44話 レベルアップ
底なしの洞窟は、ただグルグルと下に潜って行くだけのダンジョンで、その単純作業に、レベルの上がった猛者でも凡ミスで死んでしまう事が多々あったという。ミミたちは、その中層に転移していた。
「ほぉ。これは、なかなかのダンジョン」
「腕がなるな」
光る苔に覆われた古い坑道内は、魔物で溢れていた。
いつか見たように、リオンが魔物を引き付け、ユリアスがダメージを与えていく。ある程度弱らせたところで、イグニートの魔法でトドメを刺す。
「ミミ、ヒールを頼む」
「りょ!」
今日のリオンは甲冑をつけていない。それだけ討伐に余裕があるからだ。でも、少しの傷でもミミが癒せば、3人はすぐに戦いに戻れる。ミミは役に立てる事が嬉しくて採取も忘れて、3人を見守った。
「ミミがいると、随分楽に進めるな」
「ああ」
ユリアスとリオンの会話に、ミミは嬉しくて体を乗り出した。
「ミミも勇者パーティになれる?」
2人は驚いたように振り向いた。
「もちろんだよ。と言うか、ミミは最初から俺たちのパーティだったろ?」
何故かちょっと焦っている。
「最初から……そうだけど、ミミ、一緒に攻略にも行ってなくて……」
ミミはいつも心の奥で、自分が勇者パーティに必要とされていないのではないかと思っていた。だって、いつだって攻略は男3人だけ。聖女は迎え入れても、ミミは呼ばれなかったからだ。
「どうやら私たちは、ミミを不安にさせていたようだな」
俯いてしまったミミの頭にイグニートが手を乗せ、わしゃわしゃと撫でた。リオンはミミの顔をのぞき込む。
「ミミの安全を思っての事だ。勝手に俺たちで決めてしまって悪いとは思ってる。でも、俺たちだけじゃミミを守れないから」
「そんな事……ないのに……」
ミミの安全が優先。3人はとても優しいから。
分かっているけど……。
ユリアスがそっとミミの手を取った。
「ミミ、寂しいと思ってくれてたのかい?そう言ってくれれば、何時でも駆けつけたのに」
寂しい。そうだ、ミミは置いて行かれるのが当然だと思っていた。だから、自分の気持ちを伝えた事がなかった。
ミミはこくんと頷いた。途端にユリアスに抱きしめられる。
「ごめんよ、ミミ!ああ……素直なミミ……なんて可愛いんだ……」
何か呟いている。
「ごめんなさい……」
みんなを困らせるつもりなんてなかったミミはすぐに謝った。でも、イグニートは優しくミミの頭を撫でてくれた。
「ミミ、謝る事はない。しっかりと自分の気持ちを伝えられる様になったのは喜ばしい事だ。これからも、しっかりと伝える様に!」
「そうだよ」
リオンはミミの顔を真剣に見る。
「ミミ、俺たちも寂しかった。でも、離れていても、ミミが何処かで一生懸命に頑張っているって思うと、力が湧いてきた。俺たちはミミがいるから頑張れたんだ。ミミもそうであるなら嬉しい」
ミミは顔をあげた。
「うん!いつも思ってたよ!」
ミミがみんなを想う様に、みんなもそう思ってくれた!なんだか嬉しくてぽろりと涙が出た。リオンは手袋を外し、ミミの涙を拭いてくれた。
「ではミミ、我々も素直な気持ちを伝えよう」
イグニートが胸を張る。
「ミミがいてくれたら、と思うシーンは沢山あった。というか、出来れば共に行動したかった。でも出来なかったのだ!これは一重に我々の鍛錬が足りぬという事だ!分かったのなら、進むぞ!!」
「「お――!!」」
ミミはこの時、初めてパーティの一員になれた気がした。
3人はとても強くなっていて、15分も戦えば下の階へと進めた。
「ニイドもウィルドたちもいないね」
しかし、1時間ほど戦えど、ニイドとウィルドたちは見当たらない。順調に進めば、もうすぐ下層に入ってしまう。
中層と違い、下層に行けば敵は格段に強くなる。いくら強くても、今のレベルで攻略するのは無謀だ。
でも、この事を知っているのは、前世でのゲーム知識のあるミミだけなのだ。
ミミはすぐ横にいるイグニートに真剣な顔を向けた。
「イグニート!ちょっと待って欲しいです!」
「どうしたのだ?」
「ミミ、この先は危ないと思います!」
「それはどうしてか、聞こう」
ミミは声を詰まらせた。今、ここで、前世の知識を話して大丈夫なのかと。
でもミミは、このパーティのメンバー。自分の気持ちを伝えていいと言われたばかりじゃないか!
