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トンボめがねの超絶美少女  作者: にごらせ生茶
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男子学生たちの疑惑②

 男子学生たちは彩芽のその仕草、表情を眺めながら、逐一可愛いな…とかヒソヒソと言い合っていた。一人がスマホを出して写メなのか動画なのか何とか取ろうとしている。

 さっき彩、あおいと喋っていた一人がさらに問いただしてきた。


 「…あおいさん…!? …あのー、もしやとは思いますが…。あおいさんって…。も、もしかして…3年の宮越あおいさんですか? 宮越さんとも友達なんですか…!?」


 彩芽の方に注目していた男子学生が宮越あおいという名前が出た途端に篤郎にさらに注目した。さらにあの宮越もかと驚きを隠せないという感じで篤朗に視線を注いでいる。


 「…え? あ、はいっ…実はさっきここを通った里村彩…いますよね…とんぼメガネのダブダブの服をいつも着ている奴…。…里村もそうですが、宮越さんも実は同じ学部でして…。


 宮越さんとは最初は友達というわけではまったくなかったんですが、何か宮越さんは里村の親友らしくて…。…そしてあ、やめちゃうー…っと、鈴置さんともすごい仲が良いらしいんですよ…。…宮越さんは私の大好物だとか…鈴置さんがいつだったか俺の数十メートル圏内で言ってたのが微かに聞こえたことがあります。…鈴置さん、宮越さんの二人とも、ちょっとしたほんとに軽い軽いほんの軽い知り合いなだけなんですが…」


 篤朗は同じ学年の別の学部の男子学生たちに対して先輩に話すような感じになっていた。そして“彩芽ちゃん”と呼びそうになってしまったところ「あ、やめちゃうー」と残念そうな顔をして、唐突な思い付きの言葉に無理やりに変換しごまかした。


 「…誰か何かをやめてしまうんですか? まあともかく、ということは、里村とはかなりの友達ということですか? …それで里村と仲の良い宮越さん、鈴置さんとも親交ができたわけですか?」


 「…まぁ、そうですかね…。いやよく考えたらやめちゃわないようだ・・・。まぁ、そういうことになりますかね…。でも今のやりとりはほんとにびっくりしました…。あんなに親しげにしてくるような関係ではないんですが…。いまご覧になったのは、ほんとに、鈴置さん…どうしたのかな…。きっと、天気も最高ですし、気分がとても良くてちょっとした知り合いにも思わず親しげにしちゃったとかじゃないですか…? 何かすごい良いことでもあったのかもしれませんね…いやーびっくりしましたよ…」


 篤郎が胸をなでおろすようにしながらちらっと男子学生たちをみると、そうなのか…どうりで…と3人で顔を見合い、頷き合った。


 しかし、里村彩、宮越あおいに話しかけていた一人はまだ疑っているようだ。


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