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T o w n  作者: 街灯兎
C i t y
98/188

Resume

❲何処だ?資料か?記録か?❳


❲………❳


❲紙の量が多すぎる…❳


❲ケイ、よくこれを見通せたな❳


512__ _


『どうだった?』

❲……❳


‘今のところ表情に変化はありません’

“…………”

『(多分ここからだよ。

鬼の形相か、おかめみたいな顔か)』

‘(なんかどっちも嫌ですね)’


❲…あのな、紙が多すぎて 把握してなかった❳

『あ、その領域?』

❲(優先すべきは書類の整理だな)❳


『(ということは…)』

‘(ケイさんを)’

“(責めるも褒めるもない、

という所でしょうか)”


『い、一旦セーフ…』

❲?❳


‘ケイさんもケイさんですよ。

曖昧な返事をするから

あるのか無いのか はっきりしないんですよね’


「?」


❲…悪いが、今から 整理を手伝ってくれねぇか❳

『僕はいいけど』


❲あと、まだ聞きたい事がある❳

❲お前も着いてこい❳

『(着いてこいっていうか

連れていくじゃん…)』

『(行く行かないの有無関係なく)』


「?」


❲どうした?❳

『ケイ?』


…ケイ? 誰だ。


『え』

❲?❳

‘えっ…と’

“……”


‘エル、さん、ですか?’

『そんな訳ないよ。今はケイだよ』


僕はエルだ。

『…』


『本当に?』

嘘のつきようがない。

「「うん」」


‘エルさんだ…!’

『エルが戻ってきた…?』

❲しかも表音つきだな❳

「「表音つきって何だよ」」


‘待ってましたよ!エルさん!’

『急にケイにならないでよ…』


あの、ケイって…?


『さっきまで、ケイって奴が

エルの中に居たんだよ』

僕の中に?ケイが?

『そう。そいつ、エルとは全然違うし、

職業が商人』

商人…


『色々あって、その商人と取引して

僕達1つずつ 能力をタダで登録できたんだ』

能力…



「「…今、ボクらが

ここに居るということは…」」

ケイがフィンに戻ったということだな。


『な、なんで知ってるの!?』

‘私達、エルさんに

フィンのこと言ってないのに!’


…さっきまで、僕はケイだった。

『!?』


『…ちょっと待ってね、

今 頭が凄いことになってるから』

……

『(まさか、仮定通りになるなんて……)』



『では、簡単にすると』


『エルとケイは替わっていた、と』

そうなるな。


『そしたらさ、

フィンに行ってたって事だよね?』


そこの商人とも話したな。

「「うん」」

『(意外と流れが早い…)』

『(ただ、フィンに行ったよ、帰ってきたよ!

だと思った)』


『へぇー あっちでも色々起きてたんだなー…って

商人じゃん!!』


『商人が商人と話して裏取引じゃん!!』

‘裏って……’


ケイが何故商人だと思った?

『本人から聞いた』

……


裏取引というのは、

アビリティの取引ということか?

『そうそう!』


したな。

『したの!?』

「「したね」」


5000Gで コードが沢山載っている本を買った。

『へ、へぇー(情報量……)』


その前に、飲食店で騙されて所持金が減った。

『っ何があったの??』


『…落ち着こう。うん、それがいい』



『で、まぁ、

理解出来なくもないけど…出来ない』

❲出来ないのか❳


『普通そんなことある!?

替わるって!お話の中だけだよ、そんなの』

❲分からないぞ。ここは能力が存在しているから

何が起きても おかしくないんじゃないか?❳


『考えるだけ 分からなくなってきそうだな…』



“では、リフレッシュに

エル様のお祝いでも致しましょう”

『…そうだね。忘れかけてた』

お祝い? 何の。

『エルが話せるようになった記念の!』


…前に言っていたが、実現するのか。

『何言ってんの、

言ったからには実行しなきゃね』


❲そうときたら、準備からやり直すか❳

‘そうですね’


“では、私は早速 肉を焼きます”

‘あっ、私はもっと野菜を切ります!’


『うん、頼むね』

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