By one person
でも、今の僕らに関係ないならまだいいか。
後で知れば良い。
「「エルは素直だねー」」
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『…隠し事?』
❲いや❳
『理由は?』
❲……❳
❲特にない❳
『結論。見せて』
❲……約束なんだ❳
『え?』
❲だから見せられない❳
『…………』
❲悪い❳
“………”
誰との約束だろう。
“………”
‘A、どうしたんですか?’
“?”
“なんともありませんが”
“何故ですか?”
‘…いえ、私の勘違いでした’
今、パズルには 1と書いてある四角 がはめ込まれている。
どうやらボタンのようになったらしい。
押すことができるようだ。
なかなかのものだ。とエヌは思うだろう。
結局、このコードは何なのか?
エヌ達に聞こうとする。
何か険悪そうだったので
これまでに見て覚えたであろう動作を
一人でやってみることにしよう。
パーツのコード入力をした。
これは何のアビリティだろう。
L
職業 街人
HP 100
MP ---
AP 40
SP 15
BP 80
所持能力 認識
見ても何か分からない。
早速起動しよう。
…
1の四角が点灯した。
これはアビリティによる変化か、ただ自然な変化か。
皆は 僕やこの四角に気が付いていない。
この四角、ずっと光っている。
何処に光る部分があるんだろうか。
僕はそのボタンを押してしまった。
『まぁいいよ。人には
数えきれない程 公言出来ないこと持ってるから』
❲……(認めてもらえたのか?)❳
『いいや? でもね、秘密だらけだと人生楽しくないと思うよ』
❲そうだな…❳
“ところで、私 アイ様と離れている間に
博士から お菓子 というものを頂いたのです”
‘お菓子とは何ですか?’
“今送ります”
‘………変わった味ですね。
でも嫌いじゃなくて、むしろ好きです!’
“そうですか、そうですか”
“やはり、私達は共有関係にあるだけあって
好みも似ているかも知れませんね”
‘そうですね!’
‘あっ種類あるんですね’
“全種頂いています”
‘凄いじゃないですか!’
“……光栄です”
『……あっ 思い出した』
❲?❳
『エルが喋れるようになった記念の
お祝いをしようって言ってたんだ』
“お祝いですか”
『アイが居た村に行く前にね』
‘何をして祝うんですか?’
『どうしようかな……』
『(あの後)』
『(エルがエルの街に行きたいって言って
その後に僕の町に行って、祝う的な流れだったけど)』
『(僕の町に行く為の口実だった
おじさん(に会いに行く事)がこっちに来ちゃったし)』
『(でもおじさんのアビで 僕の町に
材料を取りに行けるようになったから
ここでもパーティー出来るんだよね)』
『じゃ、会場はここで』
❲手っ取り早いな❳
『何するかは……どうする?エル』