第7話 番外編1
期間が開きましたがちょっとだけ更新します。
~磯谷視点~
ああ~、一美ちゃんが行ってしまった。
今の男は、どう見たってお兄さんだろう。
佐藤課長とよく似ていたし。
そうすると・・・娘か?
はははっ、そうか娘か!
何故もっと早く気がつかなかったのだろう。
そして、俺はなんてヘタレなんだろう。
あんな可愛い子が佐藤課長な訳無いだろ!
「 はぁ~ 」
結局何も言えなかったな・・・。
自分で言うのもなんだが、イケメンで結構モテるから、社内恋愛なんて全く考えていなかった。
田中係長が、身近なところで松田さんや塔子ちゃんに色目を使っているのを馬鹿にしていた。
色目では済まないか。まぁ良いや。
「 はぁ~ 」
ため息しか出ない。
実は、一目惚れだったんだよな~。
今朝、彼女がフロアに入って来た時から目で追ってた。
だから、彼女が課長席に座った時に一番に声をかけた。
「 はぁ~ 」
でも、そこまでだよな。
塔子ちゃんの方が色々と俺より上だった。
俺の名前…、知っていて驚いた。
いや、皆の名前を知っていたのだが・・・。
多分、必死になって覚えたのだろうね。
性別・年齢・特徴・その他色々と、それで“若者でイケメン”と言えば、俺しか該当しないと咄嗟に判断したのだろう。
少なくとも”若者でイケメン”と思われているはずだ!
親子で共通認識のはず・・・・だよね。
そうか!
親子なら口調や態度が似ているのも説明が付く。
それに、課長は何かとんでもない状態で出勤できない・・・とか?
娘を代わりに行かせる状態って一体どんな状態だよ!?
くそ!
後悔しかない。
本当は、昼休みも誘いたかった。
プレゼンの時のお礼も言いたかった。
悲しそうにしていた時は声をかけてあげたかった。
今だって、〇×△□、誘いたかった。
明日、会えたら…、いや、もう一美ちゃんが来なくても、こっちから会いに行こう。
そして、、、、、、、。