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ミックスジョブオンライン〜ラノベ作家はネタ集めの為賞金付きVRMMOに不遇職で挑む  作者: モトマル
4月2日①【ワールドクエストの告知と【瞑想】実験】

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164.情報共有と増える心眼所持者

ユサタク:あっはっはっはっは!【社畜】仲間を増やすクエストか!

セキライ:くっくく。リーダー笑いすぎっすよ。

ゼロ:セキライこそ笑いが漏れてますよ。……ふふ。

ソーイチ:君達、そんなに人の不幸が楽しいのかね?


あの事件からしばらく経った休憩中、愚痴混じりでボーナスクエストから【社畜】獲得とその顛末をクランコールに書き連ねる。だが、返って来たのはメンバー全員の大ウケした笑い声であった。


ユサタク:いや、これは笑わない方が失礼だろ。人の優しさに浸ったと思いきや、実はゾンビ映画の様に【社畜】を増やす為のクエストだったとかギャグでしかないぞ。

ベイクドモチョチョ:仲間を増やす為ですもんね。そりゃボーナスクエストも簡単になりますよ。

ソーイチ:ぐぬぬ……。


アマネ:というか、そこまで心に傷を負いながらも、新聞の印刷続けるんですね。

ミコト:確かに投げ出しちゃえばいいのに。

ソーイチ:だってボーナスクエストは最悪やったけど、報酬のポイント美味いもん。


フワフワ:割り切ってますね〜。

ユサタク:それとは別に今回の騒動もネタ帳に書いたんだろ?プラスしかないじゃないか。

ソーイチ:確かにな。それ以外にも印刷依頼って俺の記事から始まった依頼やし、最後まで付き合うしかないしな。

ベイクドモチョチョ:ふふっ、本当にお人好しですね〜。

フワフワ:そこがソーイチさんの良いところですよ〜。


まだまだ続ける理由を聞いた、モチョ達は笑いながら揶揄ってきた。流石に恥ずかしくなってきた俺は、強引に話題変更を要求する。


ソーイチ:もう!俺の失敗談は勘弁してくれ。いい加減、別の話題にチェンジ希望や。

ユサタク:はは、わかったよ。それじゃあ今回の新聞印刷の依頼、現段階の成果を聞こうか。

ソーイチ:そうやな〜。今で800枚完成。成果はジョブのレベルは合計4つ。スキルは【大陸語】【瞑想】【スキャン】が1つアップしてるな。


ゼロ:ほう。やはり量こなすと成長も早いですね。

ユサタク:確かにすごいな。

ソーイチ:すごいやろ!で、そっちの進捗はどないなん?俺と別れてから6時間くらい経ってるけど。


俺の成果を聞いたゼロ達は、その成長性に感心しているようだ。俺は彼らの様子にドヤ顔で自慢した後、逆に実験組の方に進展があったのか問い返す。


ユサタク:よくぞ聞いてくれた!実は【心眼(序)】取得実験なんだが、俺・フワフワ・ミコトの3人は見事大成功。今は第二弾の実験に突入したところだ。

ソーイチ:もう成功者出てるんか!どれくらい時間かかった?


ベイクドモチョチョ:予め経験値状況の調整や、ポーション多めに用意した上で実験したおかげで、なんと3時間切っちゃったんですよ!

ソーイチ:あの状態でポーション飲みまくりやったんか……。そりゃメチャ速で取得できるわけや。


自分の時を思い出し、それに耐えてやり切った3人に賞賛と恐怖の感情を覚える。


ユサタク:確かにアレはキツかった。他ゲームで似た経験してなかったら、心折れてたかもしれん。

フワフワ:ですね〜。

ミコト:次の被験者のみんなも苦労してるみたい。

セキライ:うう〜、今から実験するの、ちょっと怖いっす。


ソーイチ:へぇ。大変そうやなぁと思う反面、君達の人間っぽい感情見れて安心してる自分もおるな。

ユサタク:その感想は酷過ぎるぞ!?

フワフワ:酷いですよ〜。

ソーイチ:俺的に褒めたつもりやのに……。


ゲームに命を賭けてる彼らにも嫌な事があると知り、一安心。その気持ちを素直に伝えたのだが、伝わらずブーイングが返ってきた。


アマネ:お話中すいません。2ターン目開始時刻ですので、準備お願いします。

ユサタク:もうそんな時間か。時間が経つの速いな。

ソーイチ:せやな。じゃあそっち忙しくなりそうやし、俺も印刷作業に戻るわ。

ユサタク:おう。頑張ってポイントと経験値稼いでこいよ。

ソーイチ:そっちもな〜。

こうして楽しい雑談まみれのクランコールを閉じた俺は、印刷・畑仕事・読書のローテーションに逆戻り。睡眠ボーナスが切れて下がった視力に苦戦しつつも作業を進めていく。


「【5枚刷り】……。ふぅ、これで1000枚突破!ここまで頑張ったよなぁ」

「4桁目突入おめでとう。頑張ったね」


当初の(俺の中での)目標に至り、1人達成感に浸っていると、いつの間にか側に立っていたルーカスに労いの言葉をかけられる。


「ありがとう。というか区切りの度に来てるけど、仕事大丈夫なん」

「大丈夫。各部署の仕事を把握・調整するのも業務の内だからね」

「足並み揃えず印刷とか究極の無駄やし、巡回は要るわな」


「そうそう。だから今からする質問も業務の内なんだ」

「質問?」

「うん。区切りの枚数になったけど、このまま続けるかの確認をね」

「ああ。時間も遅いし辞めるのも選択肢に入るか。う〜ん、ちょっと考えてもええ?」

「うん。10分後に来るからそれまでに答え出してくれたら良いよ」

そう言ってルーカスは巡回作業に戻っていった。


(1000枚印刷で義理は果たした。MP作業はサイン・電池の充電に印刷の3種で、どの作業にもメリットはある。せやけど、依頼の締め切りまで3時間弱しかないし、最後まで付き合うのもアリやな)


考えた抜いた結果、そのまま印刷業務を続ける事に決定。俺は戻ってきたルーカスに報告する。


(ふぅ。締め切りまでの数時間、手を抜かず頑張るか)

こうして締め切り時間ギリギリまで、ひたすら新聞を印刷し続けて今日を終えたのだった。

連日の残業が決まりました(ノД`)

次回は奇跡が起きれば11月15日(土)午前6時に更新予定です。


ブックマークや評価・誤字報告していただきありがとうございます!!

今後とも本作をよろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
依頼の1000枚が終わっても残業して刷り続けるなんて社畜の鑑ですねw
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