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ミックスジョブオンライン〜ラノベ作家はネタ集めの為賞金付きVRMMOに不遇職で挑む  作者: モトマル
4月2日①【ワールドクエストの告知と【瞑想】実験】

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148.休憩中のシステム設定

「そういえば【見習い晴耕雨読】なんやけど、後100ちょいで上限いくんよ」

STも尽き二人揃って駄弁ってる中、見習い卒業寸前のジョブについて話す。


「へぇ。いいじゃないか。これなら教会が閉まる前にジョブチェンジ出来そうだな」

「ああ。確実にポイントをゲットする為にも早く上げるに限るしな」

「ああ。それに明日の実験で経験値がどれくらい稼げるかのデータも欲しいし、今日中に見習い卒業してもらえるのは本当に助かるよ」

「実験?……って、【瞑想】のレベル上げの実験か!」


「おいおい、まさか忘れてたのか?明日の朝イチでやるって言っておいただろ?」

「いや〜。取材とかでドタバタしてて、実験の事すっかり忘れてたわ。で、実験の詳細ってもう決まってんの?」

「はぁ〜。まったく……」


頭を掻いて誤魔化す俺に長いため息で返すユサタク。そして呆れた様子で説明用のメモを取り出した。


「まず5時30分から6時までの30分間で最終チェックと簡単なリハーサルを行う。その後6時から20時までの14時間、【瞑想】の実験をノンストップで。〆の実験データのまとめ作業やレポートは他のメンバーがやるからソーイチはパスだな」


「ながっ……。サブスクでアニメとか見れるとはいえ半日超えはキツイな。というか開始前のチェックに30分って必要か?今回の実験って目瞑って椅子に座るだけやし、そんな時間いらんやろ?」


事前に長い実験だとは聞いていたが、想像以上の拘束時間にゲンナリする。

俺は少しでも自由時間を確保する為に、削れそうな部分を削ろうと提案してみた。


「いるに決まってるだろ。画面の設定がしっかり反映されてるのチェックとかな」

「画面設定?その言い方やと目を瞑ってる時の画面って色々いじれる感じなん?」


「実はサブスクの表示以外に、コールログやステータス・時計を追加で表示させたり、配置の調整したり色々と設定出来るみたいなんだ」

「面白そうやな。でも目を閉じてる時に何見えるかを設定するって、違和感というか変な気分になるな」


「はは、確かに。で、話を戻すが実験中の快適さを上げる為に、邪魔にならないように調整する必要だし、反映し忘れてないかのチェックも必要なんだよ」


「確かに長時間使うもんやし、不便やと実験に影響出そうやもんな。ところで話し変わるけど、調整後の画面ってどうなる予定なん?」


「そうだな……。凹の形を思い浮かべてくれ。そのへこんだ部分にサブスクのメイン画面が映され、周りの枠にステータスやコールが表示させるってイメージだな」

「あぁ〜はいはい。なんとなくイメージ掴めて来た。え〜と、こんな感じで合ってるよな」

手元にメモ用紙を取り出しざっくりとしたイメージを書き上げてみる。


「ああ、バッチリだ。じゃあイメージが共有できた事だして、もう一つのチェック項目についても話しとくか

「画面以外に?一体なに確認するん?」


「そりゃ実験のキモとなるジョブとスキルの確認だよ」

「なるほど。実験すんのに休憩系スキルが未セットとか、マジでありえへんもんな」

「それプラス時間経過で回復していくMPとSTを、効率よく消費する為にジョブの設定も必須だ」


【瞑想】の実験なのにセットするのを忘れていたら笑う事すら出来ないなと納得していると、ユサタクが少し補足を入れる


「確かに半日以上も拘束される実験なんやし、少しでも経験値はゲットしたいもんな」

「そうそう。さっきも言ったが14時間でどれだけ経験値が稼げるかも実験対象だしな。その辺セッティングは完璧にしないと」


「ふむふむ、最終チェックの重要性については納得したわ。ただ……」

「どうした?まだわからない事があるのか?」

まだ粘る俺に怪訝そうな顔で問いかける。


「いやな。マニュアル読むの苦手なん知ってるやろ?画面やジョブ設定を一人で完璧に調整するの自信ないって思ったんよ」

「なんだ、そんな事か。それなら今の内に設定からチェックまでやっておくか?システムについてガッツリ勉強してるし」


「ええの?どこから手をつけるのか一人やとマジでわからんし、是非ともレクチャーお願いします」

「ああ、任せろ。まずは画面設定だが……」

ユサタクの説明を聞きながらシステムの調整にジョブやスキルの入れ替え等、明日の準備を進めていった。

「よし、設定完了!教えてくれてありがとうな」

「気にしなくていいぞ。それより反映出来てるか確認してくれ」

「ああ」

俺は確認のために目を瞑り、配置や機能を確認していく。


「お、出来てる出来てる。コールもステータスやスキル確認も出来そうやわ」

「よし!これで本番もバッチリだな」

「ああ、今から楽しみやわ」

「ははは、頼もしいな。……ってあ!?」

「な、なんや?」


準備も万端と明日に向けて意気込みを言う。その姿を頼もしそうに見ていたユサタクだったが、何か思い出したのか声を上げる。


「……ところでソーイチくん。いつのまにか閉門時間を過ぎてるんだが、教会ってまだ空いてるか?」

「うわっ、もうこんな時間!?多分ギリギリのギリ!急がな!」


設定変更に手間取ったせいで、いつの間にか時間ギリギリになっていた。

俺は回復用のジュースを一気飲みした後、農地までダッシュで駆け寄りアーツを連続で放つ。


ー【見習い晴耕雨読】のレベルが上限に達しましたー

《ソーイチ様がプレイヤーで初めて【見習い晴耕雨読】のレベル上限に到達いたしました》

その甲斐もあり、たった数分で見習い卒業を告げるアナウンスを流す事が出来た。


「よし!これでカンストや!」

「おめでとう。転移は出来るか?」

「大丈夫。マジで余裕ないからもう行くで?」


ユサタクの祝福に軽く頷く事で返した俺は、今日中に新ジョブを発現させる為に教会へと急ぐのだった。

本日から書き溜めのストックがある間は、毎日投稿させて頂きます!


次回は10月29日(水)午前6時に更新予定です。


ブックマークや評価・誤字報告していただきありがとうございます!!

今後とも本作をよろしくお願いします。

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