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ミックスジョブオンライン〜ラノベ作家はネタ集めの為賞金付きVRMMOに不遇職で挑む  作者: モトマル
4月2日② 特殊個体と【暁の狼】

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205.打ち上げスタートとアース酒

ユサタクと別れた後、冒険者ギルドへと転移した俺はトコトコと待ち合わせの場所に歩く。

すると、

「あっ、ソーイチさん。お早いですね」

「いやいや、ヨナこそ早すぎやろ!?」


すでに【暁の狼】の副団長様が待ち合わせ場所に佇んでいた。


「私こういう場では遅刻とか絶対にしたくないんで、いつも早めにきてるの。そっちは?」

「俺はクロード達との打ち上げが楽しみ過ぎて、ワクワクが抑えきれんかったから早めに来たんや」

「ふふふ、スゴいプレッシャーね。まあ、今回はクロードが張り切っちゃったから、Bランク以上の紹介がないと入れないお店を選んだから、ソーイチさんの期待に応えられると思うよ?」


「マジで!?クロード達との打ち上げに参加できるだけでも最高やのに、さらに店まで豪華とかエグいな!こりゃ後で仲間達に自慢したろ」

「ははは、性格悪いですよ〜。って、お話ししている内に他の子達も来たみたいね」


ヨナの視線の先を見てみると、確かに見覚えのあるメンバー達がこちらの方へと小走りで駆け寄ってきた。


「二人とも早いね!待たせちゃった?」

「時間前だから大丈夫ですよ。それより揃ったのでお店に向かいましょうか?」

「あれ?クロード来てないけど、まさか置いてくんか?」


「それもアリですけど、違いますよ。リーダーはお店の方に直接行っちゃうんですよ」

「ああ、依頼はともかくプライベートでは、待ち合わせとか出来るタイプじゃなさそうやもんな」

「わかってくれますか!!もうアイツはいつもいい加減で……」

「あはは……」


クロードの性格についての感想を言った途端、ヨナの琴線に触れたのか愚痴という名の惚気が滝のように繰り出される。俺や他のメンバー達はそれに愛想笑いしたり茶化したりしながら、目的地へと歩いていった。

「「「「「「乾杯!!」」」」」」

「プハッ〜!相変わらず、ここのビールはいいな!」

「エールをまったり呑むのもいいですけど、キンキンに冷やしたビールを流し込むのは堪りませんね」

「はぁ〜染みるわ。なあ、この世界って冷えた飲みもんないと思ってたんやけど、ここでは普通に出るんやな」


今までポーションやジュース、エールなど少し冷たいかな?ってレベルの飲み物しか飲んでなかったせいか、ここまで冷えたビールの存在に感動が止まらない。


「ここはノアの町でもトップレベルのラウンジだからね。高ランクパーティーのおもてなしの為、お酒を冷やす魔道具や豪勢な食材を揃えてるそうだよ」

「ほぇ〜。確かに美味すぎる料理に冷えたビールと最高やもんな。俺、お会計払えるかな?」


「俺は後輩に払わせる様なみみっちい奴と思うか?当然ソーイチの分は奢りだよ」

「ええ!?ええの?」

「ふふ、リーダーが乗り気だし払わせておきなさい」

「そうそう。リーダーはソーイチの事気に入ってるもんな」

「それならお言葉に甘えてご馳走になります!」

「おうおう、いっぱい食って、いっぱい呑め呑め!」


既に酔っているのだろうか?クロードは楽しそうに呑み食いしながら、俺の返事に気を良くしていた。

この世界に来てからの来歴や、昨日の調査隊の時の話を肴に呑み進めていると、いつの間にかグラスが空になっていた。


「もう無くなっちゃったな。おかわり貰っていい?」

「もちろんですよ。でもソーイチさん。随分とペース早いですね」

「こんなに美味しい料理が盛り沢山なんやで?そりゃ杯も進むってもんや」

「ああ、ソーイチの言う通りだ!呑まないと失礼だから仕方ないんだ!」


俺とクロードが酒呑みの理屈を振りかざす姿を見た苦労人のヨナは頭を抱える。


「この酒クズどもが……」

「ははは、良いじゃないですか。それより2杯目なんですけど、変わり種行きませんか」

「変わり種?ええやん、それお願いするわ」


「アレの事だよな。久しぶりに俺も呑むか」

「リーダーの分もですね。じゃあ店員さんアース酒2つお願いします!」

「は〜い、アース酒2つですね!」


フルールの注文を元気な声で復唱する店員さん。可愛らしい制服も相まって目線を奪われそうにはなったのだが、それ以上に気になるワードに俺は飛び付く。


「アース酒って初めて聞いたんやけど、もしかしてアースの町の特産品とか?」

「そうですね。アース独自の素材が原料のお酒なんです」

「まあ、今は町全体が封印中だし、貴重な一品なんだけどな」


「マジか……。じゃあアース酒の味次第では、抜け駆け&フライングで町を解放したくなるやつやん」

「ははは、それくらいの意気込みは逆に頼もしいな」

「お待たせしました。アース酒です」


話が盛り上がる中、本命のアース酒が届く。それは木の升の中にグラスが立つという独特なスタイルで提供された。その酒器に並々と注がれているのは、少し黄色味がかった透明な液体だ。


「えっ、嘘?マジで……」

「どうした?顔色変だぞ?」

心配するクロードの声も遠く聞こえる中、俺は震える手でグラスを掴み酒をひと舐めする。


「!!!?!?」

(日本酒やんけ!どう考えても日本酒やんか!えっ!?アースって米あるん!?)


日本人なら誰もが求める、【お米】の存在。それがサラッと実在する事が確定した事に、驚きすぎた俺はしばらくグラスを片手に固まってしまったのだった。

次回は12月30日(火)午前6時に更新予定です。


ブックマークや評価・誤字報告していただきありがとうございます!!

今後とも本作をよろしくお願いします。

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