ミミは小さな胸の奥から、何かが溢れ出すのを感じた。ミミはみんなに自分の事を話したいと強く思った。
ミミの顔が変わったのを見て、イグニートは2人を手招きする。
「ミミ、ゆっくりでいい。聞かせてくれ」
イグニートはいつもミミの背中を押してくれるのだ。
言葉が溢れ出す。どうして今まで胸の中にしまっておけたのだろうと不思議に思える程、いっぱい、いっぱい、話したい事があった。
それからミミは、前世の記憶について、そして、ここに生まれ変わった事を一生懸命に話した。
この世界が前世で見たゲームという物語の中だと話すと、3人は驚いたけど、ならばミミと一緒に楽しみたいと言ってくれた。
ミミは嬉しくて、笑顔が止まらなかった。
「ではミミは、下層に行くには、まだ鍛錬が足りないと判断するんだな?」
ミミに幾つもの質問をした後、イグニートが確認をとる。
「うん!まだレベルが足りないと思うの!」
ミミが頷くと、リオンは悔しそうに剣を撫でた。
「今日はここまでにしておこう。ここに門を刻めば、またここからスタート出来るしな」
「ああ、そうだな……ん?見つけたぞ!」
ユリアスが立ち上がった。
「ミミ――!!」
坑道の奥の暗闇から声がした。これは!
「ニイドだ!!この先が中層の最後に違いない!行こっ!」
ニイドの声を頼りに坑道を駆け下りれば、光を背に手を振るニイドの姿が見えた。
すぐそこで坑道は終わってるみたい。
ニイドが駆け寄ったミミの手を取り、一緒に光の中に飛び込んだ!
「うお!綺麗――!!」
そこはまるで原始の世界。
巨大な木々が茂り、下草でさえミミの背より大きい。箱庭は広大で、まるで小人になった気分だった。
上を向けば木で覆われているのに、地下とは思えないくらい明るい。
「ほぉ……。光を発する結晶か。壁一面に生えているとは興味深い」
イグニートが興味深そうに洞窟の壁や地面から飛び出している大きなクリスタルの結晶を触っていた。この結晶のおかげで、この洞窟はとても明るいのね。
「こりゃ凄い。最高の隠れ家だな」
ユリアスと一緒に大きく深呼吸して、濃い緑の空気を吸い込む。
リオンも辺りを警戒しながらも、楽しそうに笑った。
「魔物は君たちが片付けてくれたみたいだね?」
ニイドが胸を張って頷いた。
「うん!ミミが教えてくれたんだ。ウィルドが大喜びだよ!」
上を向きながら歩くと、木々の隙間から、悠々とウィルドたちが空を……洞窟の中を飛んでいるのが見えた。
「ミミも初めて来たけど、気に入ってくれて良かった!素敵な所だね!」
「凄い綺麗で、しかも、いくら食べてもなくならない、素敵な餌場だ!」
いつもはオドオドしているニイドも、生き生きとしている。
ふと顔を見れば、びっくりするほど若返っててるじゃない?今のニイドは長い黒髪の凛々しい青年だ。ミミは嬉しくてぴょんぴょん跳ねた。
「なるほど。では、君たちが俺たちを育ててくれてたって訳だ。見てくれ!」
ユリアスも興奮しているみたい。ステータス画面を覗き込んで笑っていた。手招きするから、皆で頭を寄せ合い、覗き込むと……。
少しの間に、驚く程レベルが上がっている!これは、ニイドをパーティメンバーに加えたからに違いない!
