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T o w n  作者: 街灯兎
C i t y
96/188

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❲…おいおい、どっか行くんなら言ってけよ?❳

「…!」


‘戻ってきましたね’

“はい”


510__ _


『なんか急におじさんの声がしたと思ったら…』

『透聴を登録したの?』

‘?’

❲いんや❳


❲俺はそういう

人の中身なんかは聞きたくねぇんだ❳

『だったら何のアビ?』


❲考えてる事とか、伝えたいことを

場に残したり送ったり……❳

❲エヌの透聴の応用だけ といった感じだ❳


『話しかけるのがメインってこと?』

❲そういうことだ❳


「おい、余韻だ。忘れんなよ」

『(余韻っていうんだ。聞いたことないな)』

❲早く覚えたいところだが、お前より遅いんでな❳

「……」


『特におじさんは この中では

見た目年齢、最年長だから』

❲外見を理由にするもんじゃない❳

『いや でも若さの違いだよね?』

❲うっ……❳



‘このアビリティは

具体的に何が出来るんですか?’

❲…そうだな、

(俺がここに来る前にエヌと話したんだが)❳


❲まず、人に話しかけることができる❳

『僕のこの《おはよう》みたいな?』

❲そうだ❳

“直接言う訳ではないと”

❲それが大事なんだ❳


❲あと、離れた場所に声を置くことができる❳

’?‘

『分かる?』

“分かりません”


「……例えば、

ここから遠い所にいる奴に

音を送って伝えられる」

‘へぇー’

「昔は天の声と呼ばれていた」

『まぁ驚くよね。…崇めの対象??』


「更に言えば、

遠くの ある地点を通過すると

声が発生する仕組みも作れる」

『何それ…』

❲………❳

『なんか格好いい』

❲………❳

‘(ちょっと嬉しそうですね)’

“(真剣な顔つきに戻りましたね)”



「相手が返答しても

それは聞けないのが余韻だ」

『それ、結構僕のよりも…劣ってない?』

❲何も要らないって言ってたんだ、

これくらいでいい❳

『サブアビリティ?』

❲あぁ❳


「…だから」

“貴方の心持ち、よく理解できます”

「……」



‘……あ、それを使って

エルさんに話しかけられますか?’

❲ケイにか?❳

『いや、ここには居ないエルだよ』


❲まだ試してはいないが…❳

『出来るかもよ』


❲よし、やるか❳


❲…………❳

『(…アイと同じく 声出さないんだね)』

『(って何で僕、

皆唱えるものだと思ってるんだ……)』


「………」


❲出来ないな❳


『そういう感覚ってあるんだ?』

❲(エヌの時と違って

届いたっていうのが無いんだよな)❳


『遠すぎた、とか?』

「……」

‘まさか この能力もケイさん宛に…?’


「いや、きていない」

『えっ』


“原因でもあるんでしょうか”

「考えられることは二つ。

次元が違うか、ランクが低いか」

『ランクじゃない?上げれば 可能範囲広がるし』


❲ランクか…上げるか。

……どうやったら上がるんだ?❳


『修行』


❲それは断る。辛いのは御免だ❳

『何言ってるんだよ、大人でしょ?』

❲大人子供あるか❳


❲何か楽な方法はねぇのか?❳

「一番楽なのは

僕から能力向上のアビを買えばいい」

❲…金無しで頼む❳


『それも取ひ』

「1人1つって言ったろ、もう駄目だ」

『……』

「…あとは、エヌが言う

修行か素材でしかないな」

『(名前呼ばれた…!)』


❲素材は何を集めればいいんだ?❳

「お前が持っている書類の中に

それらしき物があった」

❲分かった❳

「(かもしれない)」


『…(行っちゃった………)』

‘(エル博士、

怒って戻ってくるか…

張り切って戻ってくるか……)’

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