第4話 マラガ出発
女神マリアに召喚された勇者シンはその女神に側近のレオルドも召喚させ、3人で魔王討伐の旅に出た
ファルア王国から西北に位置するマラガへ行き、その後ヒホンへ
ここは、、、どこ?確かマラガの宿に泊まっていたはずだよね?あっ、シンとレオルドだ。
「おーい」
マリアは2人を呼び、駆け寄っていく
「ここってどこなの?」
するとシンたちは、無言で覆いかぶさってきた
「え、ちょっ、、ま、待って! まだ心の準備が〜〜!!」
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シンとレオルドは起きてこないマリアを起こすためにマリアの部屋に来たそして変なものを目にした
「えへへ、ダメよ〜、私たちは女神と勇者なんだから〜」
なんてひどい顔をしてるんだ、これは確実に放送事故案件だな。起こすとするか
バシンッ!
「えへ〜、イッテーーーー!!」
「起きろ」
もう一度ビンタをする
バシン!!
「いたっ! 起きてるわよ!! 今いいとこだったのに!」
ベットから起き上がりシン達を睨みつけるマリア
どんな夢を見ていたか知らんがあれ以上醜悪な顔を晒すわけにはいかんからな。
「わざわざ起こしてやったんだ感謝しろ」
「もっと優しく起こせないわけ!」
むーっとした表情でこちらを見ている
「最初は普通に起こそうとしていたんだがあまりにも醜悪な顔をしていたから無性にビンタしたくなってな」
「なによそれ」
髪の毛ボッサボサだな、まぁいいか
「それより、飯を用意したから食べていけとの伝言だ、行くぞ」
「うん、先に行ってて、身だしなみを整えてから行くから」
「了解した」
そう言ってシン達は部屋から出ていく。
全く信じらんない!乙女の寝顔を覗いといてあげくにはビンタまで!それにしても、寝癖酷いわね。今日はお団子にしときましょ
身支度を終え、部屋を出て階段をおり、食堂へと向かう
「遅かったな」
シンが声をかけてくる
「女の子は時間がかかるものなのよ。それより朝ごはんでしょ?なんでないの?」
昨日のようにテーブルの上に皿が並べてあったが何も残っていなかった
「あぁ、お前が遅かったからレオルドが食べてしまった」
は?え、無いの? レオルド、あいつー!!どんどん、と今もまだ口いっぱいに頬張っているレオルドに歩み寄っていく
「レオルド! なんで全部食べたの!」
机をバン!と叩き詰め寄るがレオルドは一瞬こっちを見てまたすぐさま残りの分を食べ始めた
「………」
黙ってないで答えなさいよ! あと追加で食ってんじゃないわよ! あーお腹減ったよー。バカレオルド。女神の力使おうかな。いやでも、使うとあとから使用履歴書書かないといけないし、、、あーも!なんでこんなに細かいのよ!!我慢するしかないのかな。
「もー!!!お腹すいた!」
地面に寝転がりじたばたと暴れ出すマリア
「マリア、そうなるだろうと予想して一応近くの森で木の実を取ってきたが食うか?」
と、シンが空間魔法で別次元から皮でできた大きめの袋を取り出す。あれ?シン優しくなってない?なんで?まぁいっか、お腹になにか入れられれば。と、マリアはばっと立ち上がる
「食べる、ありがとう」
シンに歩み寄り袋を受け取る。そしてばくばくと食べていく。
美味しい!あぁ、空腹に染みる〜
「あぁ、言い忘れていたが毒持ちも入れている。ロシアンルーレット方式だ。ちなみに食べれば1時間後猛烈な便意が襲う奴だ」
ゴクンッ。最後のひとつを食べ終わったマリアにシンが言う
……は?…もう全部食べたわよ!いうの遅すぎんでしょ!? 先に言えっつーの!
「なんでよ!なんで毒持ちなんか入れたのよ!」
シンの所に歩み寄り、椅子に座っているシンの胸元を掴んで前後に揺さぶる
「スリルがあっていいじゃないか。魔界では毎食やっていたぞ。もっと毒性の強いヤツでだがな」
バカかこいつら。どんだけバカなんだ。はぁ、もう。強烈な便意が襲う毒って、女の子に食べさせるやつじゃないでしょ!!私をなんだと思ってんだ!
「なんも面白くないわよ!」
「大丈夫だ、1日で毒は分解されるはずだから」
はずってなんだよ!絶対じゃないのかよ!恥ずかしい思いするくらいなら死んだ方がマシだわ!歯をギリギリととならしシンの方を睨みつける。イケメンだなぁ
「毒の分解は個人差が激しくてな、神なら半日もかからず分解できるんじゃないか?」
「信用出来ない」
シンをポカポカと殴るが効いてる様子はない
「さておき、そろそろ出発した方が良さそうだ」
席を立ち上がるシン。あっとっと、いきなり立ち上がったシンに驚き、マリアはバランスを崩しよろける。レオルドはまだ口をもぐもぐしている。はぁ、最悪だわ。1時間後に来る便意の恐怖に怯えながら過ごさないといけないなんて。そう思いながらも、準備を済ませ宿の外へ出た。
「東の方からそれらしき反応があるここから東はどういうとこか分かるか?」
この短期間でもうそんな範囲を探知できるまでになったんだ。早すぎんでしょ。けどここから東と言ったら、ヒホンかな?あそこはファルア区1大きい面積を持ってるからなー、岩だらけで暑いし行きたくないんだけど。
「えぇ、手間に’’ヒホン’’ってとこがあってそこから南東にエルチェってとこがあるわ」
「どんな場所なんだ?」
「ヒホンは岩だらけで暑い。」
行く気なのかな、、行きたくないんだけど。。
「そうか、では急ごう」
行くのかーーー、、、女神なんだしついて行くしかないよね。
そして3人はマラガ東門へ行き、またそこでシンとレオルドは大暴れ。逃げるようにマラガを出ていった。
その後、マリアは無事、強烈な便意により死亡。女神の力によるものなのかは不明だが1時間ほどで治ったらしい。
ご覧下さりありがとうごいました!
1000PV達成した際に番外編として「側仕えの天使の1日」の昼間編を書こうかなと思います。是非よろしくお願いします
感想や、評価なども頂けると幸いです。