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T o w n  作者: 街灯兎
C i t y
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❲……お前が扱ってるアビは何だよ?❳


「……(手持ちは……あれ、無い)」

「…(でも、一冊だけ……)」


❲?❳


「(服から何か出てきた)」

『それ、エルのパーツ』


「エル? さっき言ってた奴か」

‘(意外と 人の名前覚えるの早い……?)’

“(だから嫌なんでしょうね)”



504__ _


『手持ちって?』


「これ、商売道具だ」

『……』

「……アビ専門の本だ」

『……』


「っ何が知りたいんだよ」

『もう知れたからいいや』

「…………」


“その本はどんな物なのですか?”

「(Aか。じゃない)

ここに売買に必要不可欠なコードが載ってる」


‘へぇー、見せて下さいよ’

「近寄るな、お前」


‘あ、私アイです’

「アイ、………!!…はぁ」

『……』

『(そこまで嫌なんだ……)』


「商売にならねぇだろ。見せたら」


❲お前、アビの取引っていうのは

その本の一部を使って売ってるって訳だ?❳

「…そうだ」


『………』



『これってさ、アビの共有とか

素材集めとか無しで

即 コード登録すれば苦労無いよ!!』

「だから見せねぇよ」


『…取引』

「…………」

「1人1つずつだけなら」

『よし』


「……金」

『そこは無償でしょ』

「……」

『毒盛ろうか??』

「…分かった」


‘やりましたね!

思わぬ出会いに良いこともありますね!’

“新手のアビ追加の方法ですね”

❲(毒、持ってないんじゃ…なかったか?)❳



『えーっと僕は……』

‘エヌさんは何を?’

『うーん……』


『って、暗号しか載ってないけど…』

「だから、僕達 商人しか分からない」

『そう言わないで、

僕の希望の能力あったらそれ探してよ』

「………」



『じゃあこれで』

「はいよ」


‘(な、なんか商人っぽい……)’

“…………”



‘私は……迷いますね……’

“まず、どんなものがあるかを知らないと

決められませんね”


「……」

『教えてあげて』


「……」

『例えでいいよ。これ凄い種類あるし

よく買われる能力とかを何個か』


「……」


‘決まりました!A!’

“アイ様、私も有意義なものが見つかりました”



『あとおじさん』

❲…俺はいい❳

『……』


❲いや、使いたい能力とか無いからな。

今まで通り 生活出来るんなら何も要らない❳


「じゃあ、これでいいな」


『待ってよ、要らなくてもいいからさ、

……ほら、一度は考えたような

願望でもいいんじゃない?』

❲え❳


『若い時に考えてたこととかさ、

サブアビリティくらいの扱いでいいから』

「………」


「(皆 重要なもの……アビは……)」

『こっちの話!』

「………」


“…………”



❲………❳

『よし、全員決まったね。あとはエルか』


「(さっきからエルって

誰の事を言ってるんだ)」

「(互いに呼び合う名前にも一致しないし)」


「(あいつか?おじさんって呼ばれてる……)」

『いや、まぁ この人もエルだけど』

「?」


『エルは君だよ』

「……(同名?)」

『君はケイかもしれないけど』

「(しれないけど……)」

『外見はエルそのものだ』


「……鏡とかないか」


❲あるぞ❳

「うわっ」


『これはおじさんの能力。

今 僕の町から取ってきたんでしょ?』

❲あぁ❳


「……」


「誰」

「こいつ」

『エルだよ』


「髪の色も、目も、背丈も………それに」

『……?』


「(本当に別人だ…)」

「(指輪が無いのが もっと……)」

『?』

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