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ミックスジョブオンライン〜ラノベ作家はネタ集めの為賞金付きVRMMOに不遇職で挑む  作者: モトマル
4月2日② 特殊個体と【暁の狼】

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207.金欠クロードと宴の終わり

今年も一年お付き合い頂き、ありがとうございました!来年も頑張っていきますのでよろしくお願いします!

「きゅ、急に目の色変えてどないしたん!?もしかして金ないんか?」

「ああ。実は少し金欠気味でな……」

「マジか。クロードってBランクやのに稼げてないとかありえへんやろ。一体何があったんや?」


突然、顔をグイッと寄せてきたクロードを押し返しながら、その理由を問う。


「ランクが上がると入って来るゴールドもデカいんだが、出てくのもデカくてな。だから懐はいつも冷え冷えしてるんだ」

「いやいや、それリーダーだけですから。私たちはしっかり計画的に貯金してますし」

「そうそう、リーダーったら稼ぐ度にパァ〜って使っちゃうんで、トラブルが起きるとヒーヒー言う事になるんですよね」

「それが本当なら、今日ご馳走になって大丈夫なん?」


クロードの懐事情を聞き、失礼なのは承知の上で改めて奢りで大丈夫か確認してしまう。


「そこは大丈夫だ!誘ったのも、店を選んだのも俺だ。俺のプライドの為にも気にしないでくれ」

「そっか。支払いの話蒸し返してごめんな」


「だから謝るなって。それより金欠の理由は稼ぎ以外にあるんだ」

「実はリーダー、少し前に【ジュピターの町】付近の間引き作業をした時に、メイン武器のバスターソードにヒビが入っちゃったんですよ」


「あれは仕方ねえだろ。バカみたい強い魔物が群れで襲って来たんだぞ」

「確かに、あの襲撃は最悪全滅までありましたもんね」

「Bランク冒険者が2人おっても、ヤバい魔物が他の町の近所にはおるんか」


まだ【アースの町】の解放すら準備段階の身としては、自分より遥か高みにいるパーティーの苦戦事情に冷や汗が止まらない。


「それで俺の愛剣がみんなの安全と引き換えに役目を果たした結果、新しい武器を買い換える羽目になったって訳だ」

「いくらかクランの共有資金からも出したんですが、そもそもBランク冒険者に相応しい武器を作るのに、貴重な素材や腕の良い職人への依頼料とかが、もの凄くお高いんですよね」


「だから、今回の調査隊はサブの武器でも十分通用する相手の割に報酬が良いから、本当に助かったんだよなぁ」

「新発見のアイテムのおかげで、懐も少しは潤いましたもんね」


「ただ欲を言えばもう1枚欲しかったんだがなぁ。ラストのターンで1つしか群れと出会わなかったのが悔やまれるぜ」

「あっ、めんどくさいモードに入っちゃった」

「あん時ひたすら粘ろうとしてたのって、ゴールド目的やったんか」


昨日の調査終盤、群れに出会えず必要以上に落ち込んでいた理由を、今更ながら理解する。


「高ランクには高ランクなりの不満もあるんやな。じゃあ、クロードも暇やったらアース米の現物か種探してくれへん?もし見つけたら儲かるかもしれんし、それプラス俺らの世界の料理振る舞ってくから」

「そりゃ良いな。どうせアース米があるのはアースの町の近くだろ?そこならサブ武器でなんとかなりそうだし」


「もう!思い付きで予定を勝手に埋めないでくださいよ!」

「まあまあ。ヨナも新しいアース米の可能性は気になるでしょう?リーダーのお金が貯まるまで暇なんだし、協力して上げようよ」

「そうそう。ソーイチの故郷の料理食ってみたいし、俺もリーダーに賛成するぞ」


「フルールにノーマンまで……。はぁ、わかりました。それじゃあ【暁の狼】の当面の予定はアース米探しに設定します」

「やったぜ!」

「ええの!?クランレベルでの協力とか……マジでありがとう!」


サブ武器でも通用するアース付近の探索など彼らの格に合わないだろうに、全面協力まで受け付けてくれた事に驚き感謝を伝える。


「私も気にならない訳ではないですしね。ただアース米が、もし一定ランク以上限定の秘匿情報だった場合は教えられないので、その点はご勘弁下さいね」

「もちろん。協力してくれてるのに、ペナルティーありそうな所まで踏み込ませる訳にはいかんからな」

「そう言って貰えると助かります」


意識して調整役を買って出ていたのだろう。俺が頷くのを確認したヨナは、こっそりと胸を撫で下ろしていた。


「よし!話もまとまった事だし、景気付けにまた乾杯するか!ヨナ、俺ビールな!」

「おっ、ええね!俺も同じのお願い」

「はいはい、他のみんなは?……うん、ボーイさん、ビール11杯お願いします!」

「かしこまりました!」


(うわっ、今の一瞬でヨナとクロードがアイコンタクト交わしとる!?これ恋人というかもう夫婦やろ!)


既に5杯目に突入したクロードをチラ見はしたが、特にお小言は言わずに注文するヨナ。それをみたクロードがこっそりウインクで返すのを目撃した俺は、改めて2人の絆の強さを肌で感じた。

そんな彼女いない歴=年齢の俺が密かにダメージを受けている間に、ビールが届きみんなで乾杯。そして故郷の話をゲームと矛盾しない範囲で誤魔化しながら話していった。


「あぁ〜、楽しい〜。クロードやみんな、マジでありがとう」

「そう言って貰えると、招待した甲斐があるってもんだ。それより夜はまだまだ、感傷浸るのは早すぎるぞ」

「そうやな」


少しの酩酊感を感じながらも杯を重ねていく。こんな感じで【暁の狼】との打ち上げは、夜遅くまで続いたのであった。


次回は1月1日(木)午前6時に更新予定です。


ブックマークや評価・誤字報告していただきありがとうございます!!

今後とも本作をよろしくお願いします。

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