3話 ダンジョン
翌朝も早くから、店主不在の宿屋に押しかけたのは、ポーターだという、ガタイのいい3人のおじさんだった。
「ポーターが必要だと伯爵様に言われ、参じました。我々は戦闘もできますし、ダンジョン攻略の経験もあります。どうかご検討下さい」
ミミたち3人の眠った狭い部屋に、ゴリゴリと大きな荷物を背負ったおじさん達が入ってくる。その腰には、立派な剣が下がっていた。
ユリアスは笑いだした。
「ははっ!リオン。3貴族それぞれが、ポーターを用意してくるとは、余程俺たちが心配らしいぞ!」
リオンは髪を軽く結わえると、ベッドの上であぐらをかき、緑色の目でおじさん達を睨んだ。
「用意がいいな。昨日の襲撃をまるで予見していたみたいだ。まさか諸侯らがミミを……?」
おじさん達は焦った様子で胸の前で両手を振った。
「え!?いえいえ、その様な事があるはずはございません!!」
「どうだか……」
そう言い、不機嫌に部屋を出て行こうとするリオンを、ユリアスは苦笑いで止めた。
「なあ、リオン。ここはひとつ、お父上方を安心させてやろうじゃないか。お前たち、その様子だと、旅の準備をして来てくれたんじゃないかな?」
おじさん達はウンウンと頷く。
「我々ポーターを含め、荷物は全て公爵様よりの贈り物です。どちらの者を?」
ポーターらは自分が選ばれようと、筋肉アピールを始めた。ミミも慌てて横に並んだ。
それを見て、ユリアスはおかしそうに笑いながら言った。
「じゃ、好きにしていいよな?……全部出せ」
それから少しの後、客のいない宿屋の1階の酒場は、まるで市場の様になっていた。日用品から食べ物まで、3人のポーターから出てくるでてくる!!
ポーターたちはあの、四角い水面のような物を出しては、水面をつついては荷物を出していく。
ユリアスは荷物を物色しながら、不思議そうに眺めるミミに色々と教えてくれた。
「あれはねミミ、ステータス画面って言うんだよ。皆、ルーンの刻まれた法石の欠片のついた腕輪をしてるだろ?あれに触れれば、画面が出てきて、色々な機能が使える様になる。ルーン石はとても高価だから、今は安全の為にミミには渡せないけど、ミミがしっかりと身を守れる様になったら用意する予定だ。ちなみに、ミミのステータスは今、ギルドリーダーであるリオンが管理しているから安心するといいよ」
ミミは、ルーン石を貰えた時の為にと、しっかりと心に留めた。
ユリアスは喋りながらも、必要な物だけをテーブルの上に集めていく。
「調理器具に天幕2つに毛皮と上等なマント5人分。装備の予備まであるな。転移石はないのか?」
「入手が難しく……今回は聖女様がいらっしゃるので不要かと」
「それは残念。では、火打ち石とナイフと木の食器と……豚の腸もあるだけ貰おう」
1番年嵩そうなおじさんが顔を青くする。
「あるだけ?……ユリアス様。さすがの私もこれだけの量を1人では持ちきれません。ポーターを複数人、お望みで?」
「いや。心配はいらない」
ユリアスは不敵に笑うと、上を向いて叫んだ。
「イグニート!食べ物はこれだけで足りるか?」
ちょうどそこに、イグニートがエレーンと連れ立って2階の階段から降りて来た。エレーンがとても不服そうな顔をしているのを見て、ユリアスはニヤリと笑う。
「イグニート、何かあったのか?」
イグニートはふんっと鼻白んだ。
「鬱陶しいから寄るなと言っただけだ。別にトレーニングを強要した訳では無い」
そして、テーブルの上にある、おじさんから出てきた山積みの食材をチラリと見ると、眉間の皺を更に深くした。
「持てるものなら持って行きたいが、流石にこの量は無理だろう」
「問題ない。そうだろ?リオン」
リオンも甲冑をつけ終わったのか、上から降りて来ていた。荷物をチラリと見るだけで頷く。
「ああ、ミミなら問題ない。さあ、ミミ。これらを全て仕舞ってくれるか?」
その顔は期待に満ちていて、ミミは嬉しくなる。
お仕事が貰えた!!
