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第3話 学生の本分とは?

現代高校生は忙しすぎる。

授業だけでも5教科は細分化され、副教科に体育もある。

広く浅くの限度を超えており、こう言うのは小学校くらいで選別化すべきだ。

さらに、部活動や塾通いをすれば、高校生に時間は全く足りてない。

ひねり出した余暇の時間だって、娯楽にはゲームやコミック等無限とも言えるコンテンツがある。

そんな中で、今、一体何をすれば良いのか!?

私は思う。

学生の本分は学業であると!


塔子

「一美ちゃん? 何言ってるの? 今からテストの結果を見に行くのでしょ?」

一美

「あれ? 口に出してた? ・・・どこから?」

塔子

「多分、ほぼ全部だと思うよ」

今日子

「ふふっ、何かのフラグ? ちょっと怖いのだけど…。」


しまった、しまった。

つい心の声が漏れていた。

しかし、結局のところ人は幸せを追求してこその人生だと思うのね。

自分はもちろん、好きな人や周りの人も幸せになってもらいたいと思っている。

だた、人によってその幸せの形が違ったりするの。価値観って言うのかも。

だから、人に押しつけることは出来ないわ。

別に良い学校を卒業しなくても、お金が無くても・・・。


塔子

「一美ちゃん? また何か難しいこと考えている?」

一美

「あれ、今度は口に出していないよね?」

塔子

「まあ、そうだけど。なんとなく分かるゎ」

今日子

「ふふふっ、そうよね。 一美ちゃん分かりやすいもの」

一美

「ええ~!」


などと話している間に掲示板に辿り着いた。

テスト結果はすでに貼り出されており、結構な人だかりが出来ている。

しかし、私達3人娘が近づくと、モーゼの十戒のように人波みが避けて、通路状となった。

どれどれ。

目の高さ付近が目に入る、50位くらい・・・知らない人。

すると、塔子ちゃんに顎クイされて上を向かされる。

あ~、あった、あった・・・ん?


今日子

「すご~い、一美ちゃん、ぶっちぎりの1位ね。ほぼ満点じゃない?」

塔子

「本当ね。凄いわ。フラグって何だったのよ」


う~ん。

”高校1年の問題なんて楽勝だよ”とも言えないし・・・。

スルーして、成績表の続きをチェックしていく。


2位は、上杉くん、確か隣のクラスだったかな。

今日子ちゃん、、、は6位。

9位に磯谷くん。

塔子ちゃんが14位。

やりおるな。

私のようにずるしなくてこの成績とは!

あとは、及川くんが82位、、、でも真ん中くらいだよ。普通普通。

確か、スポーツに力を入れていたんだよね~。

吉田くんはその次ぐらい。

あれ、吉田くんって誰だったかな? 隣のクラス? いや、そもそも男だったかな?


「一美! ちょっと来い。食堂へ行って話そう」


突然声をかけられたと思ったら、やっぱり、また田中先輩だよ。

これって、行かなきゃ駄目?

あっそう、行くのね。

みんなもついて来てね。


△△


田中先輩に連れられ、3人娘とティータイムに突入した。

“全員で来んな”と田中先輩は不満そうであったが、誰も気にも止めなかった。

ちなみに、今はHRも終わり放課後だ。


「一美、一度、うちに挨拶に来い。本家の大婆に会わせてやる」


「いや、普通に結構ですが?」


「今回のテストでぶっちぎりの1位だ。誇って良いぞ!」


「・・・・?」


なぜ、テスト結果が良ければ田中コンツェルン本家に挨拶に行かねばならないのか?

もう宇宙人レベルで話が理解不能だ。


「だから~、お前を俺の嫁として認めてもらう良いチャンスだ。」


「認めて貰わなくても結構ですよ?」


私の言葉を受けて、隣席の塔子ちゃんが”うんうん”と頷き身を寄せた。

田中先輩は舌打ちし、「あのな~、まだ言うか・・・」と言いかけたところで

背後から何者かが迫ってきた。


「あ~、こんなところにいた。こんにちは! 生徒会の北村です!」


2年生の北村先輩(男)だ。

(男なんだよな~、ちょっと記憶が曖昧だけれど…、目の前の北村先輩は正真正銘の男、恥ずかしいが匂いでも分かる。)

北村先輩は、確か次期生徒会長だったはず。

中性的なイケメンで学業は常にトップクラス、スポーツもバスケ部次期キャプテンで、女子から絶大な人気を誇っている。

ちなみに、桂木先輩(女子)は次期副会長で、噂ではこの二人は付き合っているそうだ。


「北村~、何しに来た!」


「佐藤さんって、君だよね? 噂通り美人さんだね!直ぐに分かったよ。是非一度生徒会に見学に来ないかい?」


「おいおい、俺を無視するな!」


「あゝ~、田中くん居たのか? でも用件は分かったろ? 悪いが君に用は無いんだ」


「この野郎! 最近調子こいてないか?」


「まさか!? 親の財力を笠に着て、飛びっきりの可愛い子を婚約者にしようとしている奴と一緒にしてほしくないね」


「なんだとこの野郎、潰すぞ!」


あっけに取られている私達3人娘を放置して、二人の会話は白熱していった。

まぁ、白熱と言っても田中先輩が勝手に?熱くなっているだけなのだけれど。


「はいはい、誰も君だとは言ってないだろう? それに君は今回のテストも14位と大躍進で頑張っているじゃないか? ひょっとして彼女の存在が励みになっているのかな?」


「ちっ、嫌味な野郎だ!」


意外なところでクールダウンしたな。

ひょっとすると、この二人はどこかでつながりがあるのかもしれない。

ある意味お互いの領分を理解している感じだ。


「で、返事はどうかな佐藤さん?」


ああ、こっちに話題が戻って来た。

何となくだけれど、田中先輩、及川くん、磯谷くん、それにこの北村先輩の面倒はみなくちゃいけない気がするの。

でも、・・・今は…、う~ん。


「残念ですがお断りします。今回のテストはたまたまですし、生徒会に興味も無いので」


「え? そうなの? 生徒会だよ? この学校の生徒会出身者は有名大学へ推薦されるんだよ。就職するにしたって有利だよ。知っているよね?」


「いえ、知らないし、興味も無いです」


「 !!!! 」


「だはははは~、ざま~見ろ! やーい、やーい」


「チィ、」


「さすがは、俺の一美だぜ! 久々にスカッとしたぞ」


別に田中先輩の為じゃないけど・・・。

自分の道は自分で決めたいだけなんだけれどね。


「それじゃ~、先輩方失礼しますね~。さぁ、行こ行こ!」


私達3人娘は、いそいそと席を立った。


「あ、ちょっと、待って!」

と言う北村先輩を尻目にそそくさと先を急ぐ。

塔子ちゃんと今日子ちゃんは、北村先輩には敵意は無いようなので、話くらいは聞いても良かったのだけれど、なんだか嫌な予感がしたの。


そして、その予感が何なのかはすぐに判明する。


食堂を出た廊下で、桂木先輩(女)がもの凄い形相で立っていたのだ。

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― 新着の感想 ―
[一言] 返信ありがとうございます。 気楽に読めば良いって事ですね(^^♪
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