「ニイド!凄い頑張ったね!ありがとう!」
「ボクたちが役に立ったの?それなら嬉しいな」
ニイドがとても嬉しそうに笑った。初めて見るその笑顔は、子供みたいに無邪気で可愛らしかった。
そしてニイドは、照れながらも手を差し出す。
「そうだミミ。これをあげるよ。これなら抽出器に入る?」
コロコロと手の中に落とされたのは、手頃な結晶だ。キラキラと輝いていた。
「素敵!ありがとう!!これを抽出器に入れたら何が出来るんだろう!」
ワクワクと目を光らせるミミをみんなが笑う。
「ふふっ。では、そろそろ帰る時間とするか。みんなが待ってる」
そうだった!リオンに頷くと、ミミはニイドの手を取った。
「ニイド、今から夕飯なんだよ!帰ろう!」
「ウィルドを置いて行けない。すぐにここに戻って来れるかな?」
心配そうなニイドに、ミミは2つのルーン石を渡した。
「大丈夫だよ!これがあるから!」
「だな、また来ればいい。何時でも付き合うよ」
「ここは鍛錬に最適な場所だ!来るに決まっている!」
みんなに言われ、ニイドは明るい顔をすると、大きく頷いてくれた。
今日はここまで。みんなが待ってるかもしれないから!
ミミはスルトさんに教わった通りに、近くの木に門を刻んだ。皆がそれに触れれば、何時でもここに飛んで来れる!
ミミたちは頷き合い、一緒に転移を唱えた。
ミミたちがニイドを連れて地上に戻ると、お祭り?の準備はもう出来上がっていた。
星空の元、ありったけのテーブルが庭に持ち出され、ロウソクがそこかしこに灯されていた。皆がテーブルにつき、ミミたちもライゾの座るテーブルに着く。と、何処からかフェオとティールも現れ、アンスールが手を掲げた。
皆が静かになる。
「ニイド、お祈りをして頂けませんか?」
以前、ニイドが神官だったと聞いた事がある。だけど……。ミミが心配そうに見ると、ニイドはミミの手を離し、微笑んだ。そして、立ち上がると、集まっていた大勢の人達の前で、静かにお祈りの言葉を述べ始めた。
きっと、ハガルに利用される前は、この姿がニイド本来の姿だったのだろう。アンスールには、ニイドの心が平穏に戻った事が分かっていたのだ。
ニイドのお祈りは、とても堂々として素敵だった。
「さあ!食うぞ!!」
「お――!!」
お祈りが終わった途端、賑やかに食事が始まる。
「冒険者が混ざると、すぐにこれだ……」
そう言い、苦笑する騎士様たちのカップにも、冒険者によってお酒が満たされる。すると……見るまに様子が変わってきて。
「さあ!どうやってカストロとファリアスを落としたか聞かせてくれ!!」
モンペイさんが言った通り、皆、お酒を酌み交わせば、饒舌になり武勇伝を披露した。多少色をつけて話すものだから、イングさんはじめ、若い竜さんたちも、夢中になって聞いていた。
ミミもニイドと一緒にワクワクとお話を聞く。ミミたちの作った転移石がとても役に立ったみたいで嬉しい。でも、1番頑張ったライゾを見れば、テーブルにうつ伏せ、潰れてた。
「しかし、ミミはどうして、こんなに沢山のルーン石が欲しかったんだ?それも、転移石だけじゃなく、門のルーン石まで……。アイテムボックスは共有してるんだ。全員分なくても、使い回せばいいんじゃないか?」
リオンに尋ねられ、ミミは頷いた。
「あのね、ミミのアイテムボックス、たくさん入ってて探すの大変なの。いざと言う時に使えないのもあるし、遠慮しちゃう人いるし」
「はははっ!確かにクリストスとかは遠慮して、覗く事も出来ねぇな!」