ミミはピコピコ頷くと、まずは日用品から手を付け、謎空間へと消し始めた。
荷物が減っていくにつれて、3人のおじさんの顔が面白いくらい変わっていく。
「う……ウソだろ!?どれだけ入るんだ!!」
開いた口が塞がらない様子だ。ミミは楽しくてどんどん荷物を消していった。
食料に手を伸ばし始めると、イグニートがミミの手を止めた。
「待て、出せるんだろうな?」
ミミは頷くと、消したばかりのチーズを出して見せた。イグニートはそのチーズを手に取り薫りを嗅ぐと、少し口に入れ頷いた。
「よかろう。全て仕舞ってくれ。それとこれも頼む」
イグニートはそう言うと、ガチャッ!っとミミの目の前に重そうな荷物を置いた。そして中から、文字の書かれた薬瓶の様な物を取り出し、ミミの前に並べ始めた。
「何ですの?これは……」
エレーンが首を傾げながらのぞき込む。
「調味料だ。ミミ、これは私の生命線。絶対に無くすなよ」
ミミは神妙に頷くと、全てを綺麗に消し去った。
全ての準備を終え、ガックリと肩を落としたおじさんたちを宿屋に置き、勇者パーティは馬に乗るとルーンキャッスル公国の名の由来でもある、古き城へと向かった。
ルーン城は今は主のいない城だが、ほんの数十年前までは、この国は王様が統治していて、この城に住んでいたという。今は3つの領土に分断されているこの国だけど、元は1つの王国だったのだ。
現在、この城を管理をするのはカストロ公爵家の騎士団で、堀に掛かる跳ね橋は下がったままだ。ユリアスは、跳ね橋の上で馬から降りると、城門を護る元部下達に軽く手を振って、重たい門を開けさせた。
城の城門が開くと、数人の騎士様が馬に乗って出てきた。その中心にいるのは、ユリアスをガッチリさせて厳つい顔にした様な男性で、馬から飛び降りるなりいきなりユリアスの頭に手を置き、ぐしゃぐしゃと掻き混ぜ始めた。
「ユリアス!急に騎士団を辞めるとは、お前の奔放さには呆れたよ」
「団長……辞めてくれ……」
団長と呼ばれた男の人は、嫌がるユリアスの首に腕を回したまま、今度は驚きに固まっているリオンの肩に手を伸ばし、どんどんと叩いた。
「リオンと言ったな!弟をよろしく頼むぞ!さあ、こっちだ!!」
一行は馬に乗り、複雑な城の外垣を駆けると、古い城の建物の入り口で降りた。団長と呼ばれた男の人は、ユリアスのお兄さんで、騎士団長のアダン・カストロだという。アダンは自己紹介もそこそこに、ユリアスの肩を抱いたまま、城の中へと引きずって行った。
「ユリアス。ウチのポーターは気に入らなかったのか?他領のポーターより幾分かはマシだが、この様な足枷を連れて行くのは関心しないな」
ミミは足枷……。
アダン様がミミを見ないのは分かっていたし、ミミもできるだけ空気になろうと頑張っていた。
でもそれをリオンは許してくれない。
「50キロ以上にもなる荷物を抱えて歩くポーターより、手ぶらのミミの方が明らかに素早く、回避術に長けているでしょう。少々経験を積めば……」
「今から経験を積ませると?馬鹿な事を!お前達は勇者パーティだ。最も危険なダンジョンで経験値を稼ぎ、魔王との戦いに備える必要がある。今からでは遅い!」
リオンの言葉をアダン様は平然と遮る。
「しかし……」
「毎年だ!ここ数年、毎年、勇者パーティ選抜を行わなければいけない理由を知らない訳ではないだろう?攻略の失敗は死を意味する。いいか、リオン。もし、弟に何かあれば、私は真っ先にレイハルト公爵領へと兵を向けるだろう。それでもその足枷を連れて行くと言うのなら、それ相応の覚悟をしておけ!」
ミミが魔王に立ち向かう姿なんて、誰も想像出来ないだろう。ミミはリオンの後ろで小さくなった。
重たい空気のまま、一行は重たい扉を開けると、城の中心である玉座の間へと入った。そして、今は主のいない大きな玉座の横にある、人の頭程の丸い岩に刺さった剣の周りに集まった。
剣の柄には移動のルーンが刻まれた、白く輝く法石が埋め込まれている。
「これが王の剣。永遠の転移石か……」
リオンが呟いた。
王の剣!
