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ミックスジョブオンライン〜ラノベ作家はネタ集めの為賞金付きVRMMOに不遇職で挑む  作者: モトマル
4月2日② 特殊個体と【暁の狼】

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198.愛の証と超効率的なレイヤースライムの倒し方

「うわ、ホンマに転移出来てる……」

クロードから事前に説明を受けていたとはいえ、一瞬でヨナの元へ転移した事実に驚く俺は、狼狽えながら周囲をキョロキョロと見回す。


「さあリーダー、みんな待ちくたびれてるんで、ささっと【直感】お願いします!」

「人使い荒いな!?役割だからやるけど……」


「あの2人は相変わらずだな」

「ソーイチさん、2人がイチャイチャしてる間に、パーティー組んじゃいましょ」

「戦闘前に組む必要あるもんな……。はい、抜けたから、申請お願い」

「はいよ」


俺は言われるがまま、クロードのパーティーを抜けてヨナのパーティーに参加する。そうする事でドロップアイテムの権利を、俺と【暁の狼】パーティーの両方が持つ状態にする事が出来るらしい。


「ソーイチ、こいつがリーダーっぽいから確認してくれ」

「は〜い。【インタビュー】……うん、コイツがリーダーで正解やな」

「よし!今回も一発で成功!絶好調だぜ!」

「流石はリーダーですね」

「そ、そうだよな」


「と、リーダーを煽てるのはこのくらいにしておいて、調査開始しますけど、何か注意点はあります?」

「煽てるって口に出すなよ……。はぁ〜、これがソーイチのメモと写真。大体はそれに書いてある。で、今回の戦闘では外殻を全部剥がした上で、ソルトボールが通用するかの実験だけ頼む」


「確かにスライム系はその倒し方でレアアイテムを落とすケースが多いですし、調査の意味でも報酬の面でも試した方が良さそうですね。みんな、今回は検証のためにも、外殻の剥がれた分のカウントと、数え間違えないよう大技を使わずに1枚ずつ剥がす。この2つは絶対守る事!良いわね?」

「「「「了解です!」」」」


今回の調査項目を共有した後、全体を見回し指示を出すヨナ。クロードはそんな彼女の横顔を嬉しそうに見つめた後、満足そうに頷いた。


「そっちの準備も整ったみたいだな。俺は元のパーティーに戻るから、終わったら連絡しろよ」

「ええ、いってらっしゃい」


ヨナの見送りの言葉を背中に受け、クロードは爆速で元のパーティーメンバーの待つ南の方角へ駆けて行った。


「さて、あそこまで離れたら共闘にはならないでしょ。カウントとラストアタックだけに注意して、自由に戦ってちょうだい」


その言葉を皮切りに戦闘が始まった。とは言ってもやる事は周りのベビースライムをソルトボールで倒してスライムの被膜を量産してからの、ベビースライムリーダーのモグモグタイムだ。

何度見ても異様な光景ではあるのだが、既に慣れ始めていた俺は護衛役のメンバーに気になる点を問いかける。


「場所じゃなくて個人に対して、直接転移できる絆のクリスタル。あれヤバすぎるやろ?Bランク冒険者って皆あのアイテムは持ってるん?」

「むふふ〜。あれを所持している冒険者はBランク以上でもかなり少ないんですよ」


俺の質問にニヤニヤしながら答える護衛さん。


「なんてったって絆のクリスタルは、【愛の証】とも呼ばれてるアイテムなんです。リーダー達みたいな長い付き合いのラブラブな2人じゃないと、まず持てないですよ〜」

「ええ!?あの2人、そうなん!?」

「ち、違っ!?便利だから持ってるだけ。誤解しないで!」


こっそり聞き耳を立てていたヨナが、顔を真っ赤にして否定する。だが、その可愛らしい姿で繰り出される否定の言葉は、逆にラブラブが真実なのだと知らせてるも同然な事に彼女は気付いていないようだ。


「ヨナの様子的に愛の証ってのはマジっぽいな。一体どんな由来があるん?」

「実はですね……」

「コ、コラッ!もうすぐ進化しそうよ!与太話はやめて準備しなさい!」

「あはは、照れちゃってますね〜。ソーイチさん、続きは後で」

「ああ。期待しとくわ」


少々締まらない形で始まった、本日2回目のレイヤースライム戦。だが攻撃動作やダメージ調査など、余分な行動を取る必要のない今回は先程の戦闘より遥かに早いペースで、レイヤースライムの外殻が剥がされていく。


「うわぁ〜。ちょびっとだけ魔力を纏わせた手でサラッと触れる事でパパッと外殻を剥いてるな。これ、すれ違い様にも外殻剥けるし、カウント作業含めて対レイヤースライムの最適解ちゃうか?ってもう第二形態!」


第二形態では初動を潰し転がせないように抱え込み、第三形態では伸びてきた鞭に触れて魔力を流す。

幾度も修羅場を潜り抜けた一流のパーティーが、事前情報を頭に叩き込んだ状態の相手をする。それがこれほど無駄なく、一方的な闘いになるとは自分の目で見ている筈なのに信じられそうにない。


「55枚!これでラストです!」

「よし、じゃあ投げつけるわ。ソーイチさん、撮影忘れないでね」

「お、おう。任せて」


俺が驚きの中で固まっている間にも戦闘は進み、気が付けば最終局面。俺はトドメのソルトボールを投げようとするヨナに対し、慌てて【ビジョンスキャン】の画角に収める。そして、


ギュアァァァアァァァ!ピギャアアアアア!


いつもより大きな断末魔を放ちレイヤースライムは黒い粒子になっていった。


次回は12月22日(月)午前6時に更新予定です。


ブックマークや評価・誤字報告していただきありがとうございます!!

今後とも本作をよろしくお願いします。

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