Something that passes through
『反逆の 出来る出来ないってどういう…』
“私の場合は 思考で使用可能になりましたが”
「「?」」
‘Aは独自に考えたんでしょう。
透視 は見えないものが見える。
反逆 は見えるものが見えなくなる。と’
『それだったら僕も 出来る気がする』
“筋が通るものでないといけませんよ”
『うーん……』
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『透聴は…聞くことだから、反対は話すこと?』
「「無理矢理感あるけど」」
『………
音を聞く、音を……聞かせる!!』
‘おぉ!’
「「まぁ良いんじゃない?」」
“それは言葉を発する、等の 意味合いでしょうか”
『そうなのかな?』
だったら
表音で間に合っているんじゃないか。
『だよね…』
エヌが気を取り直した。
『お試しってことで、仮起動してみるね』
透聴は常にされていたが…
これは 別に起動が必要なのか?
パーツを出した。
なんか久しぶりに見た気がする。
エヌの手が止まった。
‘どうしたんですか?’
『これ……どうやってやるの??』
“簡単です”
Aとアイが分離した。
“ここの、設定ありますね”
『う、うん』
しばらくAの伝授時間があった。
『よ、よし… やるよ』
長かったな。
多分簡単だったんだろうけど、遅くなってたな。
操作、後、起動。
………
何も変化がない。
と思っていたら
エヌの髪が全体的に異色になっていった。
『…………』
『…………』
やっぱり何も起きていない。
‘あっ はい!分かりますよー’
“聞き取れます”
何だ?誰も喋っていないが……
アイとAは何が聞こえたんだ?
『…………』
「「はぁ?何それくだらない」」
くだらない?気になる案件だな。
『《エル》』
??
『《エル、聞こえる?》』
エヌの声がする。
見る。此方を向いているが 無言の顔をしている。
『《良かった。これで全員のテストが出来た》』
エヌの髪が元に戻った。
『……この反逆』
?