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T o w n  作者: 街灯兎
T o wn
58/188

Mountain hut

“反逆とは、


相手側に逆作用する能力 というものです”


『?』


‘私が 姿を消すために使っていた能力 はそれに当たります’


『そういうことだったんだね』


306__ _


「「で、試運転っていうのは?


透視で エヌ達を監視か 観察してたとして

味覚記憶って何の試し?」」


“あぁそれは”



あ、あそこに何かある。


『うん?』


見えてきたのは古びた一軒家だった。

『どちらかと言うと山小屋かもね』


近づいていく。


徐々にその建物が

どんな造りになっているのかが 分かってくる。


窓は高い所にあり、小さい。


玄関は家具や木で塞がれていて通れない。


『これ…ずいぶん長く 人が居なかったのかな』



『エルはこの街にずっと居たけど、

この小屋の存在は知ってた?』


知らない、見たこともない。


『…じゃあ僕と同じ感想が持てるね』




『もう見てたら エルの発見は少ないし』

『僕自身で見つけるものも 多くはなかったと思うし』


近くで声が聞こえる。


「「あーじゃあ Aはどれが好きだった?」」


“そうですね…

皆 初めての香味で驚くばかりで 好みはまだ”


「「これから 色んなのを調べれば良いんじゃない?」」


‘私もいっぱい そういうのを知りたいです’


“はい、アイ様”


『?』


『僕らにもその話、聞かせてよ』



『そうなんだ』


『Aの味覚記憶って

人でいうところの味覚なんだね』


そのままだな。


『僕に返してくれた食料が 減らなかったのは


Aが分析して脳に記憶。

それからデータを舌に移すと味が分かる


…みたいなのをやっていたからなんだね』


‘はい。ばっちり当たってます’

『え、でもアイは表音じゃないから

食べることができたよね?』


‘いえ、私はAと共有関係にあるので’

“私が得たものは同時にアイ様のものになります”


「「ということは?」」


‘私は空腹がありません’


……

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