物語の中に出てくる伝説の剣だ。王様が竜と戦った時に使った剣だという。その剣をこの石から抜いた者は、次の王様になれるらしい。
でも、誰も抜く事が出来なかった為、今では転移石に使われている様だ。
「知っての通り、転移には転移石と言われる移動の刻まれた法石を使う。通常、1度転移してしまえば、法石の法力は失われてしまうだろう。しかし、この転移石だけは何度使用しても法力が失われない。しかも、願えばその場所へと転移させてくれるという優れもの。使わない手は無い」
そう言い、アダン様は剣の柄を握った。密かに剣の刺さる丸い石が輝いた気がした。
「皆、ユリアスの腕を取れ。ユリアスは私の腕を!」
皆が頷き、ユリアスの腕に軽く触れた。ミミもしっかりとユリアスの腕を両手で掴む。
ユリアスは微笑むと、一瞬で顔を引き締め、アダン様の腕を取った。
アダン様は声を張り上げた。
「最初のダンジョンはB級。南、ノースウッドの森の入り口にある洞窟だ。門を刻んだその場所に、これより転移を始める」
ミミはギュッと目をつぶった。
ビュン!
正にそんな感じ。次の瞬間には空気が変わっていた。
嗅いだことの無いような濃厚な空気の香り。湿った土の匂いに似てる。
ミミは目を開け、息を吸った。
森だ!!
「ミミ、飛び跳ねないで。魔物が出る可能性がある」
初めての森が楽しくて、いつの間にか跳ねていた様だ。ミミはユリアスの緊張した声に、慌ててビシリ!と止まった。
アダン様はジトっとミミを見ると、誰かいるか!と声をかけた。直ぐに騎士様が数人、森の木々を掻き分け、現れた。
「アダン様!?どうしてこちらに?」
騎士様はかなり驚いている様子だ。
「やはりそうか……ずれたか……」
そう呟きながら、アダン様は自分の後ろにある大きく口を開ける洞窟を見上げた。
「ここはノースウッド最奥の洞窟。ごく最近、小竜が籠ったという、竜の巣だ」
それからアダン様とリオン達が協議する事、数分。
「小竜なら問題ない」
イグニートの一言で今回の攻略ダンジョンが変更された。
ユリアスがアダン様に手を振ると、一行はダンジョンと呼ばれる洞窟の中へと踏み込んだ。
洞窟の中は広く、岩をくり抜いた様なスッキリとした印象だ。植物はほとんど生えていない様に見えたけど、洞窟の壁は仄かに光を帯びていて、顔を近付けて見れば、苔のような植物がぼんやりとした光を放っていた。おかげで一行は明かりを灯さず進む事ができた。
魔物はほとんどおらず、出てくる魔物も、ちょっと大きめの昆虫に角を生やした様なもので、姿を現すやいなや、ユリアスの弓で倒されてしまう。倒された魔物は黒い水晶の様な欠片だけとなり、消えてしまった。
これが魔物の行く末なのか……と、ミミが黒い石の欠片を拾い憂いていると、ユリアスが地面に残った矢を抜き、ミミを引っ張って立たせた。
「ミミ、小さい魔石は拾わなくていい。アイテムボックスを圧迫する……あ、ミミには関係ないか」
「アダン様と別れた途端、元気になったな、ユリアス。余程騎士団に未練があると見える」
イグニートがユリアスを追い越しがてら、不機嫌そうにユリアスを睨んだ。ユリアスはため息を1つつき、ミミに真摯な眼差しを向けた。
