Garbage
『Aとアイが別れていても、
アイが思いを伝えられる
手段ができたんじゃないかな』
アイが……
‘もしかしてエヌさん、そこまで……?’
『思いつきだけどね』
“素晴らしいですね”
404__ _
❲おし、あったあった❳
「「来たよ」」
『何探しに行ってたの?』
‘何処に行っていたんですか?’
❲俺の家に、アビ関連のもの全部❳
『全部?あの莫大なゴミを?』
❲ゴミじゃない。失敗例とか創作案だ❳
『ゴミじゃん』
❲それはほとんど。だが
一部はちゃんとしてるぞ?❳
「「(認めてる……?)」」
❲えーっと
エヌの要望その1はどれが当てはまるか❳
博士が紙の山をなんとかしている。
“エル様と嬢に エヌ様の頭を共有したい、
というものですね”
❲あぁ。よく聞いてんな❳
“はい。いつ何時も耳を凝らしています”
『(ちょっと怖い…)』
❲それについてはこの資料❳
エヌに投げた。
『基礎能力の移転……?』
皆が近づいた。
❲そこに書いてあることをやれば良い❳
『適当だな』
❲えー次は❳
『まって これ…』
「「何何?…主が許可した場合につき
基礎能力をコピーすることが可能?」」
‘コピーするって、エヌさんの何をでしょう?’
『特に何も書かれてないから
何でも出来るのかも』
今は頭をコピーするのか。
『そうだね』
後、僕が瞬きをしている間に
その動作は済んだ様だった。
『これで、横文字とか分からないことも
僕が知っている限りは大丈夫だね』
‘はい!今ならそんな気がします!’
『あ、あと』
『僕の透聴反逆のコピーとかも出来ないかな?』
“やってみては?”
僕がちらっと博士を見た隙に
その手続きは完了していた。
‘ありがとうございます!’
‘これで私の声が
表音にとらわれなくなりますね!’
“最早 私の存在意義が無くなったのでは…”
‘そんなことないです’
‘AはAでいいんですよ!’
‘居なくなったら嫌です’
“……なんて優しいのですか…”
「「あ、見てここ」」
『ん?
小さな字で何か……』
‘ただしアビリティのコピーは
初回、1人だけ 制限なしで使える
って書いてありますね’
『じゃあもう出来なくなったってこと……?』