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12.農業ギルド

農業ギルドに到着した俺は、室内にプレイヤーがいないのを確認すると受付へと向かう。


「ギルドに登録に来ました」

「かしこまりました。当ギルドは冒険者ランクがF以上と農業系のジョブに就いてる必要がございますが、よろしいでしょうか?」


ダメもとで何度もプレイヤーから尋ねられたのか、丁寧な対応の中に少しだけトゲがあるように感じる。説明するのも面倒なので早速カードを提出する。


「はい、ギルドカードどうぞ」

「少々お待ちください。・・・登録可能と確認ができました。もうFランクなんてすごくお早いんですね」

「たまたま、依頼に恵まれただけですよ」


「それでもすごいですよ!先ほどは失礼な応対をしてしまい申し訳ございませんでした。私は当ギルドの受付を担当しておりますアレンと申します。よろしくお願いします」

「ソーイチです、よろしくお願いします。それとさっきのは気にせんでいいですよ。どうせ他の渡り人がいっぱい聞きに来たんでしょ?」

俺の予想を伝えると、


「はい・・・。条件を聞きに来られるだけじゃなく、何で登録できないのかと暴れる方もいらっしゃって・・・。でも先ほどの私の応対の言い訳にはなりませんけどね」

「そうだろうと思いました。それより登録前に何が出来るかとか質問いっぱいしたいんで落ち着ける所ありませんか?」


「かしこまりました。それでは空いてる事ですし個室でご案内させていただきます。ついて来てください」

そう言うアレンさんについて行きギルドの左奥の部屋へと入っていた。


「では、この部屋でご案内しますので、どうぞお座りください」

そう言われ席に着く。


「それではこれより当ギルドの説明を始めさせて頂きます」

「よろしくお願いします」


「では、当ギルドでは①作物の買取 ②依頼の受注 ③農業に必要なものの販売、の以上3点が可能となっております」

「えっ!?もしかして作物ってここでしか売れないんですか?」


「いえ、その他のギルドや個人店などでも可能ですし価格は同じでございます」

「ああ〜よかった」


「では、次に依頼について説明いたします。と言っても冒険者ギルドとほとんど依頼内容は変わりません。ただ、1つ違うのが報酬にCGPが追加されます」


「CGP?」

「はい、クリエイトギルドポイント、略してCGPです。このポイントは生産系のギルド共通のポイントとなっております。」

「ああ、AGPの生産版ってことやね?てっきりジョブごとに分かれてるものやと思ってたんですが」

そう問いただすと、


「以前はジョブごとに分かれていたのですが、渡り人様はジョブを頻繁に変更なさると聞き及んでおります。そのため、個別のジョブギルドでのポイントでは対応しきれなくなってしまうため、冒険者ギルドのAGP、戦闘系ギルドのBGP、生産系ギルドのCGPの3つに統合した次第であります」


(なるほど、せっかくのミックスジョブオンラインやのに転職の度に貢献度が1からやとおかしくなりそうやからな)

「っと、話が脱線してしまいました。依頼書についてはこちらをご覧ください」

そういうとアレンさんは依頼書をこちらへ手渡してきた。


===================================

【カブの納品】

カブを5つ納品


【報酬】750ゴールド CGP20 AGP10

【期限】依頼受注時より8日間

===================================


「本当にCGPが増えただけみたいやね」

内容確認後にアレンさんへ返却する。


「ええ、後はAGPも報酬に含まれております」

「もう片方のジョブが【見習い司書】なんでランクを上げたいんでAGPが報酬にあるのは助かるわ〜」


「喜んでいただけてるみたいでよかったです。

では、最後に当ギルドで販売についてですが、作物の種や農具、さらには土地も販売しております」

「まだ何1つ持ってないんですけどいくらぐらいかかります?」


「土地が2〜3,000ゴールド、農具が400ゴールド、種が30ゴールドとなっております。土地1区画で10個まで種を蒔けますので最低価格は2,700ゴールドですね」

「何とか買えそうでよかったです」

(初期投資が大きいな〜、さすが不遇職2位だけあるな)

不満を隠しながらも何とか返事をする。


「以上で説明は終了となります。何かご不明な点はございませんでしょうか?」

「大丈夫です」

「それではギルド登録をさせて頂きます」


アレンは先ほど提出したギルドカードに何かを呟くとカードがきらりと一瞬光った。

「無事登録ができましたのでカードをお返しいたします」


===================================

NAME:ソーイチ

冒険者ランク F(50/300)

生産職ランク G(0/50)

登録ギルド(農業)

===================================


ギルドカードを受け取ると同時に3度目のワールドアナウンスが鳴り響く。

それと同時にシステムより予想してなかった通知が舞い降りた。


《ソーイチ様がプレイヤーで初めて農業ギルドに登録いたしました》


―サブジョブのギルド登録がなされた為、メインスキルの枠を1つ追加いたします―



tips

ソーイチへの反応の変化 ユーザータクティクス編

ゲーム開始時 →→→ワールドアナウンス時


ユサタク:連載頑張ってきたし、ゲーム楽しんでくれるといいな

→早速暴れてるな!目一杯ゲームを満喫してるようで嬉しいよ


チームメンバー:結局メンバー集まらず外部委託か〜。まあ残念だけど、マイナージョブは誰もやりたがないしそのジョブ選択してくれただけでアリだな。というかサイン超欲しい!!

→凄いな!!今後の流れの考察も納得いくし、チームのため全力で支援するぞ!!後、サインとゲーム内で一緒にスクショお願いします!!


チーム運営班:『ファン学』の作者がうちのサポートチームに!?何か仕事受けてくれないかな?

→不遇からのトップ!話題性も抜群やしMJOの体験のコラムとか依頼したい!!








忘れがちですが、ソーイチは人気ラノベ作家なんで知名度は割とあります。



ブックマークや評価していただきありがとうございます!!

今後とも本作をよろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[良い点] うわっ! チームのメンバーは人気ラノベ作家って知ってんのか〜 それにしても、快進撃が止まらない。 まさか、こんな風に特別依頼を達成したり、ギルド登録するとはな〜 見事ですね!
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