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T o w n  作者: 街灯兎
Town
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『ひろい… でも、せまい…』


『あっ』

『ぼくのいえとくらべちゃだめだよね』


「…」


008__ _


いつもここにいる。


『ずっとひとりで…?』


『きっと、ふべんだったよね』


ふべん?


何も困ったことはなかった。


『…そう、なんだ』



『…かたづけしよう?』


かたづけ。

かたづけ?


『えーと… せいりせいとんだよ』


せいりせいとん?

聞いたことがない。


『…』


『ほら、あそこ ちらかってるでしょ』


?


『そういうのを こことか』


『あっちにいれるんだ』


収納…?


『そう、しゅうのう。

…むずかしいことば しってるんだね』


僕は それらを入れる場所が分からない。


だから、どうすることもできない。


『もとから、

これはここっていうきまりはないよ』

『でも たしかに、ものの いつもおくところを

きめておいたほうがいいんだけど』

「…」


『…ぼくが かたづけるよ』

『ずっとまえから ちらかってそうだし』

『これからもかわらなさそう…だから』


「…」


ちなみに

ちらかした のは最近だ。


『ついでにこのいえを しらべさせてもらうね』


『ぼくはちょうさのいっかんで

このまちに たちよったから』



『おわった…』


僕が物を山にする前の

居場所より、綺麗になっている。


ついでに家具の配置も変えたようだ。

『やっぱりないか』


『…さすがにすぐ みつかるわけないよなぁ』


この人は何か

困った顔をしている。

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