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91.スキル講習会と新たな作物

「スキル講習か!それって本に載ってるのとは別のやつ?」

「以前ソーイチさんが読まれた『農業のコツ』シリーズに掲載されたスキルも、それ以外も取り揃えております」


「未掲載分もあるのはデカいな!でも、本あるのに講習会って参加する人おるんかね?」

「勿論ですよ!自分の農地を持っていない方や文字は読めない方もいらっしゃいますしね」


「ああ〜、地主の意向でアーツしか使わせて貰えんとか、色々あるもんな」

一部のスキル講習の意味を量りかねてた俺だが、その理由を聞いて納得した。


「というか、その口ぶりやと覚えるための農地も提供してくれるって事?」

「ええ。予約は必要ですが、スキルを覚えるための実地場所の提供も行ってるんですよ」

「マジか!俺も【耕す】スキル欲しいんやけど、自分の農地でやるとアーツ優先になっちゃうんよな」


「ははは。あるあるですね」

「住人にもよくある事なんや。ってそんな事よりどんなスキルを覚えれるかリストってある?」

「ええ。ご用意しますね」

そう言うと、アレンは引き出しの中から1枚の紙を取り出し、こちらへ渡してきた。

俺は早速その紙に目を通していく。


===================================

【講習可能スキル一覧】

【耕す】【水撒き】【種蒔き】【収穫】

要予約 講習料各1000ゴールド 4つセットで3000ゴールド


【種化】【剪定】【苗植え】【肥料散布】

要予約 講習料各5,000ゴールド 受講時間1時間程度 


===================================


「現在ソーイチさんが受講できるのは、以上の8つですね」

「幾つか知らんスキルもあるな。あと【種化】は前言ってた作物を種に変換するスキルであってる?」

「ええ。ソーイチさんも覚えたいって言ってたスキルですよね」


「欲しいスキルいっぱいやし、早速予約したいんやけど大丈夫?」

「今でしたら、【種化】と【耕す】でしたらすぐに受講可能です。如何なさいますか?」

「う〜ん。どっちもええな」

全ての基礎となる【耕す】と今後絶対に必要になる【種化】スキル、どちらを優先するべきか悩み込んでしまう。


「それって両方畑でやるん?」

「いえ。【耕す】は昨日依頼で向かわれたギルド管理農地で、【種化】はギルド内での座学になります」

「じゃあ【種化】まず受けて、【耕す】は受講後に予約するわ」


「かしこまりました。それでは講習の準備を始めます。少々お時間がかかりますので、待ち時間の間に【農家】になった事で開放された農地などの販売リストをお渡ししておきますね」

「ありがとう。それも気になってたし、助かるわ」


販売リストを俺に手渡したアレンは、講習の準備の為受付の奥に姿を消した。

俺は、次に何が出来るのかワクワクしながら販売リストを目を皿のようにして確認していく。


===================================

【農地 一覧】

果樹園

北東地区・北西地区 1区画15,000ゴールド

南東地区・南西地区 1区画12,500ゴールド

南地区       1区画10,000ゴールド

(隣接する農地を5区画分所持してる場合は、無料で果樹園に変更可能)


【農具 一覧】

【万能農具】 DEX+10 農家系スキル+1 念じると農業に必要な一通りの農具に変形する。 30,000ゴールド

【作物の苗 一覧】

1株 1,000ゴールド(1区画に5株まで苗植え可能)

リンゴ・梨・ミカン・ブドウ・柿・ラズベリー・苺・オリーブ・栗・・・・(以下一般的な果物)


===================================


(果物キタ!!まだオリジナル作物は販売されてないけど、果物開放はマジで熱い!ブドウはワインやブランデーの原材料になるし、オリーブはオイルにしたら何にでも使えるな!値段は張るけどこれは絶対買い!)


各種アルコール飲料からデザートまで果物の使い道は多岐に渡り、オリーブは油にしても良し、料理のアクセントに入れても良しと、酒好きの俺にとって神のような作物の数々に興奮が止まらない。

この興奮を共有しようとクランコールに果樹園関係の事を書いていくと、モチョから鬼気迫る勢いで確保のお願いが返ってきた。

初期費用は農地込みで15,000とお高いが、モチョのお願いが無くても、全財産を使ってでも買い集める決意を固めてしまう。


(転移クリスタル?それより果樹園だ!モチョに提供してお酒やスイーツ、いっぱい増やして貰わんとな〜)


農業ギルドに向かう時に、移動について悩んでいた事など完全に頭から消え失せた俺は、煩悩まみれになって販売リストを何度も見返していく。そしてリストを眺めるのが3周目に突入した辺りで、


「お待たせしました。準備が整いましたので、【種化】の講習場所まで案内します」

準備を終えたアレンが話しかけてきた。


tips

スキル講習会

各ギルド見習いを卒業すると受講できる様になる。


受講方法はリストから希望するスキルを選択し予約をする。座学で修得可能なスキルはギルド内で、実地講習が必要なスキルはフィールドやギルド所有の施設で行う。


ちなみに、魔力電池の充電に必要な【魔力付与】だけは、町の運営的に需要が大きいので【見習い付与魔術師】でも、Eランク以上の冒険者なら誰でも受講が可能となっている。


次回は5月27日(月)午前6時に更新予定です。


ブックマークや評価・誤字報告していただきありがとうございます!!

今後とも本作をよろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[一言] 【耕す】【水撒き】【種蒔き】【収穫】 【種化】【剪定】【苗植え】【肥料散布】 受講できるのは7つ?
[気になる点] 作物の苗なのに単位が粒なのが気になる。株か本じゃね?
感想一覧
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