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T o w n  作者: 街灯兎
C i t y
89/188

K.Y__ _

{いやー なにせ経歴が浅いもんで}

「「(何歳なんだ……)」」



{……そのパーツってのは、これかな?}

「はい」

{敬語じゃなくていいよー}


敬語……

{お兄さんいくつ?}

「?」

{あ、なんでも黙秘しちゃう系?}

「……」


{当ててみるかな、二十歳}

「……」

{三十歳}

「……」

{五十歳}

「……」

{…はないか}


{……}

{若そうだから十九?}

「……」


{よし、顔がそう言うんなら十九だ}

??

「「(??)」」


{それだと私の方が年上か……

でもいいや、タメで}

「「(何歳???)」」


{改まんなくていいってこと}

「はい」


{……}



503__ _


{それにしても}

{商人なんて ここに来てから初めて会ったよ}


初めて?


{いやさ、フィンって 都市からも

そこらの村町からも遠いからね}


遠い、のか。

……都市?


{気になる?都市}


……

{行くんなら、その前に見てってよ}

「「(行く予定はないけど)」」


ワイの座る付近に、

パーツ その他諸々が置かれている。

その他諸々の名前は分からないが、

この場合はスルーが可能だ。


ワイが足をぱしぱし叩いて此方を見た。

とりあえずしゃがむ。


{買ってもらいたいものってのはこれ}

本、か?

{多分ね。

でも、何書いてあるか 分からないようなやつ}


本が開かれた。


暗号がびっしり書かれている。

{これ、何だと思う?}

コード。

{これコードっていうんだ、……さておき}

咳払い。


{お兄さんは知っていると思うし、

必要としているはず}

「……」


同じ商人なら、ワイも必要では?

{うーん、専門じゃないから……}


{でも、要らない訳じゃないよ}

「「(あってもいいってことか)」」



{要するに、能力のためにある本}


{能力といえば、ちなみに私は

超オーソドックスな透視と透聴しか持ってない}

これ聞いたら、エヌがどう思うだろうか。


{なんでかって?}

「「(聞いてない)」」


{取引相手の素性を知る為}

「「(割としっかりしてる…??)」」


{だからね、さっきから

表音の声とお兄さんの声が聞こえる}

{(多分、良い人。かな)}


「「(そこは知ってるんだ、表音)」」

{正式な能力名だから これは知ってる}


{で、パーツ?}

取り出した。

ワイの物も模様が違うが 外見は同じだ。


{詳しいね}


{あ、持ってる?同じやつ}

たしかここに、無い。


{??}


いつもは手持ちか

下半身の何処かにあるものだ。


無くしてしまったのだろうか?僕は

{??}


過去にそんな事、一度も……



見知らぬ服を見て、やはり違和感を感じる。

この状態は一体。

{…よく分からないけど}


{それじゃない?}

指を指された方を見る。

右手に指輪がある。


これがパーツだというのか?

所持品ではないことは確かだ。


…僕は誰だ?

ステータスを確認する。


……指輪はどう扱うんだ?


何もしない内に、知りたい情報が現れた。



K

職業 商人

HP 200

MP ---

AP 100

SP 50

BP 90


所持能力 履歴把握



ケイか。名前は

ということは、現在 別人だ。

それに、商人だ。


「「(あー…なんか

全項目において数値が高い)」」


{ほぉ…これってそんなのも見れるんだ?}


この人は透視 透聴は持ってないんだな。

「「(代わりに 知らない能力が…)」」

{物は試しで}

ワイが手当たり次第に何かをしている。


光の文字列。


Y

職業 商人

HP 150

MP ---

AP 80

SP 30

BP 85


所持能力 透視 透聴


{わはーっ!!見れた!}

ワイも商人だと明記されている。


{……でも、お兄さんよりも

数値?が下回ってる…}

これはどのような基準で

こうして数値化されているのだろう。


{まぁ、男女の差だからいっか!}

「「……」」


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