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ミックスジョブオンライン〜ラノベ作家はネタ集めの為賞金付きVRMMOに不遇職で挑む  作者: モトマル
サービス開始③【初めての冒険と1日目終了】

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109.6日目開始とド忘れ

新年明けましておめでとうございます!

今年もMJOをよろしくお願いしますm(_ _)m

突如鳴り響いた、シークレットクエスト専用スレッドの開設を告げるアナウンス。

その新要素に後ろ髪を引かれながらも予定通りログアウトした俺は、まず6日目終了後にすぐ寝れるように雑務を片付けていく。


その後は麦茶を飲みつつMJO最新情報局にチャンネルを合わせたのだが、既にエンディングトークに移っており、俺の登場シーンはとっくの昔に流れた後のようだった。


(生で見れんかったか〜。しゃ〜ないし録画を再生して見るかな)


初のテレビデビューをリアタイ視聴出来ない事を残念に思いつつも、気を取り直し録画を再生&早送りで出演シーンをテレビに映す。

改めて視聴すると、画面の向こうの俺は緊張ガチガチで昔のチャットAIのような返答をしていた。


(ああ〜!!もうちょっとハキハキ喋れや!せっかくMCさんも話振ってくれてんのにロボットかい!)

あまりの不甲斐なさに猛烈に湧き上がる羞恥心。それに耐えつつも、頑張って視聴を続ける。


(はぁ〜なんとか全部見終わったわ。なんで俺はゲームの休憩中に苦行を強いられてるんや。)

なんとか視聴を終えた俺は内心ブツクサと文句を言いつつ、ログインの準備を行う。


(この鬱憤はゲームで晴らすしかないか)

そう決意しながら目を瞑り、ゲームの世界へと入り込んでいった。

(5時前か。スキル講習まで時間あるけど、何から手をつけるかね)

ログインした俺はゲーム内時間と本日の予定を見比べて、何から手をつけるか悩みつつ、参考のためにステータスを開く。


(おっ、回復したSTとMP消費したらキャラのレベル上がるやん!じゃあ、なるべくロスの無い行動は・・,。うん!充電でMPブッパしてその後畑仕事でええかな)


レベルアップまで近い状況を把握した俺は効率的なロードマップを瞬時に頭に思い浮かべ実行に移る。

こうしてMPを魔力電池の充電に、STを畑仕事に費やしあっという間にキャラレベルが上がる。


そのまま全回復したMP・STを同じように消費していった結果ログインして20分程で、キャラレベルが1つ、ジョブレベルも見習い付与魔術師・見習い晴耕雨読・農家も1つずつレベルを上げる事が出来た。さらに嬉しい誤算として、


(うぉ!スキルレベルも【耕す】と【魔力付与】上がってるやん!寝起き早々上がりすぎやろ!)

度重なるレベルアップにテンションが爆上がりになってニヤニヤしていると、後ろから声がかかる。


「おはようございます。猛スピードで色々やってたみたいですが、もう終わりましたか?」

「おはようアマネ、丁度全部終わったとこや」

話しかけてきたのは、このクランの商売担当のアマネだった。


「しかも聞いてや!ログインして30分弱でレベルはジョブ含めて4つ上がったし、スキルも2つレベルアップしたんや」

「おお。寝起きは睡眠ボーナスやMP等の全回復で上がりやすいとはいえ、そこまで上がるのは凄いですね」

「そうやろ?凄いやろ?」

「え、ええ。それよりソーイチさん」

「なんや?」

俺の自慢話を少し引き気味に聞いていたアマネから1つの問いかけをされる。その内容は、


「念の為の確認なんですが、新聞用にMPって残してます?」

「ああ゛!忘れてた!」

完全にド忘れしていた作業の確認であった。


「やっぱり忘れてましたか」

「うわっ、どうしよ?どうしたらええと思う?」

「一応ポーションは必要分お渡しするんで問題はないと思いますが、ソーイチさん12本も飲めます?」

「そ、それはキツイと思う・・・」


つい数分前までおめでたいまでに浮かれていたのが、一気に現実に呼び戻される。

ポーションを飲めばなんとか予定の枚数を準備出来るとはいえ、飲む本数が増えると体が受け付けなくなる問題が出てくるのだ。


「う〜ん、リアルの時間的にINしてるプレイヤーも減るかもですし、販売部数を絞っても良いかもしれません。とりあえず頑張れる範囲での用意でも大丈夫だと思いますけど」


「仕方ないか〜。とりあえず新聞読んでくるわ。その間にポーションと紙の準備お願い」

「わかりました。ソーイチさんも無理してまでポーション飲む必要はないですからね」


気遣うアマネに手を振る事で応えた俺は、早速新聞をメモ片手に読み始める。

1面には渡り人の間で農地が急激に売れまくってる事についての記事が掲載されていた。それを見た俺は、自分達の行動が評価されたような気になり落ちていたテンションも少し戻り、読むペースも上がっていく。

こうして読み始めてから30分をすぎた頃、新聞の読破と要約を終える事ができた。


「アマネ。こっちは終わったで」

「お疲れ様です。すぐ横のテーブルにポーションとコピー用紙置いているので、早速お願いします」

「オッケー。終わったらまた声掛けるわ」

完了の旨を知らせると、待ち時間中に畑仕事をしていたアマネから教えられた場所でコピーを開始する。

ポーションとコピーを繰り返し、テーブルに紙束が積み上がったタイミングで、


ースキル【メモ】のレベルが9に上がりましたー

ーアーツ【5枚刷り】を一時的に習得致しましたー

本日3つ目のスキルレベル上昇を告げるアナウンスが流れたのだった。


次回は1月11日(土)午前6時に更新予定です。


ブックマークや評価・誤字報告していただきありがとうございます!!

今後とも本作をよろしくお願いします。

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