Mirror,Hair,Eyes,Demon
{………}
「「……」」
………
{分かんないな…}
「「……」」
{ごめんね、頭固くてさ}
多分他の人でも分からないと思う。
{フォローありがと……}
507__ _
「「あのさ、エルがケイだってことは分かるけど」」
{う、ん?}
あくまで表面だけだが。
「「ボクからは顔 見えない」」
{うん(表音だし)}
僕も気になるな。どんな顔をしているのか。
{ほい、鏡}
投げられた。
鏡 というものを見る。
そこには、何故か後ろの景色が映っている。
{正面にして見て}
視界の真ん中に入れた。
……僕ではない。
という自信がない。
なにせ、元の顔を知らないのだから。
「「ボクも能力側…内側だから、外側から見れてないしね」」
{何その内側外側……}
だが、名前が違うから、違うと言える。
「「……」」
顔の特徴でも挙げておくか。
髪は 村に居るほとんどの人と同じ色。
目も一緒だ。
……何も特徴も特長もない顔に見える。
「「こら」」
{うーん、そうだねぇ}
{平凡っちゃあ平凡だしね}
平凡…
{ま、嫌いではないよ}
……
「「他人の顔見て 考え込まなくていいでしょ……」」
それもそうか。
{じゃあさ、ついでに私の顔はどう?}
「「ついでにの意味が分からない」」
{流れ的に}
髪は 町の人、誰と比べても目立つ色。でも暗めの色。
{うん}
目は……
何の色だ?
{あぁごめんごめん。意図的に変えてた}
戻った。目はケイと同じ色のようだ。
「「何それ」」
{透視の活用みたいな}
透視の活用?
エヌでいう透聴の…か?
「「じゃないの」」
「「なんか考えるの面倒くさいな」」
{エヌ?}
{似た名前。仲間?…やっぱり仲良いよね?}
いや。
「「良くも悪くもない」」
{あはは、照れ隠しかな?}
「「……!」」
……
ワイが笑ってから、真顔になった。
{ごめん}
……
怒っても照れてもいない。
「「……」」
{じゃ、まいどあり。これね}
思い出したかのように渡してきた。
これで、なんとなく
ワイから本を買い、出来事は一段落したか。
{……}
{お兄さんさんさ、出会いって大切だよ}
?
{商人やって長くないけど、沢山の人と接するから}
……
{まぁ、これはお兄さんじゃない
お兄さんに言った方がいいか。職業柄}
ケイにか。
{…仮に、エルの方のお兄さんは商人じゃない として聞くけど、
何の職業についてる?}
何の職業……
{例えば、勇者とか、魔族とか}
何だそれは。
「「(魔族って職業なのか……?)」」
「「(というか、それ、存在してるのか……?)」」
{してるよ}
「「!?」」
{私は出くわしたことないけど。道の途中で魔物いるじゃん?}
魔物??いる??
{え、知らない…?}
知ら、ない。
{まぁ、魔物を仕切ったり、それの1つ上だったりする}
「「………」」
{例え、悪かったか……そこまで話が逸れるとは思わなかったよ}
{職業…}
{えーと、ほら、パーツ?の文字にあったやつ}
それなら分かる。
{(例えって大事だな…)}
「「…ここでは見れないけど、前見たのなら覚えてる」」
{あ、それ聞きたい}
街人。
{?}
{もう一度}
街人。
{……}
…何か変な事でも言ったのか。
{いやいや}
{ただ、私の知ってる限りで、街も無かったし
街人なんて もう初めて聞いたから}