問題となるかもな」

3万人も急に人口が増えた弊害が各所に出てるのを改めて実感する。


「特別依頼関係も状況の解決系が多いな。特に木こりと大工はいくつもあるからユサタクにコール入れるか。あいつ【見習い木こり】やし」

フライングになるがユサタクへコールをした後、更に新聞を読み進める。


30分かけて読み終えると

―スキル【大陸語】のレベルが2に上がりました―

―スキル【待機】のレベルが2に上がりました―

と立て続けに2つのスキルが上昇した。


「おお、一気に来たな。このタイミングで待機が上がったって事は午前中には【休憩】と【瞑想】のレベルも上がりそうやな。それはともかく早くまとめるか」

スキルレベルの上昇に喜びつつも、早速まとめ作業に入る。

1時間後なんとか原稿を完成させて早速新しいアーツ【2枚刷り】を実行する。


「どんどんコピーされていくな!経験値もボーナスのレベルに対応してるし」

アーツを使用後に取得経験値を確認するとキャラレベルに4EXP、司書のレベルに6EXPが増加していた。


気をよくした俺はポーションを飲みつつアーツを使い続けあっという間に50枚の束が完成し、【見習い司書】のレベルも4に上昇していた。


「うーん、【2枚刷り】のおかげで3本目使うほどにはMP減ってないな・・・。まあへそくりにするかな?」

支給されたポーションをちょろまかしつつ、ギルドの開館時間まで畑に目を瞑って座る。

すると、もう1つの小屋からモチョが出てきた。


「おはようございます。お早いですね!」

「おはようさん、昨日は別れてから良い依頼はあったか?」


「はい、住民のお店での仕込みの仕事があったんですよ!でも仕事が終わったのがギルドが閉まっちゃった後だったんでランクアップは朝におあずけですね」

「そうか、じゃあもう行った方がええんとちゃう?冒険者ギルドはめっちゃ混むし」


「確かにそうですね。では、お先に失礼します」

「いってら〜」

一足早くギルドへ向かうモチョを見送る。その後、時間ギリギリまで回復した後俺も農業ギルドへ走って向かうのだった。


「1分前か、ギリギリやな」

なんとか開館前に到着し一安心する。息を整えているとアレンが扉を開いた。


「お待たせしました。開館いたします」

「待ってました!じゃあ、早速達成した依頼の確認お願い」

「では、カウンターへどうぞ」

そう案内するアレンについて行き早速本題へと入る。


「ソーイチさんが達成された依頼はカブとジャガイモそれぞれ10個ずつの納品ですね。ではこちらのカゴに提出してください」

そう言って差し出されたカゴに必要な数だけ入れていく。


「はい、依頼達成が確認できました。これによりソーイチ様には合計3,000ゴールドと80CGP・40AGPを付与させて頂きます。また、累計CGPが50を超えましたので生産職ランクをFランクへと昇格させて頂きますので、ギルドカードをこちらへお願いします」


言われた通りに手渡す。少ししてアレンはカードを返してきた。

「お待たせしました。手続きは完了いたしました。今回のランクアップでは購入できる物が増えましたので後でご確認お願いします」

「了解です」


「カードをお返しします。ランクアップおめでとうございます」

「ありがとう」

アレンの祝福の言葉を受けつつギルドカードを受け取る。


《ソーイチ様がプレイヤーで初めて生産職ランクがFとなりました》

(おっ!朝イチに来たおかげでPPゲットやな)

アナウンスに喜びつつ、農地を1地区とカブの種10粒、ジャガイモの種を20粒ずつ購入する。


「じゃあ、急ぎの用事があるしこれで失礼するで」

「はい、ソーイチ様いってらっしゃいませ」

見送るアレンを背にし自分の農地へと走っていった。


tips

スキルレベルアップ条件

【メモLv2→3】 メモを120枚作成(アーツ使用可)

【大陸語Lv1→2】 大陸語に関わる行動を累計3時間行う(読み・書き・会話)

【待機Lv1→2】 発動条件を満たした状態で累計3時間経過(MP・STの回復量でボーナス有り)

ブックマークや評価・誤字報告していただきありがとうございます!!

今後とも本作をよろしくお願いします。

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