クリストスさんが、モンペイさんに絡まれてる!ミミは笑いながら、しっかり伝わりますように、と両手を組んだ。
「あのね!今はみんな、一緒のパーティだけど、いつかそれぞれの道を行くかもしれないでしょ?パーティを離れてしまう事もあると思うの。……だからミミは、みんなが会いたい時に飛んで行けるように、一人一人に2つのルーン石を渡したかったの!」
「なるほど。門のルーン石と転移石を個人持ちしとけば、パーティを抜けても持ち主の姿さえ思い出せれば飛んで行けるな」
ミミはリオンに頷く。
「ミミは、何処かに一緒に過ごした仲間がいて、繋がっているって思うと、それだけで嬉しい。もしかしたら、手を貸してくれるかもって思うと心強いし、自分も、誰かの助けになりたいって思う」
気がつけば、みんなが静かにミミの言葉を聞いてくれていた。ミミは微笑む。言葉は溢れてくるから。
「だから離れてしまった時でも、お互いを呼んで欲しいの。そしていつか、一緒のパーティで繋がって楽しかった事とか大変だった事、頑張った事なんかを、今日みたいに、みんなで集まって話せたら嬉しいなって……そう思ったの!」
ミミがふわりと笑うと、みんなが一瞬、固まった。
そして次の瞬間、お――っ!と湧き上がった。
「う――!仲間っていいなぁ!」
「最高だ!!」
「こんな頼りになる仲間はいねぇ!」
ミミは嬉しくて、ぴょんぴょん跳ねた。夕食会は最高潮に盛り上がり、懇親会は明け方まで続いたのだった。
◇◇◇
「ミミ、ちょっといいか?」
翌朝、寝坊してリビングに入ったミミの前に、イング様が立ち塞がった。手を引かれソファに連れて行かれれば、まだパーティに入ってない竜さん達に囲まれた。
近くにはオセル様、アンスールにウィン様もいる。ライゾは……近くのソファに寝そべっていた。二日酔いなのか、顔が青い。
イグニートとユリアスは帰っちゃったけど、リオンが横に来てくれた。
万全の体制に首を傾げるミミの前に、イング様が膝をつき、顔を覗き込んだ。
「ミミ、俺は明日ここを出て、故郷を目指そうと思う。実は俺、冒険は初めてでさ、ちょっと怖いんだけど、でも、頑張ってやり遂げてみせるよ!」
天使みたいに可愛い顔も、今はキリリと凛々しい。
「イング様、決心したんだね!」
ミミが目を丸くすると、イング様は大きく頷いた。
「ああ。俺はもっと人と近付きたい。人だけじゃない、他の竜たちともな。昨日、ここにいるメンバーを見て、そう思ったんだ。……だからさ、ミミ。俺をパーティに入れてくれないか?」
ミミが慌ててリオンを見ると、リオンは優しい目で頷いてくれた。ミミは嬉しくてぴょんと跳ねた。
「うん!大歓迎だよ!」
ピコン、と音が鳴り、いつもの様に、すぐに承認される。
「ありがとう!」
イング様は余程緊張していたのか、大きく息を吐いて、少し涙を流した。
ミミは、しっかりイング様の手を取る。
「イングさん!ミミもイングさんの故郷を見てみたい!だから、着いたら呼んでくれる?」
イング様は少し驚いた顔をするも、すぐに吹っ切れた様に笑顔を見せた。
「ああ!必ず呼ぶよ!!だから、ライゾ。帰ってきたら褒めてくれよ?」
ライゾを流し見た。ライゾはソファで寝転んだまま呻く。
「はあ!?褒めるって……お前は子供かよ!成長の竜たる者が、威厳のない!」
「成長の竜?」
ミミがイング様を見ると、イング様は耳を赤くした。
「ああ、そうだよ。だからさ、俺はね……褒められて伸びるタイプなんだよ!!」
リビングルームが優しい笑いに包まれた。