「ミミ。君を庇ってやれなくて済まなかった。だが、俺もリオンと同じ考えだ。ミミこそ勇者パーティに相応しいと思っている。だが分かってくれ。今はまだ、兄を敵に回したくないんだ」
ミミはキリリと大人な笑みでユリアスに頷いた。
「ああ……なんて可愛いんだ。抱き締めてもいいかい?」
その時、両腕を広げたユリアスを遮る様に、エレーンの悲鳴が聞こえた。
「きゃッ!ユリアス!こちらに1匹来ましたわ!」
振り向けば、リオンが軽く長剣を振り、大きなコウモリの様な魔物を一撃で振り落としていた。
「雑魚ばかりだな。竜の餌にされたか?」
落としたリオンは物足りない様子で剣を回した。イグニートも横に並んで腕を組む。
「ああ、恐らくは。おかげで準備運動にもならん。浅いダンジョンだと言っていたが、合わせ練習も出来ん様では支障がでる。出来るだけ回った後、一晩は野営し、策を練る必要があるだろう。最良のコンディションでボス戦に挑みたい」
リオンとイグニートの会話にユリアスは苦笑すると、エレーンにそれでいいかな?と声をかけた。
エレーンが嬉しそうに頷くのをみて、ミミは周りを見回した。あ!あっちにも何か見える!
ユリアスの服の裾を引っ張り暗がりを指を指すと、ふふっとユリアスに笑われ、次の瞬間には、ギィ!と魔物の倒れる声がした。ユリアスの弓だ。
「ミミは覚えがいい様だ。でも、俺たちの前に出てはダメだよ?」
ミミはピタリと足を止め、ウンウンと頷いた。
ダンジョンには魔物の溜まる場所があるらしい。
リオン達は、そういった行き止まりの穴蔵に出くわすと、ミミとエレーンを安全な通路に残し、3人で魔物の群れの中に入って行った。
中からは互いの戦術を確かめながら戦う声がするから、きっと大切な事なのだろう。エレーンは広場の入り口に立って、キラキラした目でみんなを眺めてたけど、ミミは近くに落ちてる綺麗な石やふわふわした苔を丁寧に採取しては、謎空間に消しながら3人を待った。
でも、3人が幾つもの魔物溜りに挑むうちに、エレーンも飽きたのか、しゃがみこんでるミミの背中に乗っかってきたり、足を置いたりする事が多くなってきた。
「ミミ。あなた、私達のおもちゃだった事、忘れちゃいないわよね?あんなに可愛いがってあげたのに、最近、勘違いして生意気になってない?大人しくしてないと、また、壊したくなっちゃうかもよ?」
ミミは嫌な予感にブルブルと震えた。見上げれば、エレーンは満面の笑みで立ち上がり、手に持っていた法石のはめ込まれた杖の先でミミをつつき始めた。
「ミミ、今日は何をして遊ぶ?」
ミミは教会の扉の前に捨てられた時から、モーリアン教会の聖女たちのおもちゃとして育てられた。
だから、聖女に何をされても文句は言えない。
ミミは体を丸くしてじっとしていた。エレーンが飽きるのを待つしかなかったから。
エレーンはミミの背中を杖でつつきながら笑っていた。
暫くそうしていると、広場からの戦闘音が消え、静かになった。途端にエレーンはミミにヒールをかけた。ミミはようやく解放され、ほっと息を吐いた。
そこに、戦闘が終わって3人が戻って来た。
「リオン、怪我をしてるじゃない!すぐにヒールします!」
エレーンはリオンに駆け寄ると、擦れた様に赤くなったリオンの手を取ると、ヒールをかけ始めた。でもリオンはエレーンを押しのけると、ミミの方にやって来た。
