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第0話 召喚

この作品を選択していただきありがとうございます。



「魔王!? えっ、、、もう既に1割も侵略されてるじゃない!なんで教えてくれなかったのー!」


そう叫んだのは、ファルア第4区域を任されている女神マリア。


「何度もお伝えしました!それに、ここまで被害が広がったのはマリア様が後で後でと言って亜種の存在をほったらかしてたからですよ」


と、側仕えの天使のエリーが答える

マリアは、、


「ゲッ、、、その、なんて言うか、、、テヘッ。仕方ないじゃない! 私だってね、忙しいの!」


珍しく机についていると思えばこの調子である。


「テヘッ、じゃありません! まずいですよ。このままだと即刻クビです! 大天使ミカエル様にこr……」



「あぁぁぁぁあ!大丈夫!大丈夫だから!!勇者召喚すればいいじゃない。とびきり強いの召喚してすぐ倒しに行くから。おねがぃぃい、ミカエル様には言わないでぇええ。」


泣き叫ぶマリア。エリーは呆れた表情でこの駄女神を見る。


「はぁ、わかりました。急いでくださいよ。私にも報告義務があるんですから。バレたらなんと言われるか」


マリアは急いで紙を漁り能力値の高い人間を探す。


〜〜〜〜10分後〜〜〜〜


「すっ、すごい、これなら!」


「マリア様、能力値のみで選ぶとあとから痛い目を見ることがあるので慎重にお願いしまs」


エリーが言い終わる頃には既に召喚の儀式は始まっていた。


え、大丈夫なのこれ、、マリア様あまりよく見てなかったみたいだけど。変な人だったらどうしよう。


そう思ってマリアが手に持っていた召喚書を見る

しかし、既に召喚術により文字は消えており何が書いていたかを知ることは出来なかった。


「どうですか?上手く行きそうですか?」


心配そうに尋ねてみる。

当たり前だ、この駄m…ゲフンゲフン。マリア様はいつもぐーたらしており仕事をする姿など見た事がない。本当に上手くいくのだろうか。


「当たり前よ! 私は女神だから!」


人の心配を他所に、女神マリアは能天気に答える。

そうこうしているうちに、勇者が現れた。


「初めまして、モーリス・シン。私は女神マリア。あなたはこの世界を救う勇者に選ばれました。この世界を共に救ってください。」


いつもの女神とのギャップに吹き出しそうになるエリー。


ふっひょ〜!なんてイケメン! 180くらいかな?? 顔ちっさ! 足なっが! なぜ半裸!? 腹筋、、、はぁ、、いい。さぁ、モーリス・シンこのスーパー美少女女神様が共に救いましょうなんて言ってあげてるんだから、行かせてください!と言いなさい!


「断る」


は?……私の魅力通じてない?どうして?こいつ見る目がないのかしら。


「ゴホンっ……えぇ、と、あ、あなたは選ばれた勇者なのです。さぁ、共にこの世界を救いましょう」


「断ると言っている」


えぇぇぇ!何こいつ!このスーパー美少女女神マリア様の誘いを断るの!? そこは食い気味で、行かせてください女神様。でしょうが!!


「元の世界へ返せ」


「それは出来ません。1度召喚してしまうと魔王を倒すまで元の世界へ戻ることは出来ないのです。」


「なんだそれは、こちらにもこちらの事情があるのだ。それ以上ふざけたことをぬかせば殺す」


もう、なんなのよこの勇者!異世界召喚ってもっとこう、テンション上がるもんでしょ!


「えっと、私達も力を貸しますし、、」


「いらん」


「本当に魔王を倒さない限り帰ることは出来ないんです。あ、そうだ! 必要なものがあればわたくしがすぐ揃えますし、この世界の魔王を倒していただいた暁にはなんでも願い事を叶えて差し上げます」


予想外の返事に焦るマリア


「はぁ、これ以上言っても無駄のようだな。ならば、俺の近くにレオルドという男がいたはずだ。こちらに呼べ」


「わかりました」


「大天使ミカエルよ、我に力を。」


魔法陣が浮び上がる。次の瞬間、ピカっとひかり、魔法陣の中心から人が現れた。


「レオルド、異常はないか」


シンはレオルドに問う。


「はい。大丈夫です。シン様は、、」


レオルドはいきなり消えた主君を心配心配していたようだ。


「あぁ、俺は問題ない。それより手を貸せ、この世界の魔王を倒さねば元の世界へは帰れんらしい。急ぎ倒し、帰るぞ」


「御意」


二人の間で話が進んでいく。

マリアは置いていかれている感じがして、焦った


「あの〜、ちょっとよろしいですか?」


「なんだ」


「この世界を救ってもらえるってことで、大丈夫です、よね? あと、レオルド? 初めまして、女神マリアです。そこの勇者に言われて召喚しましたが、来てしまった以上この世界を救っていただきます。」


「……」


え? 無視? 無視なの? レオルド、このスーパー美少女女神マリア様を見て無視? さては、照れてるな?それにしても、シンに負けず劣らずのかっこよさねぇー。


「あぁ、悪い。こいつはあまり人と話さないのでな。気にするな。それより、行くぞ、魔王討伐へ、早く連れていけ」


なによもう! こっちは女神なのよ! め、が、み、さ、ま! ふざけないでよね、まぁいいわ。この変わり映えしない神界から出てイケメン二人と旅できるだもんね! マリア様願ったり叶ったりだわ!


「わかったわ!共に世界を救いましょう」


「言っておくが貴様は来なくて良いぞ」


は? え? なんて? 私いらない子?


「え、そんなこと、言わずに、回復だったり、ほら?この世界の事だったり、、、」


「必要ない。さっさとだせ」


必要ないですって!? ふざけんな!絶対ついて行くわよ!


「いいえ、ついて行きますわ!」


「勝手にしろ、邪魔をするなよ」


わかってるわよ。誰だと思ってんの。天才女神マリア様よ。


「大天使ミカエルよ、我に力を」


ゲートが開き、3人の姿が消える。


それを見届けた天使エリーは心配そうに


「あの方たちは大丈夫なのでしょうか。2人の関係も友人?では無いような気がしましたし、第1シンというものからはとてつもない力を感じました。本当にあの、駄m……ゲフンゲフン、女神マリア様は2人をまとめることが出来るのでしょうか。ご武運を祈ります。あぁ!あの駄女神!仕事ほったらかして!!私がやんないといけないんですよ全く!」


















読んでいただきありがとうございました。

ぜひ感想などを書いて頂けると幸いです。


今後とも精進します。

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