そしてそれをきっかけに、ミミは他の竜さんたちからも揉みくちゃにされて……新たに9人の竜さん達がパーティメンバーになったのだった。
次の日、イングさんだけでなく、他の竜さんたちも、それぞれの故郷に向かって旅立って行った。
アンスールたちは何やらコソコソやってるみたいだし、ユリアスとイグニートと騎士様たちは、領土の新しい体制を整えるのに忙しい。ミミはライゾとイースとピアとで、ニイドとウィルドの新しい住処造りを手伝った。
みんなそれぞれ忙しくて、ウィン様の屋敷はとても静かになった。
……でもね。
夜になると、ウィン様のリビングルームはとても賑やかになるの。
「お前らは野営というものを知らんのか!」
ライゾが喚く。でも、女の竜には効かないみたい。
「え――だって、魔物出たら怖いじゃん?私、戦えないしぃ。ちゃんと門を刻んで来たから、朝には戻るしぃ」
「ミミが土産話を楽しみにしてるじゃない?」
「そうよ!ね、ミミ。聞いて!今日はね、うさぎの群れを見たのよ!」
ウルとマナとラーグは3人で一緒に旅をしていて、とても楽しそうだ。
「うさぎ!!素敵!!ミミも見たい!」
「でしょ?明日は一緒に行かない?」
「3人とも、ずるい!ミミは私と一緒に湖を見るの!ね、ユル!」
「そうだよ。ミミ、ベルがサンドイッチ作ってくれるよ」
ユルさんとジェラさんは、ベル母さんに連れられ、3人で静かに旅をしていて、こちらはとてもペースがゆっくりな様子。
「湖!!素敵ね!」
「ミミ、マイエンジェル!戻ったよ!僕の話が聞きたいかい?」
「ギューフ、辞めとけ。ミミが困ってるではないか。……ミミ、明日はレイハルト城に着く予定だ。リオンは闇に紛れて先に入ったがな!」
「うお!早いね!」
ギューフさんとウルさんは、リオンと一緒にレイハルト領を視察しながら進んでいた。次にハガルが狙うのは、レイハルトだろうと予測されるからだ。凄いスピードで進んでいて、心配になるけど……。
「大丈夫だ、ミミ。何時でも俺たちは駆けつけられる準備が出来ている」
ウルさんの優しい気遣いに、ミミはほっこりと頬を緩めた。
「そうよね!何かあったら、私たちに任せて!」
「ハガルなんかに、人間の町を壊させやしないんだからね!」
「ところでミミ、今日は誰と寝る?」
「お前らなぁ……帰って来るなぁぁぁ――!」
ライゾが叫び、キャーキャーと女の竜たちがはしゃぎ出した。
でも、オセル様もウィン様も微笑ましく見守っている感じ。ライゾがため息をついた。
「お前らも変わったな……」
今まで竜さんがこんな風に仲良く集まる事はなかったらしい。ミミには不思議に思えるけど、仲良くなれたのなら嬉しい。
「まあ、そう怒る事はない。皆のおかげで、パーティ内に嬉しい変化が起こったではないか」
「ですわね。イングとジェラのおかげで、リンゴがよく実りますわ」
イング様は成長、ジェラさんは実りの竜さんらしい。
「成長するのはリンゴだけではないんだけどね……」
イースがそっと呟いた。
実はここ最近になって、パーティメンバーのレベルが凄まじい勢いで上がっていた。その事に気が付いているのは、ミミのトレーナーであるイースと、ヴィクトルさんとの議論が好きなオセルさんだけだ。竜さんには、レベルという概念がないらしいからね。
「じゃ、ミミ。明日は午前中は湖で、午後はうさぎを見に行くのよ!」
ミミの予定が決まった様だ。ミミはぴょんぴょん跳ねた。
「忙しい!!でも、楽しみ!!」
こんな日がいつまでも続きますように。
ミミは今日も星空に感謝の祈りを捧げた。




