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トンボめがねの超絶美少女  作者: にごらせ生茶
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男子学生たちの疑惑⑥

 男子学生たちは先ほどの彩芽と篤郎の親しげに見えたやりとりの理由を何とか納得ができたようだった。


 男子学生たちの中で、里村、宮越、鈴置の3人の株が今まで以上に急上昇しているようだ。


 「…ありがとうございます…そっちの人も誕生日おめでとうございます…それでは…。午後から講義もありますんで…。まだ昼食もとっていないんで…。家もみんなが来てくれる以上はそんなに汚くしておくわけにもいかないのでそれなりに最低限の掃除くらいはして準備しないと…。もうそろそろこのへんで…失礼します…」


 「…ああっ、そうだな…。里村、宮越、鈴置さんを汚れた場所に上げるわけにはいかないもんな…。…とにかく…おめでとう…。いろいろすまなかった…。…ああっ、君の名前は?」


どうやらあの3人と多少の関係があるということが分かったので名前を知っておきたいらしい。少し考えたが名乗らないのも不自然だ。自分の名前くらいなら問題ないだろう。


 「…渡村です…3年の。それじゃあ、失礼しますね…」


 「あぁ、3年なのか、俺たちと同じ学年じゃないか…。もう敬語はよせよ、じゃあな、渡村」


と里村、宮越と同学年、同学部という話をしていたにもかかわらず、その男子学生は今同じ3年生だと気づいたような口ぶりだった。お互いに手を軽くあげて挨拶し、男子学生たちと別れた。


 篤郎はふーっとため息をついた。何か男子学生たちに申し訳ない感じもしたが、しょうがないと自分に言い聞かせた。


 ただでさえ学内で注目の的となっているであろうあの3人が何か余計に騒がれるようなことになると面倒なことになるだろう。


 (…ふ~、まったく、彩芽ちゃんも、学内ではもう少し気をつけてくれないと…。彩、あおいちゃん、彩芽ちゃんの3人には後で何かお詫びでもしてもらわないと割に合わないなこれは…と言っても、別にあいつらは普通にしているだけだから責められもしないか…。…あの3人組の名前は聞かなかったけど、まぁおそらくまた会うだろうから、そのうち分かるだろうな…)


と小声でブツブツ言いながら篤郎は購買の袋を軽く振り回しながらも、校舎に入る連絡通路に入っていった。


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