「このくらい放っておいてくれて構わない。それよりミミ、どうかしたのか?」
リオンに聞かれたけど、ミミはどう説明していいのか分からなくて、プルプルと首を振ると、ちょうど近くあったイグニートの背中のマントに隠れた。
イグニートはチラリとミミを見てから、マントの中にミミを隠すと、歩き出した。
「少し早いが、今日はこの先で野営しよう。ミミ、手伝え」
ミミはお仕事が貰えたのが嬉しくて、マントから顔を出すと、イグニートに頷き続けた。
洞窟の中の少し広い通路が今日の野営地だ。
ミミの出した天幕を、ユリアスとリオンはブツブツ言いながら建て始めていた。食事はイグニートが作ると言う。
ミミの出した調理器具を前にしたイグニートは、魔術で火をつけ、鍋に水を入れた。
おお!
ミミが音が鳴らないよう両手でパチパチすると、イグニートはフン!と機嫌良さげに鍋の縁を大きなスプーンで叩いた。
「まずはブーケガルニを出せ。水色の大きな……それだ」
ブーケガルニと書かれた、草の入った大瓶を出すと、イグニートは鍋にひと房投げ込んだ。ミミは瓶をしまった。
「干し肉と野菜、後はスパイスを言うから出してみろ」
あれやこれやと指示された物を出していると、イグニートがミミをじっと見つめていた。
「お前は字が読めるのだな?」
ミミはチラリとエレーンを見てからこっそり頷いた。
「教会で習ったのか?」
首を振る。
「なるほど。見つかりたくない訳があると見える。だが、馬鹿なふりをしていたら、馬鹿のまま人生を終える事になるぞ」
首を傾げたミミに、イグニートはさらに続ける。
「しかし、お前の中に人生に歯向かうだけの勇気があるのであれば、背中を押してやらん事もない。……覚えておけ」
ミミは突然、何故か涙が溢れそうになった。意味の分からない現象に、イグニートを見れば、鍋を掻き回しながら、にっと口の端を上げて見せた。
ミミは涙を拭いて、イグニートからスプーンを受け取ると、頑張って鍋の中身を掻き混ぜ続けた。
イグニートの作る料理はとても美味しかった。
でも、ご飯を食べて早々に天幕に引っ込んだエレーンを護るのは、今日もイグニートだった。
ミミは仕方なくイグニートから離れると、薪の横に置かれた、小さなお花の横にちょんと座った。
太陽の見えないダンジョンの中では、お日様と共に開いたり閉じたりする、この時計花だけが、夜になった事を教えてくれる。
その花が閉じると、ミミも別の天幕に押し込まれ、ふわふわの毛皮の上に置かれた。
クルンと丸くなったミミを見て、ユリアスは小さい声で可愛いと呟き、頭を撫でると、ミミの手を握ったまま一瞬で深い眠りに落ちた。ミミは温かく大きな手をにぎにぎしながら、天幕の外で火の番をしてくれているリオンの背中に、安心して目を閉じた。ミミは今まで感じた事がないくらい、幸せな気分だった。
真夜中、火の番の交代なのか、リオンとユリアスの声でミミは少しだけ覚醒した。小声での会話が漏れ聞こえてくる。
「リオン、1度外に戻ってでも不穏分子は排除しとくべきだと思うのだが?」
「いや、せっかくここまで来たんだ。竜が大人しいうちに倒しておきたい。竜を倒せば戻れるし、それからでも……」
「それまで何事もなければいいがな……」




