表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
T o w n  作者: 街灯兎
T o wn
83/188

No spices are necessary

❲これ、何だ?❳


『ケーキだよ』

❲ケーキ、?❳


❲(食べても害はないよな?)❳

『僕は混入とかいうの 何もしてないから』


❲そうか❳




414__ _


‘……’

“……”


❲…………❳


『どう?味』


❲旨いか不味いかで言われたら

旨いかもしれないが、

これはケーキじゃないぞ❳

『?』


‘美味しいんですか?’

“……”


“…不味くはないです。玉子焼き”

『玉子焼き??』


‘あぁ、不思議な玉子焼きですね!っていう感じです’


『…………』


❲お前何使った?❳


『この白い粉と卵と赤い粉』

❲白いのは砂糖か塩だな。赤い粉は…辛いやつだな❳

『そうなの?』


❲文字読めるんだから正しい判断で作れよ❳

『……』



❲まず、ケーキの材料が足りない❳

『うん』


❲町の人の話によるとだな❳

『うん』


❲………で、次に❳


『あっ これ入れるの?』

❲らしいぞ❳


『これは?』

❲駄目だそれ。甘いケーキに辛さ必要ねぇよ❳


『味の変化が楽しめるんじゃないかな』

❲そんな変化を楽しみたくはない❳


『……これは?』

❲これならなんとかなりそうだ。

むしろこっちの方が良いかもな❳


‘博士さん、楽しそうですね’

“そうですね”

‘今度こそケーキが出来ますね’

“はい”



❲どうだ、これでいいだろ❳

‘おぉ!……?’


『なんとか形に出来たね』

“………”


❲レシピ通りでも 外見は同じに出来ないか❳

『所詮、男どものクッキングだからね』


‘外見って

その町の人に見せてもらったりしてたんですか?

作って見せてたとか?’


❲写真だ写真。作った日に撮ってるんだってよ❳

“マメな人がいるのですね”


‘写真と話を聞いただけで

ここまで作れるなんて驚きです!!’


❲信じられないっていう顔してんな……❳



『誰か食べる?』

❲エルが来るまで食べられないだろ❳

『そうだった』


『待っている間にディナーも作っちゃおう』


『じゃあおじさん、行ってき』

❲また俺が聞きに行きでもしたら

変なの作りそうだから

あらかじめ夕飯のも聞いてきたぞ❳


‘想定されていたんですね!’

“材料や食材の無駄な消費を抑えられますね”


『(あれ、無駄な消費か…)』


❲おっ帰ってきた❳

『何処に行ってたの?』


「……?」


「誰だ?」

『え』


『エルでしょ?とぼけないでよー』

「………?」



❲エル…じゃないな。こいつ❳

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