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T o w n  作者: 街灯兎
T o wn
62/188

The object


街の方まで戻る。


表音が見えない状態なので、3人で歩いている。


『いやー 開かなかったけど

また来て調べられる 楽しみがあるからいいよね』


‘エヌさんは 前向きですね!’


「「ほんとにね……」」


楽しみか。

エヌがそうなら僕も楽しみだ。


310__ _


“さて、エヌ様”


『ん?』


“あの小屋のことを……

エル博士とやらに 聞きに行きますね?”


『うん』


“博士に会うためには

町に行かなければなりませんね??”


『う、うん……』


“小屋が調べられない以上、

後の目的は……”


“……?”


Aが話すことを停止して

一点を見つめた。


『な、何……最後まで言って……

なんか怖いじゃ…な… …!!』


エヌも Aが見ている先を見た。


僕も二人の視線を辿る。



遠くに、白い物体が見える。


よく見ると、動いている

…たなびいている。


あれは……



『おじさーーん!!』


エヌが叫ぶと、その物体はこちらを向いて手を振った。



少し急ぎめに エヌが歩き出したので

僕とアイは小走りになった。


‘お、おじさん……?’


あれは博士だよ。


「「博士……」」


‘町に行く手間が省けましたね……’



❲よう、エヌ❳


『うん』

『なんでここに来たの?』


瞬発的に聞いた。


❲…気になったから来たんだが❳


『そうなんだ』

『何を調べに来たの?』


早いな。


❲まぁ エヌの言葉通りなのかってのと、

帰るのが遅いから、もしかしたら

エルの街に行ってるかもしんねーなーと期待して❳


『…』

『何を調べに来たの?』


聞いているのはそうじゃない、というわけか。


❲えーっと……❳

『素材探しでしょ?どうせ』


❲あ、あぁ…❳

『もうほんとに 実験のしか集めないじゃん』


『ろくにしないのにさ』

❲え、説教されてるのか……?❳


『違うよ、愚痴だよ』


❲変んねぇ……❳


“……”

‘……’


「「……」」


皆が呆気にとられている。

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