憧れのアイテムボックス
アイテムボックス最高だよね。
とりあえずクッキーで喉が乾いたのでスナーバックス通販でパッションフルーツアイスティー 460円を頼み、それをアイテムボックスに収納してみた。
さらにまた出して(出すのも簡単だった)アイテムボックスの使用感を確認してからさっぱりして冷え冷えなパッションフルーツアイスティーをごくごく飲む。
ちょっと酸味があるけど紅茶の風味と合わさってとってもフルーティー。
飲みながら当面必要になりそうな物を通販で買い溜めしていく。
ブラックアイスティー
パッションフルーツアイスティー
豆乳のカフェラテ
ハムエッグホットサンドイッチ
パストラミとチーズのパニー二
小腹が空いたときのためにチョコレートチャンククッキー、ニューヨークチーズバー、チョコスコーン、砂糖かけドーナツなどの軽食。
色々買ったら金貨一枚以上になってしまった。買いすぎた。
アイテムボックスは一般的に普及しているのか、人前で使っても大丈夫なのかわからないため、スナーバックス印の水筒を買ってお茶を移し替え、おやつの軽食もパッケージが日本語で、異世界人だとすぐバレそうなのはまずいのかわからないため、念の為ナプキンなどに包んでバッグにも入れておく。
パソコンなどの私物もバッグが重たいので、すぐ使いそうな物以外は全部アイテムボックスに移動させる。
バッグ自体は茶色い革製でシンプルなやつなので目立たなくて良さそうだ。
スナーバックス通販で買って食べたり飲んだりしたあとのゴミもアイテムボックス内に入れた。
よし!
これで準備万端だ。
さっそく街を探検するため宿の部屋から出て、颯爽と街を歩く。
だが人が多すぎる。
渋谷の交差点かというくらい人が多い。特に屋台とか食べ物屋があるダンジョン前の大通り。
初心者の街だから国中から初心者冒険者と商人が集まってくるらしい。
ここ最近の母国の不景気とは無縁だなと思わせる賑やかさ。素晴らしい、けどなんかもう人がいっぱいで息苦しい。
人混みから逃げるためにダンジョンに入ってみた。入口付近は慣れなさそうな冒険者が多かったが、奥に進むと段々人が少なくなってきた。
そしてスライム。またでたよスライム。
そこかしこにスライムが落ちてる。
あ!夜光石を拾いたいのでまたスライムに方向を聞いてみようかな。
「すみませんスライム先輩、夜光石がある場所ってどこですか?」
一応、ダンジョンについてはスライムの方が先輩なので、一番手前にいるスライムに敬語で話しかけてみた。
「…」
返事がない。ただのスライムのようだ。
前は教えてくれたのになぜだろうか?
あ、ゴミをあげたからかな?
アイテムボックスからスナーバックス通販で出たゴミを取り出し、スライム先輩に差し出した。
「…」無言でゴミを受け取るスライム先輩。
ゴミを身体に取り込みシュワシュワ~と溶かして吸収し、また謎の触手をにゅーっと出してダンジョンの奥を指差している。
「おおお!やっぱり貢物が必要なの。ありがとうございます!」
教えられた方に進み、曲がり角で再度同じことをしてどんどん奥に進んでいくと、見覚えのある大きな空洞に出た。
ひろいのにぼんやり明るくて、落ちてる小石が光っているので、手ごろな大きさの夜光石を拾いまくりアイテムボックスに収納する。
2百個くらい拾ったけどまだまだ落ちてるが、中腰で拾う姿勢は腰が痛くてもう無理だった。
1個一万円くらいなので、もう十分だと思う。
疲れたから宿に帰ろう。
中腰で作業って腰キラー