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T o w n  作者: 街灯兎
C i t y
92/188

Have you been deceived?

{喜んだ所で、買う?}

ワイが商売の顔に戻った。


…僕が商人なら、必要という話だったな。


今は本人ではないので よく分からないが

ケイの為に買う方が良いのではないか?


持ち物を探ると、同じ物は無かった。


でも、類似の本はあった。

集めているんだろうか。


なら、なおさら買わなければ。


{どうする?}

買おう。


506__ _


「「いいの?勝手に買っちゃって」」

ケイが得をするだけだ。

「「そう」」


{じゃあね、5000Gで}

5000G。


さっきの店で200Gだったから、相当高いな。

{私からすると安めだよ?}


{高く買っちゃうとさ

アビを売っても儲け、少なくなるからね}

{財布のマイナスがずっと残るし}

なるほど。

「「…」」


{そもそもアビの存在を知っていて

なおかつ 買うっていう人が貴重なんだけど}


確かに 居なさそうだ。

知っていれば

もうこの周辺は人だかりができているだろう。


{いやーでも

知られ過ぎていない っていうのが魅力だよね}

「「価値が上がるとか?」」

{私には分からないけど。多分そうだね}


僕が無意識に財布を取り出した。

この動作は商人だからこそなのか?


……


先程出した硬貨が二枚で200Gだから、………

「「……」」

………これで500G、600G…無い。

「「?」」

5000Gは持っていないみたいだ。


{いや、それ5000G}

??


{その硬貨五枚で5000Gだよ}

???


さっきの人と言っていることが違う。

どちらかが嘘をついているのか?


「「騙されたか、騙されてるか」」

{……………}


何だ?

ワイの髪が


{……あーそうかそうか、そういう……}


戻った。


{見事に盗られたね……}

盗られた?


{お兄さんさ、飲食店とかで

硬貨の価値が分からないとかって言ってたね}

これは、透聴か。


{お、知ってるね。お兄さんは持ってないのに。

長年の経験かな?

…私の方が年上だけどねっ}

「「………」」


…言ったな。

初めて見た物だから。

{初めて?商人なのに??}

{それは後にしよう}



{……実を言うと、この村}



{ぼったくりが多いって噂なんだよ}

ぼ、?

{お兄さんみたいな世間知らず?には

やんわりと嘘をつく}

「「やんわりと…」」

{普通の人は気付くから しないけどね}


{あっ、知ってるだけで

私は同じ事してないからね!?

分からない人には教えてあげるし……}


{まぁ、これでこの村の事が分かった…って

考えた方がマシだね…}


……

「「取り返すことは?」」

{無理かな}


「「なんで」」

{それで承諾したんなら、あっちは

騙された方が悪いって目で見てくるだけだよ}


そうか。


僕は知識不足だから

ここはケイにどうにかしてもらおう。

「「?」」

僕がケイになった時。

「「名前はケイだよ」」

……


{その会話からして、お兄さんは

自分がケイだっていう自覚は無いんだ?}


無い。


{ふーん……}



{じゃ、お兄さんは誰?}



エル。

{エル……}

「「ボクもエルっていう」」

{名前一緒にしたんだ、仲良いね}

よくはない。

「「うん」」


{えー……状況を整理させて?}

{お兄さんはエル、お兄さんはケイ}


{中身だけエル……外側はケイ……}


{声は?}

ケイ。

{思考は?}

エル。


{表音の名は?}

エル。


「「(いるかこの確認……)」」

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