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ミックスジョブオンライン〜ラノベ作家はネタ集めの為賞金付きVRMMOに不遇職で挑む  作者: モトマル
4月2日② 特殊個体と【暁の狼】

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202.束の間のログインと伐採と予期せぬ戦闘

ピピピッ ピピピッ

「くぁ〜、眠気はかなり取れたけど、やっぱ睡眠ポッドは少しアレやな……。体の為にも次からは快眠ポッドに変える方がええのか?」


1時間ほど仮眠をとった俺は寝たばかりだというのに、もう次の仮眠タイムについて考えている。4倍の睡眠効果はあるが少し体のだるさが残る睡眠ポッドと効果こそ少し落ちるが気持ちのいい寝起きが約束されている快眠ポッド。


頭の回復か心の癒し、どちらを取るか悩んだ末に出した結論は、

「うん!1日くらいやったら睡眠ポッドで我慢でええか。で、寝る回数減らしてIN時間増やそ」


快適さを少し犠牲にした、ゲーム廃人的な選択となった。

【陽の月3週目、水の日】【4月3日0:46】

いつもより少しだけ遅いログイン時間。既にギルドもオープンしてるせいか、どこかホームは閑散としている。


「おっ、ユサタクからコールが……『サイン回収しました』か。少しでも寝る為にログアウトしたから、サイン渡しとくん忘れてたな。まぁ倉庫から回収してるしオーケーやろ」


木こり用にSTを残す為、必要最低限の畑仕事をしながらコールを確認。どうやら上限の500枚を書き上げたサインをユサタクが代わりに提出してくれたらしい。


そんな軽めの出来事も挟みつつ畑仕事を切り上げた俺は、新聞の購読からの要約作成・印刷といった普段通りのルーティンをこなし、アマネの元へ届けに行った。


「おはよう、アマネ。リアルでは天辺超えたっていうのに、相変わらずの大盛況やな」

「おはようございます。ソーイチさんやクランのみんなのおかげで稼がせて貰ってます。今回は販売分のお届けですか?」


「うん、遅くなってごめん。次渡せる機会来るかわからんから、多めに用意しといたで」

「お気遣いありがとうございます。ところでリーダーから聞いたのですが、この後、夕方までログアウトするんですよね?」

「そそ。とりあえず7時の開門後に残りのSTを伐採でブッパしたら落ちるつもりや」


アマネの質問に対して、俺はイメージしていた予定を伝える。


「そうですか。それなら開門と同時に伐採ツアーを再び行うようなので、そちらに参加してはどうですか?」

「ツアー?森系のフィールドは東西の2箇所しか解放してないけど、参加できるん?」


「もちろん!今はクラン全体で木こり系統のレベリングに勤しんでいるでしょ?戦闘が苦手なメンバーの組なら問題なく同伴できると思いますよ」

「おお、それなら参加したいんやけど、参加決定は誰に伝えたらええの?」


万が一の事故を防ぐ為にツアー参加を決意した俺は、誰が代表メンバーなのか尋ねる。


「そうですね〜。今ならモチョが取り仕切ってると思うんで、彼女へコールするのがいいと思いますよ」

「オーケー。じゃあモチョに連絡してから話進めるわ」

「ええ。それが一番手っ取り早い手段だと思いますよ」


「了解。忙しい中相談に乗ってくれてありがとうな」

「そ、そんな事はないですよ。それよりソーイチさんも色々と頑張ってくださいね」

「ああ、応援ありがと」

「どういたしまして……。お待たせしました!只今より本日分の要約新聞販売開始です!」


雑談から商売用に声色を変えるアマネを背に俺はホームへと帰還した。

「ソーイチさん、そろそろ開門のお時間ですのでパーティー組みましょ?」

「ああ、もうそんな時間か。了解、すぐ行くわ」


アマネに要約新聞を届けた後、時間が来るまで【ビジョンスキャン】で遊んでいた俺は、モチョからの呼びかけを受けて伐採ツアー仲間のパーティーに参加する。


「よし、パーティー参加完了。俺は東しか登録してないけど、西は誰か行けるん?」

「あれ?この前は両方登録してたっぽいのに、解除したんですか?」


「ああ。ソロで行く時は片方だけで充分やからな。代わりに別の場所に登録しなおしてたんや」

「なるほど。って、あと15秒で開門です。最初は私の転移クリスタルで西部にしますので、転移の準備をしておいてください」

「了解…。っと、失礼」

「いえいえ」


俺はモチョの勧めに従い、共に転移が出来るように彼女の手首を掴む。その後、仲間の発するカウントダウンの声がゼロとなった瞬間、俺の視界は光に包まれた。


「よし到着したな。早速伐採作業に入ろか」

「ソーイチさんも私も、仮眠取らないとですもんね」

「うん?モチョも?」

「だって満腹度実装が近いんですよ?本職としては本格的な睡眠なんて取ってられないですもん」

「なるほど、ある意味俺以上に満腹度実装の恩恵を受ける立場やもんな」


転移早々、伐採作業に勤しむ他のメンバーに倣い伐採を開始する俺とモチョ。雑談混じりの作業の中、彼女も俺と同じ立場だと知る。そんな少しの驚きの中作業していたのが不味かったのだろう。


「あっ!ソーイチさん、その木はダメです!」

「うん?って、うお!?」

「ソーイチさん!!」


モチョの静止に気付かず、なんと擬態したトレントに引っかかってしまった。


「すまん、ボーッとしてた!」

「気にしないでください。それより周りもトレントです。幹や根っこでの攻撃に注意して下さい!」

「ああ、みんなもごめんな!」


こうして伐採だけで終わるはずだったツアーは俺の不注意で、戦闘モードに切り替わってしまったのだった。

次回は12月27日(金)午前6時に更新予定です。


ブックマークや評価・誤字報告していただきありがとうございます!!

今後とも本作をよろしくお願いします。

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