短歌 その六
言の葉を
選び紡いで
削ぎ落とす
三十一の
音が羽ばたく
空白の
枠が埋まらず
キリキリと
痺れる痛み
胃と頭刺す
夕暮れに
一息ついて
もう少し
家に帰れば
金色の泡
日が暮れて
ふぅと息はき
想うのは
シュワワと弾ける
芳醇の泡
指かけて
このタブ引けば
ほとばしる
至高の泡に
口元惹かれる
悪意ある
キャラばっかりの
物語
もううんざりと
チャンネル変える
エロが売り
豊満キャラと
ハーレムと
食傷気味に
予約取り消す
中天に
燃え立つ太陽
雲覆い
こぼれる輪光
Angel's Ladder