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ミックスジョブオンライン〜ラノベ作家はネタ集めの為賞金付きVRMMOに不遇職で挑む  作者: モトマル
サービス開始③【初めての冒険と1日目終了】

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123.【インタビュー】と手厚い支援

「俺の黒歴史が暴露されるハプニングもありながらも、なんとか気を取り直してフィールドを進むこと30分と少し、未だ羞恥に震える気持ちとは無関係に魔物達は襲ってくる。そんな中、迫り来る脅威に俺達は勇猛果敢に戦い勝利を重ねていったのだった」


「ソーイチさん、壮大な冒険風に語ってますけど、相手はベビースライムやゴブリンとかの雑魚モンスターばかりですよ。それに勇猛果敢って言っても小石投げてただけですし」

「しぃー!こういうのはあやふやな方がええねん。俺の記憶の中の冒険譚にはそう記されてるの!」


「まあ、ソーイチさんがそう言うなら私は気にしませんけど・・・。でも、そんな無理に盛らなくても、結構すごい事になってるじゃないですか」

「まあ、確かにそうかしれんな」

そう、実はこの1時間弱の間に【見習い記者】のレベルが1から3に、【見習い付与魔術師】のレベルも3から4へと短時間で合計3レベルも上昇している。だが、それ以上にヤバイのが、


「いや〜、新スキルの【インタビュー】って面白いスキルですね!」

「直接的な攻略情報は書かれてませんが、魔物達のフレーバーテキストを見ることが出来るなんて・・・。この世界の知識がまた一つ開示されて、情報屋魂のうずうずが止まらないわね」

「そやろ?俺も新情報ゲットに作家魂が狂おしいくらいに興奮してるわ」

新スキル【インタビュー】の発現であった。このスキルは【見習い記者】のレベルが3に上昇した直後に覚えたのだが、その効果がすごい。


=====================================

スキル

【インタビュー:Lv1】(司)

アーツ【インタビュー】を使用することが出来る。


アーツ

【インタビュー】(司)

消費MP5

キャラと司書系統で最もレベルの高いジョブのレベルの合計より、低い相手に使用することで情報を手に入れることが出来る。

=====================================


「これ魔物の情報が手に入るだけでも最高なのに、更にスキル成功で情報をカード上の紙に映し出してくれるのが、本当にありがたいですね」

「そうそう。データを脳にぶち込むだけやと、書き写す時に記入漏れが出そうやもんな。書き写し作業もめんどいし、マジで最高や!」


「本当にそうですよね!あと、それプラス【インタビュー】がジョブ由来じゃなく、スキル由来のアーツなのも私的には加点要素です!」

「え、そこも加点なん?正直ジョブ由来とかスキル由来の違いわからんねんけど、どう違うん?」


「う〜ん、話すと長くなりそうなのですが・・・。そうだ!ソーイチの手持ちアーツで説明すると、畑仕事で大活躍の【農家】のアーツ。これは農家からジョブチェンジしたら使えないですよね。だからこれはジョブ由来のアーツになります」

「逆に【メモ】系統のアーツはスキルさえセットしていれば、司書系統以外のジョブでもアーツは使用できるわよね。だから【メモ】はスキル由来のアーツと言えるわけ」


「ちなみに、【メモ】を司書系統以外のジョブで使用する場合、アーツ使用で獲得できる経験値はゼロなので、そこは要注意ですよ!」

「なるほど。転職後もジョブ経験値は入らんけど、全ジョブで【インタビュー】を使えるからスキル由来は便利ってわけやな」


プロスと黒百合のダブル解説のおかげで、スキル由来のアーツがいかに便利か納得出来た。だがプロスの解説は止まらない。


「ですです。正直な話【見習い記者】って司書系のジョブなのでステータスは低めだと思うんです。でもモンスター情報を得られる【インタビュー】は最前線やボス戦など高いステータスが求められる場所こそ輝くんですよ!」

「で、パーティーにわざわざ記者枠を作らずに情報収集できる。それが【インタビュー】がスキルで良かったってポイントという訳ですね」


「なるほどな〜。本人だけじゃなく、パーティーの幅を狭める事なく活躍できるってわけやな。俺は【インタビュー】すげーって感想しか出てこんかったわ」

「ふっふっふ。これでも私達は情報系クランですからね」


プロスのドヤ顔には少しイラっときたが、その見解は俺より高い視点で【インタビュー】を瞬時に評価している。

プロス達は思った以上に推察能力は高そうなので内心の評価を[妖怪情報クレクレ]から[熱意がありすぎる情報のプロ]にランクアップさせておいた。


「ところで【インタビュー】で出てくる紙ってコピー対象になりますかね?」

「う〜ん。手書きしたわけじゃないしな」

そう言いながらも【コピー】を発動させる。だが、予想通り魔物の情報ではなく、前回書き出したものが紙に写し出される。


「やっぱ【インタビュー】で出てくる情報はコピー対象外やったな」

「そうですか・・・」

「まあ、どうしても【コピー】したいんやったら、一旦手書きで書き写すしかないんとちゃう?」

「その方法しかなさそうですね・・・」


これからの作業の膨大さにため息をつく黒百合。だがプロスは未来の苦行など気にもせず、俺にあるお願いをする。


「ソーイチさん!これからの戦闘では小石投げとセットで、毎回【インタビュー】も使用してくれませんか?」

「はは〜ん。プロスちゃんは魔物の情報がたんまり欲しいと」

「もちろんです!」

「まあ、俺も知りたいから【インタビュー】使い倒したいんやけど、毎回ブッパしてたらMPが持たへんわ」


「そこは私達からポーション出しますよ!ねっ、黒百合ちゃん!」

「この冒険で得たスキルやアーツ等の情報は無料って話だし、良いと思うわ」

「ということで、ソーイチさん!出てくる魔物には遠慮せず【インタビュー】し尽くしちゃってください!」

「お、おう。そう言う事なら遠慮せずに使うわ」


俺に有利すぎるお願いには少し後めたさを覚える。だがポーションをタダで使える誘惑に敗北し【インタビュー】を使い倒す事を了承する。


「じゃあ、ソーイチさん。これからMJOのモンスター情報を集めた図鑑、通称エムモン図鑑完成目指して頑張りましょうね!」

「そのネーミングはあかん!」

少し危険なネタを言い放つプロスに思わず大声で静止をかける俺なのであった。




次回は4月26日(土)午前6時に更新予定です。


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