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ミックスジョブオンライン〜ラノベ作家はネタ集めの為賞金付きVRMMOに不遇職で挑む  作者: モトマル
4月2日② 特殊個体と【暁の狼】

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204.【図鑑を作ってみよう】と打ち上げまでのお昼寝

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【図鑑を作ってみよう〜レイヤースライム編〜】

レイヤースライムの生態情報を見開き1ページにまとめる。


【場所】冒険者ギルド 特別作業室

【報酬】 5,000ゴールド 500AGP 300CGP【魔物図鑑・新装版】

【期限】 依頼受注後より1週間

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「ふむ。報酬にCGPがあるって事は、今回は司書ギルドと共同依頼って感じやな」

「ええ。今回のレイヤースライムのページ追加は、図鑑の改訂業務な訳ですし、何も言わなくても報酬を差し出しに来たそうですよ」

「すごい熱意やな。でも、資料は全部提出済みなんやし、司書ギルドで書き上げても良さそうなもんやのにな」


本の改訂が司書の仕事なのかは不明だが、出版社が無さそうなこの世界では本作りも担ってそうなのに、と少し不思議に思う。


「発見者のソーイチさんが、【司書】じゃなかったら、向こうで代行したとは思います。でもレポートの質や文章力、そして【ビジョンスキャン】の腕前など考慮に入れた結果、ソーイチさんこそ【新発見】のページを書き記すのに相応しいと判断されたようですよ」

「そっか。文章力を褒められての依頼となると、受けへん訳にはいかんよな」


作家として言われて嬉しい事トップ5に入る褒め言葉に、俺は嬉しくなり依頼受注を決意した。


「ところで作業場所まで指定されてるんは、やっぱり機密保持の為?」

「現時点では未発表の情報ですからね。発見者の先行利益の毀損を防ぐ為にも、個室で執筆する慣習が昔からあるんですよ」

「なるほど、俺らの利益の為の場所指定って訳か。書いてる間にクランの仲間達が探すかもしれんし、その配慮マジで助かるわ〜」


確かに新しい情報を見つけたのなら、他者より先に行きたい気持ちは冒険者として当然ある。その気持ちを汲んだシステムが組み上がっていると知り、改めてMJOの世界構築方法に感心した。


「さて、他に気になる点はございますか?なければ正式に受注の可否を伺いたいのですが」

「ごめん、先に作業のこの部分を詳しく教えて」

「ああ、それはですね……」


気になる点を2・3点質問した俺は、その後依頼を受注。必ず期限内に書き上げる事を約束して俺は冒険者ギルドを後にした。

冒険者ギルドでのあれこれが終わりホームに帰った俺は、少しだけ残ったSTとMPを作業で消費しログアウトを決行した。


「これなら1時間は寝れそうやな。飲み会には遅れへんように、少しだけ早めにタイマーかけよ」


ゲームから現実に戻った俺は時計を確認し、待ち合わせ時間より少し早めに目覚まし時計をセット。打ち上げまでの間に少しでも頭を休める為に昼寝(深夜1時)を始めた。

【陽の月3週目、水の日】【4月3日2:12】

現在ゲーム内時間で17時36分。寝坊をする事なくログイン出来た俺は睡眠で回復したST・MPをノア・タイムスの印刷依頼や伐採ツアーでサラッとこなす。


「よし!これで全部消化出来たっと。レベルも何個か上がったし、ログアウトしてても案外経験値とか稼げるもんなんやな」

「おいおい、何ニヤニヤしてるんだ?」


一定時間以上の睡眠でST・MPが回復する仕様のおかげで、想像より多く経験値が稼げている状況に1人満足気に笑う。そんな不審者丸出しの俺を伐採の為にパーティーを組んでいたユサタクが引き気味で尋ねる。


「いや、睡眠ボーナスは偉大というか、溜まり切ったST・MPをぶっ放して稼ぐ経験値は中々旨いって考えてたんよ」

「まあ、気持ちはわかる。溜まったリソースを思う存分解放する快楽はゲームあるあるだからな」

「そ、そうやろ?」

ユサタクが納得した感じで頷く姿を見て、俺はニヤけていたのを誤魔化せたのだと、内心ホッとする。


「って、そんな話するつもりで声かけたんじゃなかった」

「うん?じゃあ要件なに?打ち上げ迫ってるから後回しになるで?」

「その打ち上げの事だ。相手は高ランクパーティーだし、早めに出た方がいいんじゃないか?」

「あっ、もう30分前か。確かに俺が一番下っぱやし早めに出発に越したことはないわな。これ置いてくから預かっといて」


指摘を受けた俺は時計を確認し、出発を決意。その下準備としてサングラスを外しユサタクに渡すと、【心眼(序)】をオフにした。


「おっ、心眼オフにするのか?」

「当たり前やろ。せっかくBランクパーティーに誘ってもらった打ち上げやで?そんな場で視界がモノクロな状態で参加するのは楽しまれへん上に失礼やろ」

「そりゃそうだ。ところでソーイチ。今回の打ち上げに関しては、情報収集やらクランの為とかは完全に忘れて楽しんでくれ」

「ええの?こういう機会滅多にないし探れって言われると思ってたわ」


せっかく縁が出来たのだし情報集めもしようとした俺にストップをかけるユサタク。俺はクランリーダーとして甘めな提案に、首を傾げながら再確認した。


「ああ、そういった打算は勘付かれるもんだ。あくまで楽しむ!それを全力で遂行すれば、自然と情報は集まるもんだし、次に繋がったりするもんなんだよ」

「なるほどなぁ〜。じゃあ、俺はワクワクで待ちきれん感情に従って待ち合わせにダッシュで行くのが正解って訳やな」

「ははは、その通り。存分に自分の気持ちに素直になって、打ち上げを楽しんでくれ」


ユサタクからの妙に含蓄のある言葉に頷きながら、俺は待ち合わせ場所の冒険者ギルドまで転移していったのだった。


次回は12月29日(月)午前6時に更新予定です。


ブックマークや評価・誤字報告していただきありがとうございます!!

今後とも本作をよろしくお願いします。

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