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ミックスジョブオンライン〜ラノベ作家はネタ集めの為賞金付きVRMMOに不遇職で挑む  作者: モトマル
サービス開始②【見習い卒業と町の秘密】

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98.アーツ選択と【魔力付与】

暫く2人で悩んでいたが、ハッとしたグラントが資料を凄い勢いで読み始める。その後お目当ての情報が見つかったのか、少し顔色を悪くしながら語り出した。


「どうやら渡り人達が、生来のジョブではなく新たに付与魔術師に転職された場合、ステータス画面で初期魔術を選択しなければいけないようです」

「そうなん?」

「ええ。こちらの勉強不足で回答が遅れてしまい申し訳ございません」

「ド忘れは誰にでもあるし気にせんでええよ」

慰めの言葉をかけると安心したのか、グラントに笑顔が戻る。


「それで、ステータス画面での選択って何すればええの?」

「今から解説いたしますので、それに沿って実際にやってみましょうか」

「了解。その方が理解し易そうや」

「まずはステータス画面を開き、アーツの部分に注目して下さい」

「オッケー。ステータスオープンっと」

指示通り、ステータス画面を開きアーツの所に注目する。


================================================

アーツ  見習い晴耕雨読:消費MP0・ST5/ 見習い付与魔術師:消費MP5/ メモ:消費MP0/ コピー:消費MP3/ 2枚刷り:消費MP5/ 3枚刷り:消費MP7 / 4枚刷り:消費MP9/ 種化:消費ST5


================================================


「その中で、見習い付与魔術師というアーツの部分に触れて下さい」

「オッケーってうぉ!?」

言われるがまま【見習い付与魔術師】のアーツにタッチするとシステムウインドウが目の前に立ち上がる。

そこには、


ーこれより、アーツ【見習い付与魔術師】の初期設定を行います。STR・INT・AIG・DEX・DEF・LUKの中から2種類の初級ステータス付与魔術を選択して下さいー

と書かれていた。


「選択画面が出てきましたか?」

「あ、ああ。6つの中から2種類選んでって出たわ」

「良かった〜。マニュアル通り表示されるんですね」

「あれ?言い方的に今回のケース初めてなん?」


「ええ。渡り人の方々と我々ではステータスの見え方が違うので、ここにあるマニュアルが合ってるか心配だったんですよ」

「う〜ん。違う見え方やのに説明できるマニュアルは気になるけど、先に魔術選択やな。これって選んだら他のはずっと選べなくなるん?」


「いえ、レベルが上がるごとに使える種類が増えていき、見習い卒業とともに6種類全ての初級付与魔術が使えるようになります」

「じゃあ、畑仕事で使うSTRとDEXでええか」


すぐに全種類のバフを覚えられるということなので、農業に関係する2種類のアーツを選択した。

するとアーツ欄から【見習い付与魔術師】がなくなり、代わりに【STRアップ】と【DEXアップ】に置き換わった。


「よし!STRとDEXのアーツ覚えれたで」

「おめでとうございます!ソーイチさんは戦闘アーツは初めての取得だと思いますが、使い方はわかりますか?」

「【コピー】みたいにアーツ名叫ぶんで合ってる?」

「それでも可能なのですが、渡り人には別のやり方もあるみたいですよ」


「へぇ〜。それってどうやんの?」

「このマニュアルによると、ステータス欄のアーツ名に触れると、発動するためのワードを設定出来るそうです」

「ふむふむ。オリジナルっぽい名前でアーツ使えるんか」


「ただ、3文字以上にしないといけないのと・・・」

「うん?3文字以上いるんとなんなん?」

「ひ、卑猥なワードは使用出来ないみたいです」

グラントが顔を赤らめながら消え去りそうな声で説明する。


「す、すまん。セクハラじみた質問やったな」

「いえ。気にしないで下さい。説明はギルド職員の仕事ですから。それより続けましょう。お好みのアーツ名を登録したら後は、フィールドや街中問わずに使う事をお勧めします」


「レベル上げる為やな」

「それもありますが、いっぱい使えば新たなアーツを覚えるかも知れませんよ?」

「マジか!?じゃあお勧め通りバンバン使ってくわ」

「ふふっ。頑張って下さいね」


張り切る俺に応援してくれるグラント。その後少しの注意事項を受けた後付与魔術師の説明は終わった。


「お疲れ様です。ソーイチさんは早速依頼受けますか?」

「う〜ん。それより【魔力付与】ってスキルの講習あるって聞いたんやけど、見習いでも受けれるん?」

「ああ。そのスキルなら需要が大きいのでEランク冒険者なら誰でも受講可能です」


「じゃあ、一番早い時間とお値段教えて」

「少々お待ちください。一番早いのですと12時なので後30分くらいです。それと受講料1,000ゴールドになります」

「じゃあ早速予約お願い」

そう言って俺は1,000ゴールド差し出した。


「では登録してまいります。この試験は受講者の練度によりMPが10〜110かかります。もしMPが心許ない場合は売店に初級MPポーションを販売しておりますので、ご活用ください」

「ありがとう。じゃあ開始まであっこのソファーでゆっくりしとくわ」

予約の為に受付の奥に向かうグラントを眺めた後、ギルド備え付けのソファーに座り残りMPを確認する。


(残り46か。ポーション余ってるし1本飲んでから、じ〜と自然回復待つかね)


待ち時間の使い方を決めた俺はポーションを飲みきり目を瞑る。暇つぶしにクランコールのログを眺めていると、情報販売前の最終確認などが行われていた。

俺は邪魔しないように、そのドタバタ具合を見守っていると、グラントから講習開始の呼びかけが聞こえてきたのだった。


tips

付与魔術の初回選択


【見習い付与魔術師】を初めてセットした際、同名のアーツをタッチすると習得できる初級付与魔術を2種類覚える事ができる。

ただし、この仕様は渡り人だけの仕様であり、現地人は転職した時にランダムで2種類覚える(一応、これまでの行動で役に立ちそうなアーツを優先的に覚えやすくはなっている)

今回登場したマニュアルはβテスト時(本編の1年くらい前)に【オモイカネ】の協力により作成されたものである。


次回は6月10日(月)午前6時に更新予定です。


ブックマークや評価・誤字報告していただきありがとうございます!!

今後とも本作をよろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 本を読んでくださいと言われているのに読んでいる気配がないことですかね。そういう描写があったらすみません、読み逃してました。
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